更新日: 2021.09.29 その他暮らし

酒税法改正によるビール減税から1年、自宅でビールを飲む機会は増えた?

酒税法改正によるビール減税から1年、自宅でビールを飲む機会は増えた?
2020年10月に施行された酒税法改正。ビールおよび清酒の税金が下がり、新ジャンルおよび果実酒の税金は上がり、発泡酒は変わらないというものでしたね。これを機に、「今まで発泡酒や新ジャンルで我慢してたけど、ビールを解禁しよう」と思い立った人も少なくないのでは。
 
この酒税法改正、いわゆるビール減税から1年。施行当時と今でビールの購入意欲はどれくらい変化しているのでしょうか。
 
株式会社リサーチ・アンド・イノベーションが発表した減税当時の調査結果(※1)と、酒文化研究所が発表した1年後の調査結果(※2)をチェックしてみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

ビール減税当時のビール購入意欲は?

2020年の酒税法改正で税金がどれくらい変わったかというと、350mlあたりビールが77円→70円に、清酒が42円→38.5円に下がり、新ジャンルは28円→37.8円に、果実酒が28円→31.5円に上がっており、発泡酒は46.99円のままといった状況です。(※1)
 
ビール減税2週間前、1週間前、ビール減税後1週間のビール購入本数の推移は以下のとおりでした。(株式会社リサーチ・アンド・イノベーションが運営する家計簿アプリに登録されたレシートと商品バーコード情報を基に計算)(※1)
 

【ビール減税前後におけるビール購入本数推移】

●減税2週間前:2万2151本
●減税1週間前:1万6076本
●減税1週間後:2万1398本

 
減税2週間前と減税1週間後でそこまで変化はないものの、減税1週間前はガクっと減っているのがわかります。「そろそろ減税だから今買ったら損」と気づいて買い控える人が多かったのかもしれません。
ただ、減税後でもそこまで爆発的に本数が伸びているというわけではなさそうです。安くなったとはいえ、まだ発泡酒でいいという人も多かったのでしょうか。
 
参考までに、税金が上がった新ジャンルについては以下のような推移に。
 

【酒税法改正前後における新ジャンル購入本数推移】

●増税2週間前:7万0297本
●増税1週間前:11万5133本
●増税1週間後:2万0826本

 
こちらは増税1週間前の駆け込みがすごい勢いになっていました。10円近くの増税となったためか、増税後は著しく購入本数が減っています。ひょっとしたら、この買い込んだ新ジャンルを消費するまでビールには手を出さない……という人も少なくなかったのかもしれません。
 

【PR】おすすめの住宅ローン

auじぶん銀行

au-bank
おすすめポイント

・がん診断保障に全疾病保障を追加
・住宅ローン人気ランキングNo.1!

変動
0.179 %

※住宅ローン金利優遇割最大適用後の変動金利(全期間引き下げプラン)
※新規借入れ
当初10年固定
%

※当初期間引下げプラン
当初20年固定
%

※当初期間引下げプラン
詳しくはこちら

【auじぶん銀行の注意事項】
※金利プランは「当初期間引下げプラン」「全期間引下げプラン」の2種類からお選びいただけます。
ただし、審査の結果保証会社をご利用いただく場合は「保証付金利プラン」となり、金利タイプをご選択いただけません。

※固定金利特約は2年、3年、5年、10年、15年、20年、30年、35年からお選びいただけます(保証付金利プランとなる場合は、3年、5年、10年に限定されます)。
金利タイプを組合わせてお借入れいただくことができるミックス(金利タイプ数2本)もご用意しています。 お申込みの際にご決定いただきます。

※ただし、審査の結果金利プランが保証付金利プランとなる場合、ミックスはご利用いただけません。

※審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5年、10年に限定されます

・変動金利について
※2024年7月現在・本金利プランに住宅ローン金利優遇割を最大適用した金利です。
※J:COM NET優遇割・J:COM TV優遇割は戸建のみ対象
※ J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割、コミュファ光優遇割は適用条件充足後、3ヶ月後から適用開始となります。

お酒好きの人たちはビール減税に敏感?

さて、酒税率改正の最終地点は、ビール類の税率一本化。ビール、発泡酒、新ジャンルについて、今後2023年10月と2026年10月の酒税率改正を経て一律54.25円に一本化されることがスケジューリングされています。(※2)
 
これについて、お酒好きのみなさんは詳細を把握しているのでしょうか。お酒好き134人を対象に行われた調査結果を見てみましょう。(※2)
 

【ビール類税率改正の認知】

●よく知っている 31%
●少し知っている 54%
●あまりよく知らない 13%
●まったく知らない 2%

 
多かれ少なかれ詳細を把握している人は8割を超えています。知らないという人は15%にとどまっており、さすがお酒好きの人たちといった印象です。日頃からお酒を好む人たちにとって、自分の出費にダイレクトに関係する酒税法改正は、非常に興味深いトピックということがわかります。
 

ビール減税から1年、自宅でビールを飲む機会は増えた?

ビール減税から1年経った今、自宅でビールを飲む機会は増えているのでしょうか。
 

【昨秋のビール類税率改正後の自宅での飲用機会の増減】

<ビール>

●増えた 18%
●変わらない 80%
●減った 3%

 

<新ジャンル>

●増えた 8%
●変わらない 78%
●減った 14%

 

<缶チューハイ>

●増えた 18%
●変わらない 77%
●減った 5%

 
いずれも変わらないがもっとも多いですが、増税になった新ジャンルのみ、「減った」が「増えた」を上回っています。
 
同調査によると、コンビニでの350mlの価格はビールが226円前後から219円前後に、新ジャンルは150円前後から160円前後になったとのこと。「税額は高くなっても商品価格としてはビールより安いから、まだまだ新ジャンルを飲む」という人も少なくないのかもしれませんね。
 
いまビールの税金は70円ですが、2023年10月には66.35円に、さらに2026年10月には54.25円になる予定です。5年後には今よりビールが15円以上安くなると思うと、なんだか待ち遠しい気もします。そのころにはみなさんの食卓にビールが並ぶ機会もグッと増えているのかもしれませんね。
 
※1 株式会社リサーチ・アンド・イノベーション 【超速報】酒税法改正でビールは売れた?新ジャンルは?
※2 酒文化研究所 ビール減税から1年、「自宅でビールを飲む機会が増えた」は18%
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

ライターさん募集