レンタルサービスは本当にお得なの? 利用を決めるときのポイント
配信日: 2022.05.12
執筆者:杉浦詔子(すぎうらのりこ)
ファイナンシャルプランナー/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント
「働く人たちを応援するファイナンシャルプランナー/カウンセラー」として、働くことを考えている方からリタイアされた方を含めた働く人たちとその家族のためのファイナンシャルプランニングやカウンセリングを行っております。
2005年にCFP(R)資格を取得し、家計相談やセミナーなどのFP活動を開始しました。2012年に「みはまライフプランニング」を設立、2013年よりファイナンシャルカウンセラーとして活動しています。
レンタルサービスとは
仕事や生活、遊びなどで使う物は、自分で購入するだけでなく、レンタルして使うという選択肢があります。多くの方は、買うよりも借りた方がお得と感じる場合にレンタルサービスを利用しているのではないでしょうか。
例えば住居もその1つであり、住宅を購入するか、賃貸で住むかはライフプランやライフスタイルに合わせて選択します。今回は住居に関することは除きますが、車や家電、スポーツ用品、洋服など、多々あるレンタルサービスについて利用を決めるポイントを解説します。
なお、最近は月額など一定の料金を支払うことで、映画や音楽、書籍などを好きなだけ利用できるサブスクリプション(サブスク)と呼ばれる定額制サービスも普及していますが、車や洋服といったジャンルのサブスクはレンタルサービスの1つといえます。
レンタルの利用を決めるときの2つのポイント
仕事や生活で必要となる物があっても、自分では保有していないことがあります。購入かレンタルで用意をしなければならないとき、どちらが得かを比較する2つのポイントを紹介します。
ポイント1:価格比較
レンタルの場合は、物を借りている期間に対応するレンタル料金を支払います。購入するよりも借りた方が支払う額が少ない場合には、レンタルが適切といえます。
例えば、購入すると10万円の家電を月額3000円で2年間借りた場合、2年間での支払いは7万2000円でレンタルした方が安くなりますが、月額6000円で借りると14万4000円となり、購入した方が安くなります。
レンタルサービスを利用するか、購入するかを決める第1のポイントは、購入した場合の代金とレンタルした場合の料金との価格比較となります。
なお、サブスクを利用する場合は、個別に借りた場合と、まとめて月額などで借りた場合で、どちらが安いかを比較します。
例えば、1冊100円の漫画や雑誌が月額500円のサービスで読み放題となっている場合、毎月5冊以上を読むならサブスクはお得ですが、平均して月4冊以下しか読まない場合は利用を停止して、1冊単位で借りた方が安くなります。
ポイント2:使用期間
レンタルの場合は1回使用した後、または一定期間使用した後は返却することになります。
着物やドレスのように、冠婚葬祭などで1度着用した後にしばらく着用する機会がない物、またベビー用品など一定期間は必要となっても、子どもが成長すると使用機会がなくなる物など、使用期間が限られているものはレンタルが適切でしょう。
長期間にわたり使うものは購入、必要な期間が短い場合はレンタルというように、使用する期間が購入かレンタルかを決める第2のポイントとなります。
また、物は保管や処分をするにもお金がかかりますので、クリーニング代や保管代なども含めて購入する場合にかかる費用として考慮しておきましょう。
まとめ
レンタルサービスが本当にお得なのか、利用を決めるときの2つのポイントを解説しました。
この2つのポイント以外に、必要となるときはあるが買うまででもない、買う前にとりあえず使ってから考えたい、という場合にもレンタルサービスは活用できます。
執筆者:杉浦詔子
ファイナンシャルプランナー/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント