更新日: 2023.05.03 その他暮らし
中小企業をひとくくりにするのは間違い? 中企業と小企業の賃金格差とは?
事実、大企業の方が中小企業よりも賃金が大きい傾向にありますが、中企業と小企業にも小さくない差が存在します。
本記事では、中企業と小企業の賃金格差と、格差におけるライフプランニングについて紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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中企業と小企業の賃金について
企業規模における賃金格差についてみてみましょう。厚生労働省による「令和4年賃金構造基本統計調査」より、いくつかのデータを紹介します。
企業規模別に賃金をみてみると、男女計で中企業が30万3000円、小企業が28万4500円となっています。
男女別でみると、以下のようになっています。
・中企業…33万1200円
・小企業…30万8100円
・中企業…25万7000円
・小企業…24万1300円
月々の差は、男性では2万3100円、女性では1万5700円であり、年収にすると20万円前後の差になりますから、生活に与える影響は小さくないかもしれません。
参考として、大企業の賃金は以下のようになっています。
・男女計…34万8300円
・男性…38万6600円
・女性…27万8200円
日本人の賃金・年収には、企業規模が影響していることがいえるでしょう。
賃金とライフプランニング
賃金とライフプランニングについてみてみましょう。
賃金は生活の豊かさに直結します。そのため、企業規模が大きい方が有利といえます。現在、お勤めの企業よりも大きな規模の企業に転職すれば、賃金は増えるかもしれません。しかし、転職は簡単なことではありませんし、現在の勤め先にいる方が経験が蓄積され業務がこなしやすいという方もいるでしょう。
そのような場合は、日々の生活の工夫で賃金格差を埋める必要があります。
まずは、支出を抑える工夫をしましょう。スマートフォンなどの通信費や賃貸の住居費などは、支出を抑える上で比較的早くに大きな効果が得られます。浪費の傾向も、しっかり見直すと家計は大きく改善します。
その上で、浮いたお金を資産形成に回すとよいでしょう。時間に余裕があれば、副業を始めるのもよいかもしれません。
平行して結婚や住宅の購入、子どもの教育資金などのライフイベントにどの程度のお金が必要かも、可能な限り具体化しましょう。その具体化した目標をしっかり実現したいという意思と行動力があれば、少なからず賃金格差を埋めていけるでしょう。
また、いくら大企業に勤め賃金が多くても、浪費ばかりしていると生活は苦しくなり、住宅購入や子どもの教育のためのお金を用意することは難しくなります。
最近では物価の高騰なども生活に大きな影響を与えていますので、どのような規模の企業にお勤めの方でも、ライフプランニングは生活において非常に重要になってくるでしょう。
まとめ
企業規模ごとにおける賃金格差とライフプランニングについて紹介しました。
賃金格差は、工夫次第で自分の生活状況を改善できる可能性があります。賃金格差にお悩みであれば、格差を埋めるための工夫に取り組んでみることも検討してみてください。
出典
厚生労働省 令和4年度賃金構造基本統計調査 結果の概要 企業産業別
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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