更新日: 2021.08.23 その他暮らし
環境省がエアコンのサブスクを検討? 購入するより初期費用が約10万円節約できる?
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7月に環境省の「第2回 熱中症対策推進会議」が開催され、熱中症を回避するための施策について議論が行われました(※1)。どのような議論がされたのか、見ていきましょう。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
東京都23区における熱中症死亡者の9割は65歳以上。9割は屋内で亡くなっている
令和2年度の東京都23区における熱中症死亡者の状況を見ると、約9割は65歳以上の高齢者となっており、約9割が屋内で亡くなっています。また屋内での死亡者のうち約9割がエアコンを使用していなかったことがわかりました。暑い日では自宅にいてもエアコンで温度調整をしないと命にかかわるようです。
そこで、熱中症死亡者のエアコンの設置状況を見ると、「エアコンあり・使用あり」が8%、「エアコンあり・使用なし」が55%、「エアコンなし」が35%という結果に。そもそもエアコンがない人が3割以上いることと、エアコンがあってもなぜか使用しない人が5割以上いるようです。 (※2)
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エアコンを持たない人に対し、初期費用を抑えるためにエアコンのサブスクを検討。購入するより初期費用が約10万円節約できる?
前述したような熱中症におけるいわゆる「9割問題」の解決のためには、エアコンを利用してもらうことが重要です。エアコンを所有している人は我慢せず使ってもらうことが必要です。また、エアコンを持たない人に対しては、エアコンの「所有」ではなく「利用」により初期費用を抑え、所得に限らずエアコンを容易に利用できる環境の整備が必要と考えています。
そのために、「サブスクリプション(サブスク)」で初期費用を抑えてエアコンを使ってもらえるようにできないかという検討がされているようです。
環境省が算出した金額イメージでは、エアコンを新規で購入すると、エアコン本体、設置工事料金、電気料金で約12.5万円。一方、サブスクリプションでエアコンを利用する場合、設置工事費用、利用・電気料金で約2.5万円と、初期費用が約10万円も減ると予想しています。
利用料金など詳細は決まっておらず、実現できるかどうか、政府がどのように補助するかなどを含め、空調メーカー、工事業者、リース業者、自治体などと連携しながら検討しています。
また、一部の家電量販店や電力会社においては、エアコンのレンタル等の取り組みが始まっています。エアコンを買いたいが、費用が高くて購入に踏み切れない人は、サブスクリプションサービスを利用するか、レンタルすれば費用が抑えられます。購入を迷っている場合は、命を守るためにもこのような制度やサービスがあればすぐに利用した方がよいでしょう。
水分補給のためのボトル給水器設置の取り組みも
熱中症を避けるためには、こまめな水分補給が必要です。外出先ではマイボトルにお茶を入れて持ち歩いたり、ペットボトルの水やお茶を買ったり、意識して水分を補給したほうがいいでしょう。
環境省では新宿御苑内にボトル給水器を設置したり、地方自治体と連携するなどマイボトル用の給水器の普及にも取り組んでいます。もし、ボトル給水器が街のあちこちに設置されたら、マイボトルのお茶がなくなっても気軽に補給できますね。
9月くらいまで暑い日が続くと予想されます。家の中ではエアコンを利用し、外出先ではこまめな水分補給をして、熱中症を避けて夏を乗り越えましょう。
※1 環境省 第2回 熱中症対策推進会議 議事要旨
※2 環境省「熱中症対策行動計画 」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部