更新日: 2023.01.12 暮らし

「絶対に儲かるから!」は信用できる?「ネットワークビジネス(MLM)」のリスクとおすすめできない理由を解説

「絶対に儲かるから!」は信用できる?「ネットワークビジネス(MLM)」のリスクとおすすめできない理由を解説
ネットワークビジネス(MLM)に関するトラブルは後を絶ちません。
 
2019~2021年の3年間に、全国の消費生活センターに寄せられた相談件数は3万件を超えています。MLMという手法そのものは違法ではありませんが、このような状況を考えると誰にでもおすすめできるビジネスとはいえません。
 
では、MLMには具体的にどのようなリスクが潜んでいるのか。MLMの仕組みなどとともに解説します。
 
FINANCIAL FIELD編集部

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MLMの仕組みとは?

MLMは「Multi-Level-Marketing(マルチレベルマーケティング)」の略称で、一般的には「マルチ商法」と呼ばれています。また、特定商取引法での呼称は「連鎖販売取引」です。
 
MLMでは、個人が当該業者の会員になって商品やサービスなどを購入・契約します。その上で、商品の販売や勧誘に成功できれば、マージンや紹介料などが得られるというのが主な仕組みです。
 

MLMに関する消費相談の現状

MLMに関する消費相談は、2010~2017年までは商品分野に関する割合が高い傾向にありました。ところが、2018年以降は「ものなしマルチ商法」と呼ばれるサービス分野に関する割合が商品分野を上回っているのが現状です。
 

・MLMの相談件数と相談内容の割合

2010年から2019年までに消費生活センターに寄せられたMLMに関する相談件数は、毎年1万件前後で推移しています。相談内容の割合は、2017年までは健康食品や化粧品などの商品分野が、投資や副業などのサービス分野を上回っていました。
 
ところが、2018年になるとサービス分野が商品分野を逆転します。この傾向は特に20歳代に顕著で、2019年のサービス分野に関する年齢別の割合では、その半数近く(47.8%)が20歳代による相談でした。2010年と比較すると3倍以上の増加です。この統計からは、サービス分野に関しては若い世代が主な標的になっていることが理解できます。
 

MLMをおすすめできない理由とは?

MLMは違法なビジネスではありませんが、以下のようなリスクがあるためおすすめできません。
 

・借金や在庫が残る

「必ず利益が得られる」という言葉に引かれて商品分野のMLMを始めたものの、思うように商品が売れず勧誘もうまくいかず、残ったのは借金と在庫だけという事例が報告されています。
 

・配当金が振り込まれない

近年増加傾向にあるのは「投資すれば確実に配当金が得られる」などといったサービス分野のMLMですが、世の中にそのような投資先は存在しません。
 
そのため、確実な配当金などを約束する業者は危険です。実際に約束通り振り込まれたのは数ヶ月だけで、その後は配当が停止されて業者とも連絡がとれないといった事例も発生しています。
 

・人間関係が壊れる

MLMは他人を勧誘することが自分の利益につながるというシステムです。とはいえ、いきなり赤の他人を勧誘するのは現実的ではありません。
 
そこで、ほとんどの人は知人を勧誘することになります。それだけで人間関係にひびが入る可能性もありますが、勧誘に応じて会員になった知人が利益を得られなかったり借金を作ったりした場合には、その人との人間関係は完全に壊れてしまうかもしれません。
 

安易にMLMに手を出すのは危険

ネットワークビジネスは、MLMと略称されるマルチ商法です。会員になって商品の購入やサービスの契約をした上で、他人に商品を販売したり勧誘して会員にしたりできればマージンや紹介料が得られます。
 
「必ずもうかる」などと宣伝している業者もありますが、そのような投資やビジネスは存在しません。MLMには自分や他人が借金を抱えたり、約束された利益が得られなかったり、人間関係が壊れたりするといったリスクがあります。そのため、安易に手を出すことはおすすめできません。
 

出典

消費者庁 令和2年版消費者白書 第1部 第1章 第4節 (5)マルチ商法に関するトラブル
独立行政法人国民生活センター マルチ取引
消費者庁 マルチ商法にご用心
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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