【6月3日は測量の日】「測量士」ってどんな仕事? 年収は?

配信日: 2022.06.03

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【6月3日は測量の日】「測量士」ってどんな仕事? 年収は?
毎年6月3日は「測量の日」です。1949年6月3日に測量法が公布されたことから、公布後40年がたった1989年に測量の日が定められました。
 
測量はわたしたちの生活に欠かせない仕事であり、間違いが許されない重要な業務です。そのため、測量を仕事とするためには資格が必要とされています。
 
この記事では、測量の専門家である測量士の仕事の内容について、測量士になるための方法や年収とともに紹介します。
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測量士の仕事とは

測量士は、道路、トンネル、建物などの建設工事を行う際や地図を作製するときなどに、土地を計測することが仕事です。事前に測量計画を立てた上で、計測を必要とする現地を訪れてその土地の位置や距離、面積などを専門の機器を使って測定し、測量後は結果をまとめて図面の作成などを行います。
 
測量士が使用する機器はさまざまありますが、測量作業の際に必須となるのが、距離と角度を測れる「トータルステーション」というカメラのような機械です。測定時には、トータルステーションを操作して計測する人と、計測したい地点で水準儀を付けたポールを支える人の両者が必要となります。
 
そのため、1人での測量にも対応した特殊なトータルステーションを使用しない場合は、測量作業の際に測量の国家資格を持っている人が2人以上いなければなりません。測量の国家資格を持った人とは、測量士と測量士補です。測量士は測量に関する作業を一通りできますが、測量士補は測量計画の作成はできません。
 

測量士になる方法

測量士になるためには国家資格である測量士資格を取得後、国土地理院の測量士名簿に登録することが必要です。測量士資格を取得する方法は大きく分けて2つあります。1つは測量士試験に合格する方法、もう1つは特定の学校で既定の学科を履修し測量士補の資格を取得した後、実務経験を積む方法です。
 
測量士試験の合格で測量士を目指す場合、大学や専門学校などを卒業後、すぐに測量士試験を受ける方法と、測量士補試験を受けて測量士補の資格を取得した後、特定の養成施設での学科履修を経て測量士試験を受ける方法があります。ただし、もともと測量士を目指している人は、大学などを卒業したらすぐに測量士試験を受ける方法を選ぶケースが多い傾向です。
 

測量士の年収はどれくらい?

測量士として働いた場合に受けられる年収は在籍する会社によって異なりますが、一般的には事業規模の大きな会社は高い傾向にあります。大手企業は、請け負う仕事の規模も大きいことが多いからです。厚生労働省が公開する2015年の「賃金構造基本統計調査」の結果によると、測量士の平均年収は、社員が10人以上の会社の場合、455万8000円です。
 
詳細に見ますと、10~99人の会社は441万2800円ですが、100~999人の会社は619万3700円、1000人以上の会社は591万2100円で、100人以上の規模になると金額が大きく上がっています。また、同調査では社員が10人以上の会社に在籍する女性の測量士の年収についてのデータも公開されています。女性の測量士の平均年収は295万3200円で、男性も含めた平均年収よりも少ない結果です。
 

測量の仕事の興味を持ったら測量士の資格取得を目指してみよう!

測量士の仕事は幅広く、道路など公共的な事業でも、家やビルなどの民間的な事業でも必要とされます。正確な計測が必要とされる厳しい面もある仕事ですが、専門性が高く、年収は全国平均と比べても高い傾向です。測量という仕事に興味を持ち、自分も測量士として活躍したいと思ったら資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
 

出典

国土交通省国土地理院測量の日のページ
国土交通省国土地理院測量士・測量士補国家試験及び登録
スタディサプリ進路測量士の気になる?年収・給料・収入
厚生労働省平成27年賃金構造基本統計調査結果の概況
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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