夫婦仲が良いと思う人の割合は?夫婦喧嘩の原因になることは?
配信日: 2021.05.20
そこで今回は、リスクモンスター株式会社が発表した、「令和の夫婦仲実態」の調査結果(※1)をひも解き、夫婦仲の良さを中心に見てみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
夫婦仲が良いと思う割合は? 仲の良さの秘訣は夕食にあり?
この調査は、20歳から69歳の男女500名を対象に行われたもの。まずは、夫婦仲について見てみましょう。
●仲が良い 88.8%
●仲が悪い 11.2%
仲がいいと思っている人が9割近くにのぼります。みなさん夫婦仲は良好なようですね。
では、これを結婚年数別に見てみるとどうなるのでしょうか。
●5年未満 94.7%
●5~10年未満 92.8%
●10~20年未満 88.1%
●20~30年未満 79.1%
●30年以上 87.9%
結婚年数が長くなるにつれ、夫婦仲がいいという割合が減っているのがわかります。最初は我慢できていたことも、積もり積もると見過ごせない不満の塊になる……ということが伝わってくるようです。ただ、30年以上も長く連れ添った場合は、もはやそんなことは気にならずに仲良くやれるのかもしれませんね。
ちなみに、この調査を男女別で見てみると、「仲が良い」と回答した男性は90.4%、女性は87.2%でした。3%の差ではありますが、ひょっとしたら、妻の不満に気づいていないという男性が少なからず存在するのかもしれません。
また、如実な差が出たのが次の設問でした。
●毎日 93.1%
●週に2~3回 88.0%
●週に1回 87.5%
●食べない 31.0%
夕食を一緒に食べる頻度が高いほど、夫婦仲が良いことがわかります。食べないと回答した人たちについては、夫婦仲が良いという人はたったの3割にとどまりました。
仕事や生活リズムの違いで夕食を共にできない夫婦もいるかと思いますが、それにしてもここまでの差が出るとは驚きです。夫婦で一緒に食事をする時間は、重要なコミュニケーションの時間ということがわかりますね。
夫婦げんかの原因1位はやっぱりお金
夫婦仲と切っても切れないものといえば、夫婦げんか。夫婦げんかの原因にはどのようなものがあるのでしょうか。株式会社OsidOriが発表した調査結果(※2)を見てみましょう。この調査は、全国25歳から39歳の既婚または婚約済みの女性を対象に行われたものです。
【夫婦げんかの理由】
1位:お金について 45%
2位:家事について 40%
3位:育児について 28%
4位:双方の親について 20%
5位:その他 18%
1位:お金について 41%
2位:家事について 32%
3位:育児について 29%
4位:双方の親について 23%
5位:その他 18%
共働き、専業主婦いずれも、「お金について」が1位となりました。共働きだと家事を分担する必要もあるためか、専業主婦世帯に比べて「家事について」の割合も8ポイントほど高くなっていることがわかります。
夫婦でお金を管理できている人は意外と少ない
夫婦げんかの理由になってしまう、お金のこと。このお金を、夫婦で管理している人はどれくらいいるのでしょうか。
【家計管理を誰がメインでしているか】
1位:妻だけ 52%
2位:夫婦一緒に 25%
3位:どちらも把握できていない 17%
4位:夫だけ 6%
1位:妻だけ 49%
2位:夫婦一緒に 28%
3位:どちらも把握できていない 10%
4位:夫だけ 13%
夫婦で一緒に管理したり、夫だけが管理したりしているケースは、専業主婦世帯のほうが多いようです。夫ひとりが働いていると、家計=自分が稼いだお金ということになるため、自分が管理に関わろうという意識が働くのかもしれません。
逆に共働き世帯の場合、夫婦どちらもお金を稼いでいるだけに、「なにかあっても相手も働いているから大丈夫」といった油断のようなものが出て、夫側の意識が緩む……ということも考えられそうです。
実際、お金の管理を夫婦で一緒にしている割合は、3割以下。「もっとお金の話をしたい」という妻の思いはどうなのでしょうか。
【夫婦でお金の会話ができているか】
1位:まあできている 43%
2位:あまりできていない/足りない 27%
3位:十分できている 16%
4位:できていない 14%
1位:まあできている 39%
2位:あまりできていない/足りない 30%
3位:十分できている 19%
4位:できていない 13%
「できている」合計は、共働きも専業主婦もほぼ6割。「もっとお金の会話をしたいか」という設問には、共働き世帯・専業主婦世帯ともに74%がYESと回答しています。
その背景には、少し前に話題になった老後資金2000万円問題が関係しているのかもしれません。
【老後資金への不安】
●感じる 80%
●感じない 20%
●感じる 84%
●感じない 16%
専業主婦のほうが、共働きの妻よりも少し不安を強く感じているようです。たしかに、このまま夫ひとりの稼ぎで老後2人が暮らしていけるのか……など、不安や悩みは尽きないものですよね。
やはり、生きていくにはお金が必要。夫婦である以上、そこを協力して乗り越えていくしかありません。それだけに、お金についてなにか問題があるとけんかになってしまう……ということなのかもしれませんね。
できる限り食事を共にする機会を持ちつつ、家事分担をしっかり行い、お金についてなにかあれば話し合いをきちんとするということが、夫婦円満のヒントになりそうです。
[出典]
※1 リスクモンスター株式会社「第1回『令和の夫婦仲実態』調査実施 喧嘩するほど仲が良いって、真相は?!」(@Press ソーシャルワイヤー株式会社)
※2 株式会社OsidOri「共働き夫婦のお金の管理は『分担制』へ。『お金の話をもっとしたい』が7割超える。」(株式会社 PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部