「三日月宗近」は最も美しい日本刀! 値段がつくなら「5億円以上」になる!?

配信日: 2023.04.06

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「三日月宗近」は最も美しい日本刀! 値段がつくなら「5億円以上」になる!?
「三日月宗近(みかづきむねちか)」は平安時代の刀工である三条宗近の作の太刀で、国宝にも指定されている歴史的価値の高い名刀です。刃文に三日月のかたちが見えることから、「三日月宗近」と名付けられました。本記事では、もっとも美しい日本刀と評されることもある「三日月宗近」について、刀の歩んできた歴史と予想される値段を検証していきます。
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三日月宗近はどんな刀?

三日月宗近は平安時代に作られた刀で、室町時代には天下五剣(てんがごけん)のひとつとされました。
 
天下五剣とは、5振の名物「三日月宗近」「鬼丸国綱(おにまるくにつな)」「童子切安綱(どうじぎりやすつな)」「大典太光世(おおでんたみつよ)」「数珠丸恒次(じゅずまるつねつぐ)」の総称です。三日月宗近、童子切安綱、大典太光世は、いずれも国宝に指定されています。
 
伝来については諸説あるものの、豊臣秀吉の正室・高台院(ねね)が所持しており、死後に遺品として徳川秀忠に贈られて以降、昭和初期まで徳川家で所蔵されてきました。
 
昭和・平成の時代には、個人が所有していたこともありましたが、重要文化財に指定されたのち、1951年に国宝に指定され、現在は東京国立博物館で保管されています。常設展示はされていませんが、国宝の企画展などで、その優美な姿を目にすることができます。
 
三日月宗近は天下五剣のなかでも、「もっとも美しい日本刀」と言われています。放物線のような強い反りと先端の細さが特徴で、美しさだけではなく刀剣としての機能性も兼ね備えています。
 

三日月宗近の値段は?

国宝である三日月宗近の値段は正確に算出することは難しいですが、参考として国宝「太刀 無銘 一文字(山鳥毛)」の値段から予想していきます。山鳥毛(さんちょうもう・やまとりげ)は上杉謙信・景勝親子の愛刀としても知られており、国宝に指定されてからも個人が所有していました。
 
岡山県瀬戸内市では、備前刀の最高峰ともいわれる山鳥毛を生まれ故郷に里帰りさせる「山鳥毛里帰りプロジェクト」を開始し、広く資金調達を行いました。
 
そのとき、山鳥毛の購入費として提示されたのが5億円という金額です。2020年には、5億円で売買が成立して、所有者から瀬戸内市に山鳥毛が引き渡されました。
 
東京国立博物館で保管されている三日月宗近が売買される可能性は低いですが、値段がつくとすると山鳥毛と同等か、それ以上の金額となるでしょう。つまり、5億円以上の値段がつくと予想できます。
 
一般的な日本刀は、保存状態、作られた時代、作り手、刃の長さなどで値段が変わってきますが、三日月宗近ほどの名刀になると、簡単に金額をつけられないほどの歴史的な価値があります。
 

三日月宗近は億単位の価値がある

同じ国宝である山鳥毛の事例から考えると、国宝「三日月宗近」は5億円か、それ以上の値段がつく可能性があります。驚くべき値段の高さではありますが、三日月宗近はそれに見合うだけの歴史的価値のある名刀です。平安時代に生み出され、徳川将軍家で長く大切に保管されてきた名刀「三日月宗近」は、後世に残したい日本の宝であり、貴重な文化財といえるでしょう。
 

出典

e国宝 太刀 銘三条(名物三日月宗近)

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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