更新日: 2024.02.28 損害保険
最近地震保険に入ったほうがいいのかなと迷ってます。「火災保険は加入済み」ですが後から入ることはできますか?
本記事では、地震保険に加入する方法について解説します。また、地震保険に加入したほうがよい人の特徴にも触れているため、地震保険への加入を迷っている人は参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
地震保険に加入する方法
地震保険とは、地震・噴火および地震と噴火による津波が原因で損害を受けた場合に補償を受けられる保険です。補償を受けられる損害は、地震や噴火が原因の火災・損壊・埋没・流失などです。
地震保険に加入したいと考えていても、地震保険のみの加入はできません。地震保険は、火災保険に付帯するという形式でなければならないため、セットでの加入をしましょう。
すでに加入済みの火災保険に、途中から付帯させることも可能です。契約途中であっても問題ありません。
地震保険では全額補てんできない可能性がある
地震保険に加入していても、損害を受けた額をすべて保険金で補てんできるとは限りません。地震保険で受け取れるのは、火災保険の保険金額のうち30~50%(上限:建物5000万円、家財1000万円)だからです。
たとえば、火災保険の保険金額として2000万円(建物)と設定していた場合、地震保険の保険金額は600~1000万円です。いざ地震がきて家に住めない状況になったとしても、損害額を全額補てんできるほどの補償が得られない可能性があります。
地震保険に加入したほうがよい人の特徴
地震保険加入率は年々増加しています。損害保険料率算出機構「グラフで見る!地震保険統計速報」によると、地震保険を火災保険に付帯している人の割合は2013年度で58.1%、2022年度69.4%と、割合が増えていると分かりました。全員が地震保険に加入しているわけではないものの、関心が高まっているといえるでしょう。
本項では、地震保険に加入したほうがよい人の特徴を3つ紹介します。自分に当てはまっているかどうか、チェックしてみましょう。
住宅ローンが残っている
家を購入したばかりで住宅ローンが残っている人は、地震保険に加入をしたほうがよいでしょう。たとえ地震で家を失っても、住宅ローンは免除されません。そして家が損壊して住めなくなって新たに建て直す場合、これまでの家とこれから建てる家の住宅ローンが二重となるため、負担が増してしまうでしょう。
貯蓄等がない
建物や家財に被害があっても、十分な貯蓄があればカバーできるでしょう。しかし貯蓄等がない場合、新たに建物や家財を用意することは難しいと予想されます。地震保険に加入していれば、損害があった際にまとまったお金を受け取れるため、新たな生活をスタートするための資金となるでしょう。
地震の多い地域に住んでいる
地震や噴火のリスクが大きい地域に住んでいる場合、地震保険に加入するとよいでしょう。地震のリスクがまったくない地域はないものの、ハザードマップなどでリスクの高さを確認することは可能です。ハザードマップでは、地震の起きやすい地域が分かるほか、津・土砂災害・液状化などのリスクも記されています。
地震や噴火が原因による津波・土砂災害・液状化などでも、地震保険は適用されます。海の近くに住んでいる・家のそばに土砂災害の恐れがある山があるなど、大きな被害が想定される地域に住んでいる人は、地震保険への加入で備えておきましょう。
火災保険に加入済みでも地震保険に加入できる
地震保険は、火災保険に付帯させることで加入できます。地震保険のみ加入することはできませんが、今契約中の火災保険に途中からでも付帯させられます。
地震保険は、まだ住宅ローンが残っている・生活を再建するための貯蓄がない・地震や噴火のリスクが高い地域に住んでいるという人にとって、まとまったお金を受け取れる保険です。備えておくことで、いざというときの助けとなるでしょう。
出典
財務省 地震保険だけ契約することはできますか
日本損害保険協会 地震保険は、どのような保険ですか。
日本損害保険協会 地震保険の保険金額の設定にあたっては、どのような制限がありますか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー