11月7日は「ソースの日」 東は中濃ソース、西はウスターソースが人気?
配信日: 2021.11.07
ソースはとんかつやカキフライにかけたり、お好み焼きやたこ焼きに使ったりするなど、さまざまな用途で使われています。その土地で人気のあるソースのブランドがあるのも特徴ですよね。
一般社団法人日本ソース工業会(東京都中央区)は、全国1600人を対象にしたソースの使用状況や嗜好等に関する調査を実施しました(※1)ので、結果を見ていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
東は中濃ソース、西はウスターソースを常備。東西で使い方にも違いが。
自宅にあるソースで最も多い種類を見ると、北海道、東北、関東では中濃ソースがそれぞれ60%以上、また、中部では60%以上、近畿、四国、九州・沖縄では70%以上がウスターソースを常備しており、東西で明確な違いがありました。
お好み焼き文化のある中国地方ではお好み焼きソースが最も多く、74.7%でした。近畿では、たこ焼きソースが28.9%で、他の地域と比べて圧倒的に高い比率となりました。
また、中部地方より西では平均2種類以上のソースを常備しており、料理に応じてソースを使い分けていることがうかがえます。
どのようなメニューや食材にソースを利用しているかを地域別に見ると、「天ぷら」にソースをかけるのは中国、四国、九州・沖縄で多く、「チャーハン」には近畿、中国、四国、「野菜炒め」には中部以西でソースをかける人が多いことがわかりました。
一方、関東より東では「ポテトサラダ」にソースをかける人が多いようです。九州では「皿うどん・ちゃんぽん」にソースをかける人が多いですが、カレーライスにソースをかける人は少ないことがわかりました。
ソースを使う料理で好きなメニューは、とんかつ(23.3%)、お好み焼き(19.5%)、焼そば・焼うどん(11.1%)の順になっていますが、中国・四国地方は、お好み焼きが圧倒的にトップとなっています。
年代が高いほどソースの味やブランドを重視。50代以上の男性はカロリーや塩分を意識
ソースを購入する時のポイントは、「味」「価格」「ブランド」の順となっています。
味にこだわる人は10〜20代で45.5%であるのが、30〜40代では54.2%、50代以上では61.0%と、年代が上がるにつれ高くなっています。ブランドにこだわる人も同様の傾向があり、お気に入りの味のブランドを継続して買っていると推察されます。
調味料のカロリーや塩分を気にするかを聞いたところ、男性では45.5%、女性では54.5%が気にすると回答しています。
年代別に見ると、10〜20代では男性が18.6%、女性が81.4%、30〜40代では男性が31.7%、女性が68.3%と女性が圧倒的に多いですが、50代以上では男性54.5%、女性45.4%と男性が女性を逆転しており、健康に配慮するようになっていることがうかがえます。
ソースに対するイメージを聞くと、「味が濃い」(51.8%)、「おいしい」(39.6%)、「スパイスが効いている」(27.6%)、「野菜をたくさん使用している」(21.9%)、「なくてはならない」(17.3%)という順になりました。
約4割が「おいしい」と感じているほか、スパイス、野菜、果実が豊富に含まれていることも認知されてきたようです。
ソースにお金をかけているのは近畿地方と中国地方
それでは、最後に一世帯でソースにどれくらいお金を使っているか見てみましょう。家計調査によれば、2020年のソースの年間支出金額は833円でした。
地方別に見ると、北海道726円、東北743円、関東768円、中部800円(東海862円、北陸737円の平均)、近畿999円、中国1075円、四国1033円、九州・沖縄653円(九州741円、沖縄564円の平均)となりました(※2)。
お好み焼きやたこ焼きなどが人気の近畿、中国地方でソースをよく買っている人が多いことがわかりました。
ソースは地域ごとに独自のブランドがあり、味も違います。スーパーやアンテナショップで入手できたり、通販で取り寄せもできたりするので、味を比べてみてもいいかもしれませんね。
出典
※1:一般社団法人日本ソース工業会 11月7日は「ソースの日」!~全国1600名を対象にソースアンケートを実施
※2:総務省統計局家計調査
2020年<品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格都市階級・地方・都道府県庁所在市別(抽出率調整済実数)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部