おうち時間増加で電気代も増加! エアコン代は工夫次第で年間1万円以上下げられる?
配信日: 2021.08.04
この夏もコロナ禍が続くため、自宅で過ごす時間が増えそうです。昨年に続きエアコンの使用が多いと予想されるため、電気代が心配ですよね。どうしたらエアコンの消費電力を抑えることができるのでしょうか。
パナソニック株式会社は、550人の男女を対象に「コロナ禍の光熱費変動に関する実態調査」を実施しました(※)。コロナ禍で、光熱費がどれくらい増えたのでしょうか。また、消費電力を抑えるエアコンの使い方についても見てみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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昨年はコロナ禍でエアコンの稼働時間が1.2時間増加。4割が光熱費が増えたと回答
パナソニックの調べによると、2020年6~8月のエアコンの24時間連続稼働平均運転回数は、前年と比べ123%増加し、平均稼働時間も1.2時間増加していることが明らかとなりました。
また、調査対象者の40.4%が、コロナ禍でおうち時間が増えたことで、昨夏より光熱費が増えたと回答。光熱費が増えた原因については、76.1%が「平日、週末ともに出かけることが減ったため」、54.1%が「自炊をすることが増えたため」、38.7%が「テレワークを実施したため」と回答しました。
コロナ禍で使用が増えた家電については、「エアコン」と回答した人が72.5%と最も多い結果に。次いで、「テレビ」(61.7%)、「調理家電」(47.7%)となりました。在宅時間が増えたことで、家電の使用が増えていることがわかります。暑さも本格的になると、エアコン代が心配になりますね。
エアコンの消費電力を抑えるのは「つけっぱなし」「こまめに消す」のどちら?
それでは、どうしたらエアコンの消費電力を抑えることができるのでしょう?
室内の温度が高いときにエアコンの運転をオンにすると、お部屋を急速に冷やすために多くのパワーが必要になります。そのため、エアコンをこまめにオフにするより「つけっぱなし」運転の方がおトクになることがあります。
パナソニックによると、30分間の外出を1日2回、1ヶ月間行った際のエアコン稼働における電気代の差異を見てみると、冷房使用時において、外気温が35℃以上の場合は室温が上昇しやすいため、「つけっぱなし」運転がお得であることが分かりました。
一方、30℃程度までであれば、室内温度がそこまで上がらないため「こまめに消す」運転の方が電気代の節約につながるということが明らかに。
フィルター掃除で年間1万円以上、温度設定、風量調整で年間1200円以上節約
また、フィルターの掃除も重要です。実際にエアコンフィルターを1年間掃除しないとフィルターの目詰まりで、年間で約25%も電気料金が無駄になってしまうとのこと。パナソニックの実験結果では、フィルター掃除をすることで年間約1万円以上電気代を節約できることが分かりました。
エアコンフィルターは掃除機でほこりを取り除き、汚れやにおいが気になるときには柔らかい布やスポンジで軽くふくように水洗いします。汚れがひどいときは、薄めた中性洗剤でつけ置き洗いをするといいそうです。自動お掃除機能付きのエアコンでも同様に、フィルターを取り外して水洗いする必要があります。
また、エアコンの風も上手に利用すると、冷房効率が上がり節電に繫げることができるようです。冷房時は上向きで風を送ると広範囲を冷やすことができます。また、冷房の温度を1度上げるだけで、約10%の節電になるそうです。
冷やすために使う電力よりも、風量を上げるほうが使用量は少なくて済むので、節電を意識するのであれば設定温度を下げるよりも風量を上げてみましょう。パナソニックによると、冷房の設定温度を1度上げ、風量を上げることで、年間約1200円以上節約することができるそうです。
また、最新のエアコンは節電性能も飛躍的に向上しています。もし、10年以上前のエアコンを使っている場合は、買い替えることで消費電力を大きく抑えられる可能性があります。思い切ってエアコンを買い替えることも、長い目で見るとお得かもしれません。
この夏も自宅で過ごす時間が多そうです。エアコンの賢い使い方で、少しでも電気代を節約したいですね。
[出典]
※パナソニック株式会社「コロナ禍の光熱費変動に関する実態調査」(株式会社 PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部