更新日: 2021.05.16 その他暮らし
社会人1・2年目の意識調査。初任給の使い道はどう変わった?入社後がっかりしたことは?
ソニー生命保険株式会社は、2021年春から働き始める社会人1年生、または、就職してから1年が経つ社会人2年生で20歳から29歳の男女に対し、「社会人1年目と2年目の意識調査」実施し、1000名の有効サンプルの集計結果を公開しました(※)。毎年実施している調査ですが、コロナ禍の社会人1年生、2年生の意識はどんな様子なのでしょうか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
初任給の使い道は1位「貯金」、2位「生活費」、3位「親への贈り物」
初任給はどのようなことに使いたいか(または昨年はどのようなことに使ったか)を聞いたところ、社会人1年生、社会人2年目ともに1位「貯蓄に回す」2位「生活費(食費など)に充てる」、3位「親への贈り物を買う」、4位「自分にちょっと良い物を買う」、5位「親をご馳走につれていく」となりました。
「親をご馳走につれていく」は社会人1年生では29.6%であるのに対し、社会人2年生の回答では18.6%でした。今年の社会人1年生は、これまで支えてくれて親に感謝の意を伝えるために、ご馳走に連れて行こうという人が多いようです。
社会人1年目でかかった金額は、「身だしなみ」「自己投資」「交際費」は前年より減少。実家に入れたお金は増加
社会人2年生に、社会人1年目の生活でかかった金額の平均金額を聞いたところ、スーツ・化粧品などの「身だしなみ」では3万8423円、セミナー参加、書籍購入など「自己投資」では1万6757円、「プライベートな付き合い・交際」では16万342円、「実家に入れた金額」では12万7394円でした。
昨年の調査結果(昨年社会人2年目が答えた回答)と比較すると、かかった金額の平均は、「身だしなみ」では1万526円減少、「自己投資」では3949円減少、「プライベートな付き合い・交際」では1万6788円減少しました。
一方、「実家に入れた金額」では1万6372円増加しました。コロナ禍のため外出することが減り、ファッションや習い事などにお金をかけなくなり、実家で過ごす時間が増えたのだと思われます。
社会人2年生の平均貯蓄高は、58万円。前年より13万円も増加
次に、社会人2年生に、社会人1年目の生活で貯蓄した金額を聞いたところ、最も多い回答は「100万円以上」が29.6%で、次いで「50万円~100万円未満」が20.8%となり、平均は58万円でした。
昨年の調査では貯蓄した金額の平均は45万円であったため、13万円増加したことになります。外出自粛の生活が続き、浮いたお金や一律10万円の給付金を貯蓄に回した人が多かったと思われます。
また、30歳時点の目標貯蓄額を聞いたところ、最も多いのは「1000万円~2000万円未満」が25.2%、「500万円~600万円未満」が19.8%で平均は740万円でした。昨年の614万円から126万円の大幅増加となり、将来の先行きが不透明な現在、貯蓄志向が高まっていることが伺えます。
社会人2年生に、30歳時点の目標年収を聞いたところ、「500万円~600万円未満」(26.2%)や「400万円~500万円未満」(21.0%)、「300万円~400万円未満」(20.8%)の順となり、平均は528万円でした。
社会人2年目では4人に1人が「すでに辞めたい」
社会人1年生に、最初に就職する会社で、どのくらいの間、働いていたいか聞いたところ、「定年まで働きたい」が23.8%と最も高くなりました。昨年の31.6%から7.8ポイント低く、一つの会社で定年まで働き続けようという意識は低くなっているようです。
ちなみに、社会人2年生に、最初に就職した会社で、どのくらいの間、働いていたいか聞いたところ、1年働いただけで「すでに辞めたい」が25.0%と、最も高くなりました。昨年は新卒でリモートワークから始まり、同期との触れ合いや職場の人とのコミュニケーションも少なかったのでモチベーションがあがらなかったのかもしれませんね。
社会人2年生に、入社後、“がっかり”したことを聞いたところ、「給料が少なかった」(29.4%)が最も高く、次いで、「ボーナスが少なかった」(21.2%)、3位にコロナ禍のため「同期で集まる機会が少なかった」(20.0%)となりました。
先の質問で「すでに辞めたい」と回答した人では、「仕事内容が思っていたものと違った」は36.8%と、最初に就職した会社で働き続けたいと考えている人(10.1%)と比べて26.7ポイント高くなりました。入社1年で辞めたい人は入社前に考えていた仕事内容と違ったと感じた人が多いようです。
コロナ禍での新入社員や社会人2年目で、同期や同僚とのコミュニケーションがとれなかったり、仕事もよくわからなかったりすることもあるでしょう。ワクチン接種も始まりますので、少しでも早く感染者が減少することを願います。
※ソニー生命保険株式会社「社会人1年目と2年目の意識調査」(株式会社 PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部