更新日: 2023.05.02 その他暮らし
ひとり暮らしで「ロフト付き」物件はやめたほうがいい? メリット・デメリットを確認
そこで、ロフト付き物件の特徴やメリット・デメリットなどを紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ロフト付き物件とは
ロフトとは、部屋の上部の空間を利用するために区切られたスペースのことです。ロフトは、建築基準法の規定そのものに記載があるわけではなく、建築基準法を補う国土交通省告示第1351号を受けて、その詳細の取り扱いを示した国土交通省住指発682号に規定されています。この規定によると、ロフトは「小屋裏物置等」に該当するもので、いくつかの条件を満たすことが必要です。
ロフトの天井は、1.4メートル以下にしなければなりません。天井の高さが1.4メートルであれば問題はありませんが、1.4メートルを超えると住宅としての階数が増えることになります。その部屋の中にロフトではなく別のフロア(2階)が1つあるとみなされるということです。
また、ロフトの面積は、ロフトを真上から見たときの面積の2分の1未満にしなければなりません。これらの規定は全国共通ですが、地域によっては、さらに制限を付けているところがあります。例えば、ロフトに上がる階段は固定式でも構わないとする地域がある一方で、可動式または収納階段でなければ不可とする地域もあります。
ロフト付き物件のメリット
ロフト付き物件のメリットは以下のとおりです。
・居住スペースを広く使える
ロフトがない物件と比べてロフト付き物件は、同じ部屋数でも居住スペースが広くなるので、居室を有効活用できてお得です。居室にベッドを置くと居住スペースが狭くなりますが、ロフトを寝室として使えば居室は広いスペースが確保できます。
また、ロフトは収納スペースとしても利用でき、部屋に置きたくない荷物や季節ものの家電などの置き場にしても最適です。普段使わない荷物をロフトに収納することで、部屋が広くなり居住性がよくなります。
・天井が高く開放感がある
ロフト付き物件はロフトがない物件と比べて天井が高いため開放感があり、部屋を広く感じられます。
・隠れ家的な楽しさがある
ロフトは梯子(はしご)を使って上がる屋根裏のような場所なので、隠れ家的な楽しさを感じる人もいます。ロフトを趣味の部屋や隠れ家的な場所として使う人も少なくありません。
ロフト付き物件のデメリット
ロフト付き物件にはデメリットもあります。
・夏は暑く、冬は寒い
住宅の構造にもよりますが、ロフトにエアコンの風が届きにくい場合、夏は暑く冬は寒いことが課題です。ロフトを寝室にする場合は、エアコンの設置場所を確認するとよいでしょう。また、サーキュレーターを回して部屋の空気を循環させることでも解決できます。
・ロフトの天井が低いので頭を打ってしまいがち
ロフトは天井の高さが1.4メートルなので、うっかり立ち上がると頭を天井に打ってしまいがちです。
・梯子の上り下りが面倒
ロフトは梯子で上り下りしないといけないので、掃除が面倒だったり荷物を運ぶのが大変だったりします。大きなものや重たいものはロフトに置きにくい点もデメリットです。
ロフト付き物件はメリット・デメリットを知った上で選ぼう
ロフト付き物件はロフトがない物件と比べて同じ部屋数で居住スペースを広く使えるので利便性が高く、お得です。一方、エアコンの風が届きにくい場合、夏は暑く冬は寒いことや、梯子の上り下りが面倒などのデメリットもあります。ロフトをどのように利用したいかによっても異なりますが、メリット・デメリットを理解した上で物件を選ぶとよいでしょう。
出典
国土交通省 木造の建築物に物置等を設ける場合に階の床面積に加える面積を定める件
兵庫県西宮市 小屋裏・天井裏物置1
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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