更新日: 2021.11.07 その他暮らし
11月7日は「ソースの日」 東は中濃ソース、西はウスターソースが人気?
ソースはとんかつやカキフライにかけたり、お好み焼きやたこ焼きに使ったりするなど、さまざまな用途で使われています。その土地で人気のあるソースのブランドがあるのも特徴ですよね。
一般社団法人日本ソース工業会(東京都中央区)は、全国1600人を対象にしたソースの使用状況や嗜好等に関する調査を実施しました(※1)ので、結果を見ていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
東は中濃ソース、西はウスターソースを常備。東西で使い方にも違いが。
自宅にあるソースで最も多い種類を見ると、北海道、東北、関東では中濃ソースがそれぞれ60%以上、また、中部では60%以上、近畿、四国、九州・沖縄では70%以上がウスターソースを常備しており、東西で明確な違いがありました。
お好み焼き文化のある中国地方ではお好み焼きソースが最も多く、74.7%でした。近畿では、たこ焼きソースが28.9%で、他の地域と比べて圧倒的に高い比率となりました。
また、中部地方より西では平均2種類以上のソースを常備しており、料理に応じてソースを使い分けていることがうかがえます。
どのようなメニューや食材にソースを利用しているかを地域別に見ると、「天ぷら」にソースをかけるのは中国、四国、九州・沖縄で多く、「チャーハン」には近畿、中国、四国、「野菜炒め」には中部以西でソースをかける人が多いことがわかりました。
一方、関東より東では「ポテトサラダ」にソースをかける人が多いようです。九州では「皿うどん・ちゃんぽん」にソースをかける人が多いですが、カレーライスにソースをかける人は少ないことがわかりました。
ソースを使う料理で好きなメニューは、とんかつ(23.3%)、お好み焼き(19.5%)、焼そば・焼うどん(11.1%)の順になっていますが、中国・四国地方は、お好み焼きが圧倒的にトップとなっています。
年代が高いほどソースの味やブランドを重視。50代以上の男性はカロリーや塩分を意識
ソースを購入する時のポイントは、「味」「価格」「ブランド」の順となっています。
味にこだわる人は10〜20代で45.5%であるのが、30〜40代では54.2%、50代以上では61.0%と、年代が上がるにつれ高くなっています。ブランドにこだわる人も同様の傾向があり、お気に入りの味のブランドを継続して買っていると推察されます。
調味料のカロリーや塩分を気にするかを聞いたところ、男性では45.5%、女性では54.5%が気にすると回答しています。
年代別に見ると、10〜20代では男性が18.6%、女性が81.4%、30〜40代では男性が31.7%、女性が68.3%と女性が圧倒的に多いですが、50代以上では男性54.5%、女性45.4%と男性が女性を逆転しており、健康に配慮するようになっていることがうかがえます。
ソースに対するイメージを聞くと、「味が濃い」(51.8%)、「おいしい」(39.6%)、「スパイスが効いている」(27.6%)、「野菜をたくさん使用している」(21.9%)、「なくてはならない」(17.3%)という順になりました。
約4割が「おいしい」と感じているほか、スパイス、野菜、果実が豊富に含まれていることも認知されてきたようです。
ソースにお金をかけているのは近畿地方と中国地方
それでは、最後に一世帯でソースにどれくらいお金を使っているか見てみましょう。家計調査によれば、2020年のソースの年間支出金額は833円でした。
地方別に見ると、北海道726円、東北743円、関東768円、中部800円(東海862円、北陸737円の平均)、近畿999円、中国1075円、四国1033円、九州・沖縄653円(九州741円、沖縄564円の平均)となりました(※2)。
お好み焼きやたこ焼きなどが人気の近畿、中国地方でソースをよく買っている人が多いことがわかりました。
ソースは地域ごとに独自のブランドがあり、味も違います。スーパーやアンテナショップで入手できたり、通販で取り寄せもできたりするので、味を比べてみてもいいかもしれませんね。
出典
※1:一般社団法人日本ソース工業会 11月7日は「ソースの日」!~全国1600名を対象にソースアンケートを実施
※2:総務省統計局家計調査
2020年<品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格都市階級・地方・都道府県庁所在市別(抽出率調整済実数)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部