更新日: 2021.04.12 子育て

中学受験対策に総額いくらかかった?塾選びのポイントとは?

中学受験対策に総額いくらかかった?塾選びのポイントとは?
東京都教育委員会の調べでは(※1)、令和2年3月の東京都の公立小学校卒業者は 9万6868 人。うち私立中学校への進学者は 1万7859 人で進学率は 18.4%となりました。平成26年度の16.4%から毎年私立中学校への進学率は上がっており、中学受験のための学習塾に通う子も多いようです。
 
新型コロナウイルスの影響により学校・学習塾が休校したりオンライン授業への移行を強いられるなど、今年受験した受験生・保護者はさぞかし不安だったことでしょう。
 
スクール専用業務管理&コミュニケーションアプリ「Comiru」を運営する株式会社POPER(東京都中央区)は、2020年度の中学受験が終わった子どもを持つ保護者を対象に「コロナ禍における受験塾の満足度・選び方調査」を実施しました(※2)。いまだに昨年同様コロナ禍にあり、受験生を持つ保護者の方には参考になるのではないでしょうか。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

コロナ禍の通塾について衛生対策は満足だが自宅学習対応が不満

受験時に通っていた学習塾の満足度を聞いたところ、すべての項目において7割以上が「満足している」と回答。満足度が高かった項目は「授業」で、86.3%が満足と回答。さらに、「衛生対策」では89.4%が満足と回答しており、多くの学習塾ではコロナ感染対策がされていて保護者が安心して通わせることができたことがうかがえます。
 
一方、「満足していない」項目を見ると、最も不満と回答した人が多かったのは「自宅学習」(22.3%)でした。「連絡・対応スピード」についても17.3%が不満と回答しており、自宅学習やコミュニケーション面に不満を感じる人が多いことが浮き彫りになりました。
 

コロナ禍ではオンライン授業への迅速な移行がポイント。対応遅れで3割超が転塾を検討

学習塾にもっとサポートをしてほしかったと感じたことを聞いたところ、「オンライン授業への移行」「オンラインでの質問対応」「自宅学習のサポート」「連絡頻度・対応スピードの改善」についての意見が多くあがりました。
 
具体的には、「オンライン授業がほとんどなかった」「オンラインだと積極的な子でないと質問しにくい」という声があがったほか、「子どもがリモートではやる気がでなかった」「周りの子と切磋琢磨する環境がなかった」といった子どもの自宅学習管理、「面談が少ない」「要望が聞き入れられない」といったコミュニケーション面での不満が聞こえてきました。
 
受験期にコロナの影響・対策などを理由に塾の切り替えを検討したか聞いたところ、「実際に切り替えた」人は9.3%いました。「検討したが切り替えていない」は23.0%で、3人に1人は切り替えたか、切り替えを検討したことがわかりました。
 
切り替えの理由は「オンライン授業の移行がスムーズではないため」が42.3%、「オンライン授業への移行が遅かったため」が40.2%でした。授業の遅れは気になるがコロナ感染が不安という中、オンライン授業の対応が遅かったことが理由のトップでした。
 
次いで、「自宅学習の管理をしてもらえないから」が28.9%で、授業だけではなく自宅での学習をサポートしてほしいというニーズも浮き彫りとなりました。
 

塾を選ぶポイントは子どもとの相性と口コミでの評判。中学受験対策の総額は85万円!

今後子どもを学習塾に通わせる人に対し、学習塾を選ぶ際に重視するべきと感じる項目を聞きました。その結果、1位は「子どもに合うカリキュラムがあること」(45.3%)で、2位「先生と子どもの相性」(41.7%)、3位「知り合い・ママ友・パパ友などからの口コミ」(39.0%)となりました。
 
「合格実績・成績アップ実績」(37.3%)を最も重視するのかと思われましたが本調査では4位となり、子どもと塾の相性や、実際に子どもを通わせている人からの口コミを参考にする人が多いことがわかりました。
 
2020年受験の受験生の保護者が受験対策に使用した総額の中央値は85万円で、小学6年生の1年間だけで使った学習塾代は44.1万円でした。さらに、6年生の1年間で使った、夏期・冬期講習など学習塾以外の金額の中央値は10万円でした。6年生になると、だんだん感覚がまひしてきて塾以外に個別指導等に通わせる人もいますよね。
 
多くの子は3年生の2月から通塾を始めているため、これまでお金をかけてきた分、少しでも偏差値の高い中学校に入れたいと思う親は多いでしょう。お金の感覚も狂ってくるので、ここはいったん冷静になり、あれもこれも手を出さず、通っている学習塾の指導に任せた方がいいかもしれません。
 
[出典]
※1:東京都教育委員会「令和2年度公立学校統計調査報告書【公立学校卒業者(令和元年度)の進路状況調査編】」
※2:株式会社POPER「 【調査リリース】今年の受験生の保護者に聞いた『コロナ禍における受験塾の満足度・選び方調査」」(株式会社 PR TIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

【PR】子どもの教育費はいくらかかるの?かんたん30秒でシミュレーション

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集