生命保険料、平均支払額はいくら?

配信日: 2021.05.28 更新日: 2021.09.20

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生命保険料、平均支払額はいくら?
新型コロナウイルス感染症の影響により、今後の社会情勢がどうなるのか予断を許さない状況が続いていますが、もしご自身に万が一の事態が発生したときの備えとして生命保険に加入していますか?
 
本記事では、生命保険に加入している方がどの程度の保険料を支払っているのかを見ていきたいと思います。
FINANCIAL FIELD編集部

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生命保険に関するデータ

生命保険に関するデータについて、公益財団法人 生命保険文化センターが3年ごとに実施している「生命保険に関する全国実態調査」からひもといていきます。直近の調査結果は平成30年12月に発行されたもので、新型コロナウイルス感染症が流行する前の情報ですが、大きな傾向を把握するためには十分と考えられます。
 
この調査は生命保険の加入状況、保険金額、保険料などについて、年齢別、地域別といったさまざまな観点でアンケートを行ったものです。本記事では、その中でも「生命保険料」に関する項目をピックアップして分析します。
 

生命保険料の状況は?

上記の実態調査から「生命保険(個人年金保険を含む)の世帯年間払込保険料」の項目を確認していきます。
 
調査では「世帯年間払込保険料=全世帯員の年間払込保険料の総合計/生命保険加入世帯数」と定義されていますが、対象となる世帯の年間払込保険料の平均は、平成30年で38.2万円となっており、前回の調査(平成27年)の38.5万円から0.3万円減少しています。
 
生命保険料については平成18年の調査から毎回減少していること、また新型コロナウイルス感染症の影響もあり、次回の調査ではさらに減少している可能性が考えられます。
 
次に、世帯年間払込保険料の金額の分布を見てみます。
 

12万円未満 12~24万円 24~36万円 36~48万円 48~60万円 60~72万円 72~84万円 84万円以上 不明
14.8% 16.0% 12.9% 9.8% 6.4% 4.2% 2.2% 5.8% 28.0%

※公益財団法人 生命保険文化センター 「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」を基に筆者作成
 
払込保険料の平均値は38.2万円ですが、金額の分布で見ると中央値は12~24万円の範囲となっています。では、世帯主の年齢別に年間払込保険料の平均を見てみましょう。
 

29歳以下 30~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳
23.3万円 29.8万円 38.0万円 34.5万円 42.7万円 48.3万円 45.3万円
60~64歳 65~69歳 70~74歳 75~79歳 80~84歳 85~89歳 90歳以上
43.9万円 33.8万円 29.9万円 35.3万円 29.5万円 36.5万円 22.5万円

※公益財団法人 生命保険文化センター 「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」を基に筆者作成
 
最も金額が大きいのは50~54歳ですが、ちょうど子どもが大学進学などのタイミングで、万が一の保障を必要とする時期と重なる年代のためではないでしょうか。それ以降になると、子どもも徐々に独立を始めることから大きな保障も不要になっていき、保険料の減少につながっていると考えられます。
 
このように生命保険料1つをとっても、年齢など切り口によって見え方がさまざまに変化します。ご自身の生命保険に対する必要性と保険料のバランスが取れており、十分な保障が得られることが大事なポイントだといえます。
 

まとめ

以上、保険料の観点から生命保険の加入状況について確認してきました。生命保険は、ご自身のライフプランにあった保障を得るために保険料を支出するもので、保険料が高いから安心というものではありません。保障について見直しをしてみると、保険金額に対して保険料が高いということもあるかもしれません。
 
一度、ご自身の加入している生命保険の内容を見直してみてもいいかもしれませんね。
 
出典
公益財団法人 生命保険文化センター 平成30年度 生命保険に関する全国実態調査〈速報版〉
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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