更新日: 2022.06.10 その他暮らし
「1階」に住むのって実際どう? 安心して暮らせるの? 家賃やもろもろ比べてみました!
しかし、1階での暮らしには他の階にはみられない利点があります。
ここでは、1階に暮らすメリットについて、家賃をはじめいろいろな角度から比較してみました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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1階での暮らしは金銭的にもお得
日々の暮らしにはお金は欠かせないものです。しかし、節約可能なものなら実践するに越したことはありません。集合住宅の1階に暮らす金銭的なメリットとして次の点が挙げられます。
・荷物運搬費用が安くつく
引っ越しには何かと物入りですが、その多くを占めるのは業者による荷物の運搬費用です。業者によっては、2階以上への引っ越しに追加費用が発生するところもあるからです。
また、荷物の運搬が必要なのは引っ越し時だけではありません。冷蔵庫や洗濯機などの大型家電を購入して運搬してもらう場合、2階以上には追加費用がかかることが少なくないのです。しかし、1階の部屋を選ぶことで余分な費用を抑えることにもつながります。
・家賃が安くなることも
賃貸物件への入居後は、基本的に住んでいる限り家賃が発生します。生活費を圧迫しないためにも、月々の家賃を重視しなければなりません。利便性を考慮した物件探しも一案ですが、その際、各階の家賃をくまなく調べましょう。物件によっては住む階によって家賃が異なるところがあるからです。
実際、同じ間取りなのに1階と2階以上との家賃を比べた場合、1階のほうが数千円ほど安い傾向があります。仮にその差が約3000円だとしましょう。月々3000円は微々たる金額かもしれませんが、1年で3万6000円もの差が生じてきます。
1階の便利さはメリットになる
1階を選ぶことで、金銭的なメリットが期待できることがわかりました。さらに、お金には換えられない利点も少なくありません。主なものとして次の3点が挙げられます。
・荷物のスムーズな運搬が可能
引っ越し時はもちろん、購入した家電などのスムーズな運搬が可能になります。2階以上に荷物を運び込む場合、作業人員を増やすことも少なくありません。また、作業時間に手間取るためストレスを感じることもあるでしょう。
その点、1階への荷物運搬は楽にできることが多いです。さらに、玄関から入らない場合は、窓からの搬入方法もあるなど何かと便利です。
・階段を昇り降りしなくてもよい
1階に暮らすことで、階段の昇り降りをしなくても済みます。そのため、ベビーカーや車イスが必要な人はもちろん、体調がよくないときなどに重宝することが多いです。
もちろん、エレベーター付き物件を選ぶことも可能です。しかし、エレベーターには待ち時間が必要なだけでなく、停電などでエレベーター自体が使えないこともでてきます。このように不測の事態に備えるためにも1階暮らしが便利といえるでしょう。また、忘れ物を取りに帰るときも1階のほうが楽です。
・買い物した荷物の持ち運びが楽
荷物運搬の手間を軽減するために宅配便利用という選択肢があります。しかし、すぐに使うものは実店舗で購入することが多いです。車を持っていると道中の負担軽減には役立ちますが、駐車場からは自分で運ばなければなりません。ペットボトルの水だけでも相当な荷物です。荷物が多く重いとき、1階に暮らすありがたみを感じることが少なくないでしょう。
・庭付き物件がある
1階のなかには庭付き物件もあります。快適に暮らすためには庭の手入れが必要ですが、花や野菜を育てたい人には理想的な環境といえるでしょう。また、洗濯物が多いときや布団を干したいとき、庭があると重宝します。
1階に済むなら気を付けておきたいデメリットは?
集合住宅の2階以上を希望する背景には防犯面や眺望面などが挙げられます。同じ建物で暮らすのなら、少しでもよい条件の部屋を選びたくなるでしょう。しかし、1階に住む場合も前述した条件を叶えることが可能です。
・防犯面などの課題に対処
2階以上に暮らすことで空き巣被害などに遭いにくいほか、部屋からの眺めを楽しめるなどのメリットが期待できます。しかし、上階に住んでいても必ず安心できるとは限りません。ベランダ伝いで侵入するなど、いろいろな手口があるからです。
もちろん、1階ではより注意深く生活しなければなりません。短時間でも玄関の施錠を行うことはいうまでもなく、窓を全開にしての生活は避ける必要があります。1階を選ぶことでこのような課題がでてきますが、防犯面がしっかりした物件を選ぶことでリスクは軽減できるでしょう。
・近隣とのトラブル回避にも
集合住宅での生活を快適にするためには、近隣とのトラブルを避けることが大切です。もちろん、音やニオイなどやむを得ないものもあるため、そこは「お互いさま」だと割り切る必要があります。
しかし、些細なことが原因で近隣トラブルに発生するかもしれません。建物の構造にもよりますし、その人の性格にもよります。自分の出す生活音で近隣に迷惑をかけたくないのなら、下の階への騒音対策の不要な1階暮らしがおすすめです。また、1階を選んだほうが下の階への配慮が不要なため、小さい子どもがいる家庭の場合は選択肢に入れてみると良いでしょう。
住む階にこだわらないなら1階も選択肢に! 1階ならではのメリットも
集合住宅で2階以上を希望する人が68%いる一方、住む階にこだわらない人が26%いることがわかりました。1階には防犯面など懸念材料もありますが、セキュリティ対策がしっかりした物件を探すことで解決できます。
また、月々の家賃軽減が期待できる、荷物の運搬に便利、近所付き合いのトラブル回避にも役立つなど、さまざまなメリットが考えられます。賃貸物件選びに迷っている人は、1階を候補に入れてはいかがでしょうか。
出典
CHINTAI情報局 その部屋選びちょっと待った! 2階以上と1階の物件、おトクなのはどっち?
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部