2018年は3日以上の連休が10回 海外旅行で必要な旅行保険内容は?
配信日: 2018.02.10 更新日: 2019.01.10
今回は海外旅行保険の内容とどの程度の金額が必要なのかをご案内します。
Text:清水斐(しみず あや)
住宅ローンアドバイザー
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
高専・大学を卒業後Webの制作会社を経て企業系ファイナンシャル・プランナーとなり30歳で独立。現在長野県佐久市に事務所を構えて長野・東京で活動中。主に30~40代、同年代の子育て・住宅購入世代に対して「自分がお客様の立場だったらどういう判断をするか」を軸にお金の持ち方・つかい方のアドバイスに力を入れている。ライフプラン作りから資産運用まで老後にわたる継続的なサポートすることを事業理念としている。
http://www.fp-saku.com/
クレジットカード付帯も、加入する旅行保険も保障の内容はほとんど同じ
旅行保険の内容としては
・死亡(傷害・病気)
・後遺障害
・治療費用
・救援費用
・賠償責任
・携行品損害
・海外航空便遅延費用などの特約
が一般的です。
この内容自体はクレジットカードの付帯サービスでも旅行保険でもそれぞれの保障の有無や大きさの違いはあれ、内容はほとんど同じです。クレジットカード付帯の保障を使うためには一定の制限がある場合がありますのでお持ちのクレジットカードの保障が使えるかは事前に確認しておくことが重要です。
それぞれの保障はどんな内容なのか
では、上に挙げた保障はどういったときに何を保障してくれるのでしょうか。また、旅行保険としてあえて準備する必要があるかも考えていきます。
・死亡/後遺障害
生命保険と同様に死亡や一定の障害状態となった場合に支払われます。病気死亡と傷害死亡に分かれている場合もありますが傷害とは事故などのケガによるものという意味です。
死亡保障が必要な場合は既に生命保険などで準備をされているのではないでしょうか。旅行中に死亡した場合も生命保険の支払い対象です。あえて旅行での死亡で保険金を手厚くする必要がないようでしたらこの部分は最低金額での加入で良いでしょう。
・治療費用
海外で病院に罹ると日本の比じゃない、盲腸でも100万円オーバー、などを耳にして旅行保険を検討する場合が多いのではないでしょうか。そんな海外で治療を受けたり入院した場合にこの保険金額を上限として保険金が支払われます。提携医療機関以外は現地で自分で精算、帰国して請求手続きをして受け取ることになります。
旅行先にも寄りますが加入するのであればもしものことを考えて500万円以上の補償にしておいた方が安心です。先進国だから治療費は安い、というわけではなく例えばアメリカでは州にもよりますが盲腸で治療費200万円を越える場合があります。
・救援費用
この内容は旅行保険特有です。渡航先で入院をしたり、飛行機が遭難したりした場合に家族が現地へ行く費用を補填するものです。 何かがあっても家族が迎えに来る必要があるかで保障の必要・不要が変わります。
・賠償責任
旅行中、誰かにケガをさせたり物を壊したりして損害賠償を請求された場合を保障します。1つの事故あたり保険金額を上限とする場合が一般的です。火災保険や自動車保険に個人賠償責任保険を付帯している場合、その内容が国内や日常生活でのという制限がなければ利用できるので更にプラスする必要はありませんがはっきりしない場合は旅行保険でもカバーしておいた方が良いでしょう。
・携行品損害
旅行中に持っている貴重品やスーツケースが壊れたり紛失・盗難にあったりした場合を保障するものです。保険金額が1点あたりの上限額となっている場合が一般的です。金額の設定は時価額(使用による消耗を差し引いた額)・再調達価格(同じものを購入するために必要な金額)がありますが会社によって異なります。
パスポートの紛失・盗難での補償にもなりますし日本より盗難のリスクが高い海外、準備しておいたほうが良いでしょとう。
・海外航空便遅延費用などの特約
その他特約としてさまざまな場面での保障を付加することも出来ます。多いのは海外航空便遅延費用特約、テロ等対応特約、弁護士費用特約などです。内容・補償範囲も様々ですので各社の情報を確認してください。
加入するのであれば事前に
旅行保険は空港にも窓口があり、渡航直前の加入も出来ますが出発日以前の加入が良いでしょう。理由は(1)事前に加入しておくと家を出て家に帰るまでの国内も補償範囲となる(2)プランが選べることです。(1)は死亡や治療よりも物に対する補償がメインとなりますが空港までの移動で持っていたカメラやスーツケースが壊れてしまった時でも使えます。
いかがでしょうか。
旅行保険に入る・入らないを検討される際もどんな内容が保障されて何が必要か。そこまで検討した上で安心できる旅行にしてください。
Text:清水 斐(しみず・あや)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者、
住宅ローンアドバイザー