更新日: 2023.04.15 キャッシュレス

「ペイ」と「ウォレット」って、何が違うの? どう使うものなの?

「ペイ」と「ウォレット」って、何が違うの? どう使うものなの?
キャッシュレス決済が一般化しています。多くのスマートフォンに「ペイ」や「ウォレット」アプリがインストールされているはずです。しかし、実際にそれらの違いや機能を理解している人は、意外と少ないのかもしれません。
 
この記事では、「ペイ」と「ウォレット」のコンセプトを説明し、具体的な使い方の違いについて解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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モバイル決済サービスとしての「ペイ」と「ウォレット」

総務省によると、2020年代に入って、世界のモバイル決済取引額は214兆円を超えてきています。新型コロナウイルス感染症対策としての非接触取引に対応したり、ポイント付与などのメリットがあったりするため、今後も拡大が予想されています。
 
このような流れの中で登場してきたものが「ペイ」と「ウォレット」です。お金というものは使うためにありますが、しっかり管理しておく必要もあります。これは、現金決済でも電子決済でも同じです。「ペイ」と「ウォレット」の違いは、そのような「使う」と「管理する」という2つの役割で考えると分かりやすいでしょう。
 

「ペイ」とは?

「ペイ」とは、主にスマートフォンを用いた決済サービスを指します。このサービスに、クレジットカードやデビットカード、プリペイドカードなどの情報を登録することで、スマートフォンをかざすだけで決済ができるようになります。
 
Air Pay、LINE Pay、Apple Pay、Google Payなど、実際に利用している人もいるのではないでしょうか。これらは、店舗での支払いだけでなく、オンラインショッピングやアプリ内課金などでも利用できます。
 

「ウォレット」とは?

一方、「ウォレット」とは、主に電子マネーの管理や送金を目的とするアプリです。ウォレットアプリには、さまざまな電子マネーやポイント、クーポンなどを一括管理できる機能があります。また、ウォレットアプリを利用することで、友人や家族、ビジネスパートナーなどに簡単に送金ができるようになるのです。
 
Air Wallet、LINE Wallet、Apple Wallet、Google Walletなど、こちらもすでに利用している人もいるかもしれませんね。
 

「ペイ」と「ウォレット」の使い方の違いとは?

「ペイ」と「ウォレット」について、具体的な使い方から違いを確認してみましょう。
 

「ペイ」の使い方

「ペイ」を利用するには、スマートフォンに対応するアプリをダウンロードし、アカウントを作成する必要があります。次に、クレジットカードやデビットカード、プリペイドカードなどの情報を登録します。主にカメラでスキャンする方法が一般的です。
 
登録が完了すれば、店舗での支払いやオンラインショッピングで「ペイ」を選択して、スマートフォンをかざすことで決済ができるのです。
 

「ウォレット」の使い方

一方、「ウォレット」を利用するためには、「ペイ」同様にスマートフォンに対応するアプリをダウンロードし、アカウントを作成する必要があります。
 
ウォレットアプリでは、電子マネーやポイント、クーポンなどを登録して一括管理できます。さらに、友人や家族、ビジネスパートナーなどに送金する際にも、ウォレットアプリを利用することで、銀行などを介さずに簡単に個人間の送金ができるのです。
 
また、一部のウォレットアプリでは、銀行口座との連携も可能です。これにより、ウォレットアプリ内で残高の確認や、口座への入金・出金が容易になります。さらに、ウォレットアプリを利用して、電子マネーを利用した店舗での支払いも可能な場合があります。
 

「ペイ」と「ウォレット」の違いを理解して使いこなそう

「ペイ」と「ウォレット」は、両者ともモバイル決済サービスですが、「使う」と「管理する」という異なる機能を担っています。
 
今後もさらなる普及が期待されるこの技術は、現金決済の代替手段として大きな可能性を秘めており、消費者のライフスタイルやビジネスの進化に大きく寄与するはずです。両者の違いを理解して、上手に使いこなせるようになりましょう。
 

出典

総務省 令和4年版 情報通信白書 第2部 情報通信分野の現状と課題
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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