更新日: 2023.09.05 その他暮らし

「扇風機」VS「サーキュレーター」VS「衣類乾燥機」夏だって雨で困る洗濯乾燥問題…!どれを使えば安くよく乾く?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「扇風機」VS「サーキュレーター」VS「衣類乾燥機」夏だって雨で困る洗濯乾燥問題…!どれを使えば安くよく乾く?
梅雨が明けても、ゲリラ豪雨や台風のせいで、洗濯物を出しては仕事へ行けず、もやもやとお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
洗濯物を室内干しして放置すると、においが気になり、早く乾かすために電化製品を使えば、電気代が気になるといったなかで、どう対処するべきかと、迷ってしまうでしょう。
 
そこで今回は、洗濯物を乾かすために、扇風機・サーキュレーター・衣類乾燥機のどれを使うべきか、それぞれの使用時間目安と電気代を計算します。乾燥時間の目安に、あるいは家電を新規購入する際の参考として、お役立てください。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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扇風機・サーキュレーター・乾燥機のそれぞれの役割をチェック

はじめに、それぞれの家電の役割を、あらためて確認しておきましょう。扇風機は、送風と、それにともなう涼感作用が、主な役割となります。乾燥に関係する機能は備わっていないため、部屋の湿度調節はできません。
 
サーキュレーターの役割は、風を循環させて、部屋の空気を全体的に動かし、温度・湿度のムラをなくすことにあります。基本的に、扇風機よりも風力が強い傾向にあり、除湿機能が備わっている製品も登場しています。
 
また衣類乾燥機は、その名のとおり、衣類を乾燥させることに特化した機械です。消費電力量は多くなるものの、高温で稼働させれば、除菌・におい対策が可能な製品もあります。
 

最も電気代を節約しながら乾かせるのは? 電気代を算出

それぞれを稼働させた場合に、何時間で乾くのか、電気代はいくらかかるのかを算出していきましょう。
 
今回は、4キログラムの洗濯物(シャツ5~6枚、靴下など)を、1メートル程度の範囲にまとめてかけて乾かすと仮定します。その場合の乾燥にかかる時間の目安は、以下のとおりです。
 

<乾燥にかかる時間の目安>

●扇風機……11~12時間程度
●サーキュレーター……4~5時間程度
●衣類乾燥機……6時間程度

 
ここから、洗濯物を乾かすために必要な電気代を算出していきます。一般的な電力の製品を、東京電力エナジーパートナーの従量電灯B・第1段階料金(120キロワットアワーまで30円/キロワットアワー)で使用したとして計算すると、表1のようになります。
 
表1
 
表1
 
※電気料金は小数点第2位以下四捨五入
※筆者作成
 
最も安いのはサーキュレーターで、5時間で4.05円という結果に。電気代を節約しながら洗濯物を乾かしたい場合は、サーキュレーターを選ぶとよいでしょう。
 
ただし、サーキュレーターを新規購入する場合には、3000~2万円程度のコストがかかります。
 
扇風機は、12時間稼働させても、6.84円しかかからないため、梅雨に入る6月から、ゲリラ豪雨や台風の収まる10月あたりまで(5ヶ月間)、毎日使ったとしても、電気代はおよそ1047円です。
 
乾くまでに時間がかかることと、においが出ることを避けたい場合は、サーキュレーターを購入・活用して、まとまった出費をできるだけ抑えたいならば、扇風機を使い続けてもよいでしょう。
 
また衣類乾燥機は、におい対策にも有効ですが、10万円以上するものも少なくないため、節約のためには、新規購入することはおすすめしません。
 
くわえて、以下のように工夫して洗濯物を干せば、より乾きやすくなりますので、可能な取り組みには、チャレンジしてみてもよいでしょう。
 

<洗濯物を乾きやすくする干し方>

●空気が通り抜けやすいように、間を空けて、長いものを端からかけていく「アーチ干し」をする
●朝風呂に入らないご家庭の場合は、浴室に干して、換気扇と各機器を併用する
●厚手の洗濯物は、袖を持ち上げて干す「バンザイ干し」や、筒干しをする
●靴下は、ゴム部分を上にして干して、風が入りやすくする
●洗濯物の下に新聞紙を置いて、吸湿させる

 

サーキュレーターがあるご家庭は活用するとお得!

洗濯物を室内干しする際に、選択肢になるのが、扇風機・サーキュレーター・衣類乾燥機。乾燥にかかる時間を加味して、それぞれを計算すると、サーキュレーターが最も安く使える結果となりました。
 
「自分の家にあるもののなかで、どの家電を使えば効果的か」「においや生乾き解消のために、新しく家電を購入すべきか」について検討する際に役立ててください。
 

出典

東京電力エナジーパートナー株式会社 TEPCO 「料金単価表‐電灯(従来からの料金プラン)」

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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