更新日: 2020.08.31 その他暮らし

最大5000円分もらえるマイナポイントって?申請方法や条件を知ろう

執筆者 : 宮野真弓

最大5000円分もらえるマイナポイントって?申請方法や条件を知ろう
2020年9月1日からスタートする「マイナポイント」をご存じですか。
 
マイナンバーカードを取得した上でキャッシュレス決済を利用すると、1人あたり最大5000円分のポイントを受け取れるというものです。ポイントを受け取るための条件や準備を確認しておきましょう。
宮野真弓

執筆者:宮野真弓(みやのまゆみ)

FPオフィスみのりあ代表、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者

子育てファミリーや妊活カップルのライフプランニングを中心に活動しています。
結婚や妊活、出産、住宅購入など人生のターニングポイントにおけるお悩みに対して、お金の専門家としての知識だけでなく、不妊治療、育児、転職、起業など、自身のさまざまな経験を活かし、アドバイスさせていただきます。
https://fpoffice-minoria.jimdo.com/

マイナポイントとは

マイナポイントとは、マイナンバーカードを使って予約・申し込みを行い、選んだキャッシュレス決済サービスでチャージやお買い物をすると、利用金額の25%分(1人あたり最大5000円分)のポイントが還元されるというもの。
 
対象となるキャッシュレス決済サービスは、Suicaやnanacoなどの電子マネー、PayPayやd払いなどのQRコード決済、そしてクレジットカードやプリペイドカード、デビットカードなどでも対象となるものがあります。
 
総務省のマイナポイント公式サイト(※1)に、対象となるキャッシュレス決済サービスの一覧がありますので、普段自分が使っているものが対象になっているか確認してみましょう。

マイナポイントをもらうための4つのステップ

マイナポイントをもらうには、次の4つのステップが必要です。
 

  • ステップ1:マイナンバーカードを取得
  • ステップ2:マイナポイントの予約(マイキーIDの発行)
  • ステップ3:マイナポイントの申し込み
  • ステップ4:選択したキャッシュレス決済でチャージまたは買い物

 

ステップ1:マイナンバーカードを取得

マイナンバーカードは「スマートフォン」「パソコン」「郵便」「まちなかの証明書写真機」により無料で申請できます。
 
マイナンバーカードの取得には、マイナンバーの通知カードとともに送られてきたマイナンバーカード交付申請書が必要ですが、紛失してしまった場合はお住まいの市区町村の窓口で再発行が可能です。
 
申請から1カ月ほどで市区町村から交付通知書のはがきが届きます。交付通知書と本人確認書類を持参して市区町村の窓口へ行き、「署名用電子証明書」と「利用者証明用電子証明書」を設定するとマイナンバーカードを受け取ることができます。

ステップ2:マイナポイントの予約(マイキーIDの発行)

マイナポイントの予約は「マイナポイントアプリ対応スマートフォン」または「パソコン(対応ICカードリーダライタが必要)」で行います。どちらも用意できない場合は市区町村窓口や郵便局などに設置される「支援端末」で行うことも可能です。
 
手続きには、マイナンバーカードとマイナンバーカード受取時に自分で設定した4桁の暗証番号(利用者証明用電子証明書)が必要です。
 
スマホの場合、「マイナポイントアプリ」のインストール(Androidの場合、「JPKI利用者ソフト」もインストール)した上で、問題がなければ数分で手続きが完了します。
 
マイナンバーカードに対応したNFCスマートフォンは、総務省のマイナポイント公式サイト(※2)で一覧になっていますので確認してみてください。

ステップ3:マイナポイントの申し込み

マイナポイントの申し込みもスマホ、パソコンまたは支援端末で行います。
 
手続きに必要なのは、マイナンバーカードとマイナンバーカード受取時に自分で設定した4桁の暗証番号(利用者証明用電子証明書)、マイナポイントをもらう決済サービスのID、セキュリティコードです。
 
スマホの場合、「マイナポイントアプリ」を開き、「申し込み」へ進み、マイナポイントをもらう決済サービスを選択します。選択したキャッシュレス決済サービスによっては、事前に会員登録などが必要な場合がありますので、確認しておきましょう。

ステップ4:選択したキャッシュレス決済でチャージまたは買い物

申し込みまで完了すれば、あとは2020年9月1日から2021年3月31日の間に選択したキャッシュレス決済サービスで、チャージやお買い物をするだけで利用金額の25%分(1人あたり最大5000円分)のポイントが還元されます。

マイナポイントの注意点

手続きも簡単でお得なマイナポイントですが、いくつか注意点もあります。
 
ポイント付与の対象となるのは「チャージ」または「買い物での支払い」で、決済サービスごとに決められています。また、ポイント付与の対象となる最低金額やポイント付与のタイミングも決済サービスごとに決められています。
 
例えば、チャージごとに即日ポイントを付与する事業者もあれば、1カ月分の買い物金額に対して翌々月に付与する事業者もあります。
 
マイナポイント本来の上限5000円分に加えて、独自にポイントを上乗せする事業者もあります。事業者によっては「2500円分上乗せ」や「抽選で1万円分上乗せ」など、魅力的なキャンペーンもあります。
 
さらに自治体でもポイントを上乗せするところがあります。例えば、滋賀県は1000円分の上乗せ、三重県いなべ市や静岡県西伊豆町では5000円分の上乗せが発表されています。ただし、自治体独自のポイントは、自治体が提携した一部のキャッシュレス決済サービスでしか取得することはできません。
 
一度選択したキャッシュレス決済サービスはあとから変更することはできないので、これらの点を事前によく確認してから選択することをおすすめします。キャンペーンの内容だけでなく生活スタイルに合ったものを選択し、賢くお得に使いましょう。
 
(※1)
総務省「マイナンバーカードでマイナポイント『対象となるキャッシュレス決済サービス検索』」
総務省「マイナンバーカードでマイナポイント『マイナポイントアプリ対応スマートフォン一覧』」
 
執筆者:宮野真弓
FPオフィスみのりあ代表、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者