牛乳を毎日飲む人はどれくらいいる?人気のメーカーは?
配信日: 2021.06.12
マイボイスコム株式会社(東京都千代田区)は、「牛乳の飲用」に関するインターネット調査を2021年4月に実施し、1万18件の回答を集めました(※2)。家計調査の結果もあわせて、牛乳をどれくらいの頻度で飲んでいるのか、いくら使っているのかなど見ていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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牛乳をほとんど毎日飲む人は35%。毎日飲む人は徐々に減少
牛乳の飲用頻度を聞いたところ、牛乳を飲む人は81.1%で、「ほとんど毎日」が35.3%と最も多いです。週1回以上飲む人は60.6%となっています。ただし、牛乳を毎日飲む人は2003年の調査では51.0%だったのが年々減少しています。牛乳を飲まない人についても、調査した回では最も少ない8.8%となった2005年から増え続けており、牛乳離れが進んでいるように見えます。
牛乳を飲む場面は、「朝食時」が飲用者の53.1%、「間食・おやつのとき」が26.6%、「昼食時」「のどが渇いたとき」「お風呂あがり」「起床時」が各1割強となっています。飲用頻度が高いほど、「朝食時」の比率が高い傾向にあり、パンやシリアルと合わせて毎日のように飲んでいる人が多いと思われます。
牛乳を飲む理由は、「カルシウムがとれる」「健康によい」「おいしい」「栄養が豊富」が飲用者の各40%台、「コーヒー・紅茶など他のものと混ぜて飲める」「良質のタンパク質がとれる」が2割から3割でした。
「コーヒー・紅茶など他のものと混ぜて飲める」は、女性が男性を大きく上回っています。男性はブラックで飲む人が多いようです。「健康によい」は高年代層で、「カルシウムがとれる」「骨粗しょう症が心配」は女性の高年代層で高くなっており、健康志向が高いことがうかがえます。
大手以外のメーカーの牛乳も人気。高くてもつい買っちゃう?
最もよく購入する牛乳のメーカー・製造者は、大手の「明治」が14.0%、「雪印メグミルク」「森永乳業」が7%から8%ですが、「上記以外のメーカー・地元乳業」が18.2%と、地元企業の牛乳を好んでいる人が多いことがわかりました。地方の牧場の牛乳はおいしそうに見えるので、少し高くてもつい買ってしまうことがありますよね。
牛乳の摂取方法は、「成分無調整牛乳(一般的な牛乳)を飲む」が56.4%で、そのまま飲む人が多く、「コーヒー・紅茶など、飲み物に入れる・混ぜる」が35.2%です。次いで、シチューやグラタンなど、「牛乳を使った料理を食べる」が18.3%でした。
牛乳を飲みたくなるメニューを聞くと、「主に朝起きてのどが渇いているときや、甘いもの、ソースの味が濃い麺料理などと一緒に食べる」「カステラとかパンケーキなど、粉もの系のおかしを食べるとき」などといった回答が挙げられました。
牛乳の平均支出金額1位は鳥取市。札幌市は意外にも下位
ここからは、総務省統計局の家計調査の結果から、いろいろな数字を見てみましょう。二人以上の世帯の牛乳への平均支出金額(2020年)は1万5895円でした。年代別に見ると40歳から49歳が1万6999円、70歳から79歳が1万6984円と高い結果に(※3)。40代は成長期の子どもを持つ世代であり、70代はカルシウム不足を補うために飲んでいるのでしょうか。
次に、2018年から2020年の牛乳への平均支出金額を見ると、全国平均は1万5340円でした。最も牛乳にお金を使っているのは「鳥取市」の1万9346円でした。鳥取の牛乳といえば、「白バラ牛乳」。都内でもスーパーでたまに見かけるので、ご存じの方もいるのではないでしょうか。
2位は「京都市」の1万8254円、3位は「広島市」の1万7576円となりました。牛乳といえば北海道をイメージする人が多いのではないでしょうか。ところが「札幌市」は1万3070円と、 52都市中47位でした。平均以下なのは意外ですね。なお、最下位は「那覇市」の1万1086円でした(※4)。
これから暑い季節となりますが、牛乳と凍らせたフルーツをミキサーにかけてスムージーを作ったり、プリンやシャーベットなど冷たいデザートを作ったりして、牛乳をおいしく摂取したいですね。
[出典]
※1:農林水産省「みんなの食育」
※2:マイボイスコム株式会社「牛乳の飲用に関する調査」(株式会社 PR TIMES)
※3:総務省統計局「家計調査(二人以上の世帯) <品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格世帯主の年齢階級別」
※4:総務省統計局「家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2018年~2020年平均)」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部