更新日: 2021.08.05 その他暮らし

年収によって勤続意欲に違いが! 会社・仕事に対する満足度の実態

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

年収によって勤続意欲に違いが! 会社・仕事に対する満足度の実態
同じ収入を得るのであれば、いやいや働くよりも、意欲的に働いてお金を稼ぎたいものです。
 
不安定な時代ではありますが、世間のみなさんの会社・仕事に対する満足度はどうなのでしょうか。
 
年収と勤続意欲の関係性なども含め、リスクモンスター株式会社が発表した「仕事・会社に対する満足度の調査結果」(※)をチェックしてみましょう。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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今の会社に勤め続けたい? 年収●円未満の会社はお断りの風潮も?

この調査は、全国の20歳から49歳の男女600人を対象に行われたものです。
 
さっそく、みなさんの今の会社・仕事に対する勤続意欲を見てみましょう。
 

【「今後も勤め続けたい」と回答した人の割合(年収別)】

●年収300万円未満 61.6%
●年収300~500万円 68.6%
●年収500~800万円 72.2%
●年収800万円以上 67.7%

 
年収300万円以上は、ほぼ7割の人が「今後も勤め続けたい」と回答しています。
 
一方で、年収300万円未満になると6割ほどにトーンダウン。年収300万円未満の仕事をしている人のうち、4割程度の人は「勤め続けたくない」と考えていることが分かります。
 
もちろん勤め続けたくない理由は年収だけとは限りませんが、「年収300万円未満の仕事だと続ける意欲が低下する」という可能性はあるのかもしれません。
 
また、世代×年収で細かく見てみると、「今後も勤め続けたい」と回答した層のTOP3は以下のとおり。
 

【「今後も勤め続けたい」と回答した世代×年収TOP3】

1位:40代/年収500~800万円 82.9%
2位:30代/年収800万円以上 81.8%
3位:20代/年収300~500万円 72.3%

 
世代ごとに年収の階層がはっきりと分かれていますね。ライフステージが変わるごとに、適当だと感じる年収が変わっていくのかもしれません。
 
「勤め続けたくない」と回答した割合が唯一過半数に達したのが、「20代/年収500~800万円」(52.9%)でした。20代で高年収となると、仕事がきつく、ライフワークバランスが取りづらいという可能性もありますね。
 
また、「20代/年収800万円以上」は、「勤め続けたい」が57.1%。800万円以上ともなると、収入にプライドを持って仕事に臨んでいる人も多いのではないでしょうか。
 

勤続意欲の高い業種・職種とは

さて、業種や職種によって、勤続意欲に差は出るのでしょうか。
 

【「今後も勤め続けたい」と回答した人の割合(業種別)TOP3】

1位:金融・保険業 89.3%
2位:その他製造業 76.5%
3位:不動産業 72.7%

 

【「今後も勤め続けたい」と回答した人の割合(職種別)TOP3】

1位:コンピュータ関連技術者 85%
2位:経営・企画 83.3%
3位:人事・総務 73.3%

 
業種・職種の上位はこのような結果に。就職や転職で迷っている人は、この結果を参考にしてみてもいいかもしれません。
 
一方で、「勤め続けたくない」と回答した割合が100%という職種も2つありました。「商品企画・開発」と「調査・広告・宣伝」です。人により合う合わないが大きい職種なのかもしれませんね。
 

安定性? 給料? 勤め続けたい/続けたくない理由とは

最後に、勤め続けたい理由と、続けたくない理由の上位を見てみましょう。
 

【「今後も勤め続けたい」理由TOP3(複数回答)】

1位:安定した会社だから 36.7%
2位:やりがいのある仕事だから 32.1%
3位:職場の立地や設備がいいから 24.2%

 

【「勤め続けたくない」理由TOP3(複数回答)】

1位:給料が低いから 43.8%
2位:仕事にやりがいがないから 31.3%
3位:人間関係がうまくいってないから 18.8%

 
この結果を見る限り、続けたいと思える会社は「仕事にやりがいがある」以上に、「安定している」ということが大事だと分かります。
 
「給料が高いから」という理由は7位で、14.8%でした。給料が高いだけでは、勤め続けたいと思う決定打にはならないということなのかもしれません。
 
一方で、勤め続けたくない理由では、半数近くが「給料が低い」ことを挙げています。仕事内容と収入が見合っていないという意味で低いということも考えられるでしょう。
 
また、2位に「仕事にやりがいがないから」という理由があることから、根底では人は仕事にやりがいを求めているということも伝わってくる結果となりました。
 
収入と仕事のやりがい、そして会社の安定性がうまく嚙み合ったときに、「この会社に勤め続けたい」という気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。
 
今、さまざまな働き方が広がる中で、仕事を続けたいと思える条件がどう変わっていくのかにも注目です。
 
リスクモンスター株式会社「第8回『仕事・会社に対する満足度』調査を実施  ニュー・ノーマルな働き方が勤続意欲につながる!」(@Press ソーシャルワイヤー株式会社)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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