子どもが医学部を目指す場合、大手予備校の授業料は1年でいくら?

配信日: 2022.06.17

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子どもが医学部を目指す場合、大手予備校の授業料は1年でいくら?
医学部は大学の中でも入学試験の倍率が高く、受験対策にも大きな費用がかかります。
 
もしも、高校生の子どもが医学部を目指して受験勉強をする場合、予備校の授業料は1年間でどれくらいかかるのでしょうか? 大手予備校を例に考えてみます。
柘植輝

執筆者:柘植輝(つげ ひかる)

行政書士
 
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

医学部受験は予備校に通うのが一般的

医学部を受験しようとする場合、現役生、浪人生を問わず、予備校に通って受験対策をすることが一般的です。
 
志望校の入試の出題傾向や効率的な勉強方法、現在の学力から合格レベルまで引き上げるための学習プランなど、予備校に通うのと独学とでは、受験に向けた対策や得られる情報に大きな差がつきます。
 
また、医学部受験における勉強量は相当なもので、計画的に学習を進めていかなければ合格は困難です。独学で予備校と同じように学習計画を立てられる方は多くはないでしょう。
 
こうした部分をフォローし、受験勉強のモチベーションを維持するという役割も予備校は担っています。
 

大手予備校の年間の授業料は?

高校生が医学部受験のために予備校に通う場合、気になるのが1年間で必要となる授業料などの金額です。
 
実際の年間の授業料は、予備校や入学時期のほか、国公立・私立大学受験といったコース、個別指導・集団指導、受講する講座の数や内容、時間数、また予備校がある地域などによって異なりますが、大手予備校に関していうと、医学部受験では少なくとも年間で50万円から100万円程度はかかると考えておいた方がよさそうです。
 
参考までに、大手予備校3校の授業料など、目安となる金額について紹介します。なお、詳細については各予備校のホームページでの確認や問い合わせが必要となります。
 

駿台予備校の場合

項目 金額
入学金 3万円
年間授業料(医系英語・関東エリア) 18万8000円

※駿台予備学校 「高校生向けクラスのご案内」より筆者作成
 

東進ハイスクールの場合

項目 金額
入学金 3万3000円
担任指導費 3万3000円
(高校3年生が4講座以上申し込む場合は7万7000円)
通期講座(単科)受講料 7万7000円
模試費(高校3年生) 2万9700円

※東進ハイスクール 「学費・申込手続」より筆者作成
 

河合塾の場合

項目 金額
入学金 3万3000円
塾生サポート料(模試の費用や設備利用料などを含む年額) 6万2700円
年間授業料(高校3年生、1講座当たり、関東地区) 12万9600円

※河合塾 「学費」より筆者作成
 

予備校の授業料を安く抑えるには?

医学部という難関学部への合格を目指す以上、予備校の授業料に関しては安く抑えようと考えるより、合格までに必要な費用であると割り切って支出することをおすすめします。
 
万が一、子どもが受験に失敗した場合、「あのとき予備校代を出し惜しみしなければ」と後悔してしまうかもしれません。
 
金銭的な事情から、どうしても費用を抑えたいという場合は、得意科目や合格圏内に近いレベルの科目は受講を控え、苦手科目や受験対策が追いついていない科目を中心に受講したり、インターネットからの申し込みによる割引制度などがあれば利用したり、といった方法で授業料を節約していくことになるでしょう。
 

医学部受験に向けた費用は予備校によって異なる

子どもが医学部を志望する場合、受験対策として予備校にかかる費用は大きな金額となることが予想されます。大手予備校では内容にもよりますが、少なくとも年間で50万円から100万円程度はみておくべきだといえます。
 
ただし、予備校選びに失敗して受験が思うような結果とならない可能性もあるため、予備校は費用の面だけでなく、合格実績や授業の質などを総合的に考慮して決定するようにしてください。
 

出典

駿台予備学校 高校生向けクラスのご案内
東進ハイスクール 学費・申込手続
河合塾 学費
 
執筆者:柘植輝
行政書士

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