ペット保険には入った方がいい? かわいい家族のために知っておきたいこと
配信日: 2020.07.26
実は私は鳥を飼っているのですが、先日、愛鳥の耳の具合が悪くなり、かかりつけの動物病院で診てもらいました。幸い大事に至りませんでしたが、結構、手痛い出費となりました。動物病院での診察料は、想像以上に高額となるケースがあります。
そこで、ペット保険を考える方も多いかと思います。今回はこのペット保険について考えてみましょう。
執筆者:長崎元(ながさき はじめ)
行政書士/特定行政書士
長崎元行政書士事務所 代表
学校を卒業後、IT企業に就職。約15年勤めた後、行政書士として開業。前職で培ったITの技術と知識を活かし、効率的で、お客様にストレスのかからないサービスを提供している。主な取扱業務は、「許可の取得」や「補助金の申請」。
長崎元行政書士事務所 HP
https://www.office-hnagasaki.com/
ペット保険の役割は飼い主の負担の軽減
動物病院の数は増加傾向にあり、農林水産省の調べでは、昨年12月時点で、全国に1万6000の動物病院があるとされています。
ペットは「かわいいから」と飼い始める方がほとんどですが、ペットを飼う場合には、病気にかかる、けがをする。そして、一生面倒をみるということを考えて、「ペット保険」の加入を考えてみてはいかがでしょう。
そもそもペットには、人間の健康保険にあたる制度はありません。そのため、診察にかかる費用である診療費は、すべて自己負担です。そこで、月々いくらかの支払いで、万が一のけがや病気のときに補償が受けられ、飼い主の負担の軽減をしてくれる、それがペット保険です。
近年、飼育環境等の向上などにより、ペットの寿命も延びてきています。その結果、高齢化による病気などのリスクも上昇しており、ペット保険の需要は高まってきています。
いろいろなペット保険
ペット保険は人間の保険と同じように、いろいろな会社が出しています。補償内容もそれぞれです。月々の支払いが安く設定され補償内容は薄目だったり、はたまた保険料が高いけど手厚い補償だったりと、人間の保険とよく似ています。
補償内容は、(1)通院、(2)入院、(3)手術が基本とされていますが、人間の保険と同じように、契約内容によって、補償される内容も異なります。同じ保険会社でも、商品によって補償内容が変わってくるため、補償内容は必ず確認するようにしましょう。
情報を集めて適切な保険を見つけましょう
ひとくくりに犬や猫で決まるのではなく、犬だったら小型犬なのか大型犬なのかで変わってくることもあります。
また、犬や猫と比べると、小動物など他の動物は加入できる保険が少ないのも事実です。そのため、小動物を飼われている人の中には、「飼い始めたときに保険を探したけどなかった」という人がいるかもしれません。
しかし、昨今、ペットの長寿高齢化により、ペット保険のニーズは高まってきています。そのため、以前はなかった保険も、もう一度探してみると見つかるかもしれません。インターネットで情報収集をするのも有効な方法ですね。
ペット年齢にも注意
実際にペット保険に加入する際は、ペットの種類と年齢にも注意しましょう。ペットの年齢により、月々の支払額が変わることがあるし、年齢によっては保険に加入できないこともあります。
ペットの正確な年齢を知らない人もいらっしゃるかもしれません。その場合は、獣医師に相談することで推定年齢を出してもらうという方法もあります。
ペットの年齢は保険の内容にも大きく関わってくることなので、適当に答えたりせず、できるだけ正確な年齢を把握するように努めましょう。
ペットを買いかえるなど許されるものではない
ペットといっても、セキセイインコのような小鳥や小動物では、ペットショップで数千円の値で売られています。
万が一、この子が病気になった場合、治療費が高額となることから、残念な話ですが「買いかえるほうが安くすむ、ということで、その選択をした」という話を聞いたことがあります。
どんな小さな命でも、ペットは一緒に生活する命です。「買いかえる」など、決して許されるものではないと、私は思います。ペットを飼うときには、ぜひペット保険の加入をし、一生責任を持つという気持ちを持っていただきたいものです。
執筆者:長崎元
行政書士/特定行政書士
長崎元行政書士事務所 代表