コロナ禍でオンラインショッピングが増えている。スマホで買うものは何? パソコンで買うものは何?

配信日: 2022.05.30

この記事は約 3 分で読めます。
コロナ禍でオンラインショッピングが増えている。スマホで買うものは何? パソコンで買うものは何?
コロナ禍になってから、ますます利用が増えているのがオンラインショッピングではないでしょうか? 周りをみても、「ネットで買う」ことがごく普通の購買行為になっています。それは数字にも表れています。
 
総務省統計局の「家計消費状況調査」によると(※1)、2022年3月のオンラインショッピングの支出額は2万166円、一世帯あたりの支出額は3万8584円となっています。2021年3月と比較すると、オンラインショッピングの支出額は8.1%、一世帯あたりでは8.5%伸びています。
 
利用世帯の割合をみると、2022年3月は52.3%で、前年より0.2ポイントマイナスとなっています。一世帯あたりの利用金額は伸びていることから、利用世帯は若干減ったものの、支出額が増えたことがうかがえます。
 
時系列でみると、新型コロナウイルス感染者数が急増する前の2020年の1月、2月では40%~45%の間であったため、コロナ禍でオンラインショッピングの利用が大きく増えたと思われます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

通信販売を利用したことがある人で、パソコンから買ったのは8割。スマホからは4割強

それでは携帯電話・スマートフォン経由でのオンラインショッピング利用と、パソコン経由でのオンラインショッピング利用には、何か違いがあるのでしょうか?
 
マイボイスコム株式会社(本社:東京都千代田区)が行った「オンラインショッピングの利用」に関する調査(回答者数:1万61名)をみてみると、今までに通信販売を利用したことがある人は89.3%とほぼ9割になっています。
 
このうち、直近1年間に「インターネット(パソコン)」から購入したのは81.0%、一方「インターネット(スマートフォン)」から購入したのは42.6%です。これをみると、パソコン経由で利用している人が多いようです。
 
しかし携帯電話・スマートフォン経由の利用は近年伸びています。同調査によると、この1年間に携帯電話・スマートフォンでオンラインショッピングを行った人の中で、10回以上利用したという人は38.9%となっています。2013年の調査では16.7%だったので、そこから2倍以上に増えています。女性の方が男性よりオンラインショッピングをする傾向にあり、特に女性の若い世代で10回以上利用した割合は、50%台となっています。
 
同じく、この1年間のうちにパソコンを使ってオンラインショッピングを利用した人のうち、51.8%が10回以上利用していますが、2013年の同じ調査では46.1%だったので、そこから5ポイント増加しているようです。
 

靴、バッグや服はスマホから購入が多く家電、パソコンはパソコンから購入

では、この1年間に携帯電話・スマートフォンを使ってのオンラインショッピングで、どんなものが購入されているのかをみてみましょう。
 
「食料品・飲料・アルコール」が45.1%、「衣料品」が40.9%と、高い結果となりました。以下は「靴・バックなど衣類小物、装飾品など」(27.4%)、「生活用品」「書籍・雑誌・コミック(電子版以外)」(いずれも27.2%)となっています。
 
同じく、パソコンを使ってオンラインショッピングで購入したものをみてみると、「食料品、飲料、アルコール」が53.2%、「衣料品」が43.2%となっています。これは携帯電話・スマートフォンと同じ順位になっており、以下は「書籍・雑誌・コミック(電子版以外)」が35.5%となっています。
 
違いをみてみると、「靴・バックなど衣類小物、装飾品など」「化粧品、美容用品」は携帯電話・スマートフォンを使って購入する方が上位にランクインしています。それに比べてパソコンを使って購入したものは、「家電製品、AV機器・カメラ、携帯電話、スマートフォン」や「パソコンなどコンピュータ関連機器」など、少し高価な品物が多くなっているようです。
 
これは推測ですが、高価なものをオンラインショッピングで購入しようというときには、スペックをより細かく見たいため、パソコンの大きな画面で確認しようとするからではないでしょうか。
 
コロナ禍で、なくてはならないものになったオンラインショッピング。その中でも携帯電話・スマートフォンでの利用が伸びていることが分かりました。身近にあって気軽に買い物に使えることもあり、その便利さにすっかり慣れてしまったのかもしれません。
 
コロナが収束したとしても、大きく変わった購買行動は、もとには戻らないのかもしれませんね。
 

出典

※1:総務省統計局 家計消費状況調査 ネットショッピングの状況について (二人以上の世帯) -2022年(令和4年)3月分結果
※2:マイボイスコム株式会社 オンラインショッピングに関する調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集