小学生の絵が「4400万」!? 「NFTアート」を『モナリザ』を通して解説!

配信日: 2022.06.15

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小学生の絵が「4400万」!? 「NFTアート」を『モナリザ』を通して解説!
「NFTアート」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
 
テレビでも時折取り上げられており、話題になっているワードです。小学生の絵をNFTアートにしたことで、なんと総額4400万円で売れたというから驚きですよね。
 
この記事では、NFTアートとはそもそもどういったものなのか、そしてNFTアートがなぜ高値で売れるのかといったことについて解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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NFTとは?

「NFT」とは、「Non-Fungible Token(ノン・ファンジブル・トークン)」の略で、日本語では「非代替性トークン」と訳されます。トークンとはこのNFTという技術を使ったアート作品が、NFTアートなのです。
 
しかし、この言葉だけを見てもどういう意味なのかよく分かりませんね。ここから詳しく解説していきます。
 
「非代替性」には、「代わりがないもの」という意味があります。簡単に言いますと、「本物」といったところでしょうか。例えば、誰もが知っているレオナルド・ダ・ヴィンチの『モナリザ』の「本物」は世界に1つしかありません。まさに「代わりがないもの」なのです。これをまねした複製品はいくつも作ることができますが、もちろん価値が高いのは1枚しかない本物の『モナリザ』です。
 
NFTは、この「非代替性」が付与されたデジタルデータを指します。つまり、「本物」であることが分かるようになっているデータなのです。
 
これまでデジタルデータは文書ファイル・画像ファイル・音声ファイルなど、どれも簡単にコピーして送信することが可能でした。しかし、NFTの持つ「本物であることの証明」はコピーすることができません。
 
そのため、例えばもしもレオナルド・ダ・ヴィンチがパソコンで『モナリザ』を作ったNFTアートがあったとしますと、その画像データは複製品のようにコピーができますが、「本物」と分かるNFTはコピーができないのです。
 

小学生の絵が4400万円で売れた理由

NFTは「本物」を担保する技術ですが、それではなぜ小学生が描いた絵が総額4400万円もの高額で売れたのでしょうか。
 
大きな理由の一つとして、NFTを売買するサイトが世界的に流行したことが挙げられます。NFTアートは単なる画像データとは異なり「本物」かどうかを見分けることができるため、それ単体を売買することが可能です。現実のアート作品が売買されるように、NFTにも市場ができているのです。
 
2021年1月~9月の世界におけるNFT取引総額は約1兆5000億円にのぼります。それだけ多くの人がNFTアートに注目しており、中には高値になることを見越して購入する投資家も現れているのです。
 
そんな中で今回話題にあがった小学生のNFTは、たまたま海外の有名人が購入したため大きな注目を集めました。そこからその小学生が作ったNFTを欲しいと思う人も増え、また値上がりを期待した投資家もいたことから、4400万円という普通では考えられない取引総額となったのです。
 

現在も話題を集める「NFTアート」に今後も注目

このように、「NFTアート」は今までにない形のデジタルデータのアート作品として現在も話題を集めています。海外では1枚数千万円、または数億円という超高額で取引されているNFTアートも存在するのです。
 
大きな金額が動いていながらまだ法的に整備されていない点も多いためリスクもあるNFTアートですが、今後も注目していく価値はありそうです。
 

出典

一般社団法人 日本暗号資産取引業協会 パーミッショ ンレス型ステーブルコインの本邦取扱いに向けて
文化庁 文化審議会著作権分科会基本政策小委員会(第10回)
美術手帖 BeepleのNFT作品が約75億円で落札。現存アーティストのオークション記録第3位に
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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