「都内で車」って必要? 電車との使い分けはどうしてる?

配信日: 2022.06.10

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「都内で車」って必要? 電車との使い分けはどうしてる?
2021年3月末時点で東京都の自家用車保有台数は309万5664台でした。2021年1月時点での東京都の世帯数は734万1487世帯なので、世帯あたりの普及台数は約0.422台と全国で最も少ないです。東京都内で生活する上で車は必要なのでしょうか。また、東京で生活する人は電車と車をどのように使い分けているのでしょうか。
 
この項目では、東京都内の移動事情についてくわしく説明していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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東京23区は車がなくても生活できる

東京都市圏で生活する人の移動状況を調べた「第6回東京都市圏パーソントリップ調査(2018年調査)」によると、東京23区の代表交通手段分担率は鉄道が51%、徒歩が24%、自転車が13%なのに対し、自動車は8%にとどまります。
 
また、関東地方南部で自動車を使用する目的を見ていくと、帰宅が最も多く、私事、通勤が続きました。私事では買い物に使われることが多いですが、2008年の調査と比べて移動量が減っています。観光や行楽目的で使われることもありますが他の用途と比べると移動量が低く、東京23区では車を所有しなくても生活できることがうかがえます。
 
都市部に住む30代から40代を対象とした別の調査では、東京23区に住む人の67%が自動車を持っていないと答えていて、その理由としては公共交通機関で事足りると答えた人が8割を超えました。また、約5割の人がレンタカーやカーシェアリングで十分だと考えていることも分かっています。
 

多摩地区は車があると便利

同じ東京都でも多摩地区では、自家用車があると生活が楽になるでしょう。東京都多摩地区の2018年の代表交通手段分担率を見ると、鉄道が30%、徒歩が25%、自動車が23%、自転車が16%でした。東京都市圏全体の自動車の分担率は27%なので、それと大きく変わりません。中には鉄道が走っていない地域もあります。
 
例えば、東京都立川市の北側に隣接している武蔵村山市は鉄道が走っていません。バスは走っていますし自転車での移動も可能ですが、雨の日など移動が大変だと感じることもあるでしょう。
 

奥多摩地区は車が必須

奥多摩地区は電車やバスの本数が少ないです。青梅駅から奥多摩方面へ向かうJR青梅線の時刻表を見ると、平日は多くても1時間に2本しか電車が走らず、日中の時間帯は1時間に1本しか走らないこともあります。また、拝島駅とあきる野市の武蔵五日市駅を結ぶJR五日市線も1時間に2本から4本しか走らず、交通の便がよいとは言えません。
 
奥多摩駅や武蔵五日市駅から先はバスが走っていますが、本数が少なく移動に時間がかかります。また商店の数も少なく、買い物をするためには青梅市の市街地や日の出町などの大型商業施設まで出る必要があります。山間地である奥多摩地区に住む場合には自家用車がないと生活が不便でしょう。
 

東京23区内は車は不要!多摩地区は西に行くほど車が必要

東京23区は鉄道やバスがたくさん走っているため、自動車をほとんど使わずに生活できます。一方、多摩地区になると鉄道が走っていない地域もあり、そのような地域では車があったほうが便利です。特に奥多摩地区は電車やバスの本数がとても少ないので、日常生活を送る上で車が必要です。東京23区と多摩地区で移動事情が大きく異なり、西に行くほど車が欠かせません。
 

出典

東京都市圏交通計画協議会 第6回東京都市圏PT調査(平成30年実施)特設ページ
自動車検査登録情報協会 1世帯当たり1.037台に― 自家用乗用車(登録車と軽自動車)の世帯当たり普及台数―
マイナビニュース 東京23区ファミリー層67%が「自動車を所有していない」、理由は?
駅探 青梅駅(JR青梅線 立川方面)の時刻表
読売新聞オンライン 東京:鉄道ない武蔵村山なぜ:地域ニュース
西東京バス株式会社 奥多摩駅
駅探 拝島駅(JR五日市線 武蔵五日市方面)の時刻表
西東京バス株式会社 武蔵五日市駅
武蔵村山市公式ホームページ ルート図・時刻表(令和4年4月1日から)
東京都建設局 多摩山間・島しょ部の道路
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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