更新日: 2023.10.24 その他暮らし

ラップと密閉容器はどちらがおすすめ? コストも算出してみた

ラップと密閉容器はどちらがおすすめ? コストも算出してみた
社会的にSDGsに対する取り組みが活発化するなか、消費者のサスティナブルやエシカルに対する意識も高まってきています。
 
消費者も意識できる取り組みの一つに、プラスチックごみの削減があります。これは、海洋プラスチックごみ問題を解決するためにレジ袋やラップ、使い捨てのプラスチック製品の使用を控える取り組みです。
 
本記事では、環境に配慮した取り組みとして、ラップと密閉容器それぞれ利用することで環境にどのような影響を与えるかを解説するとともに、コストの比較や活用方法なども紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

ラップと環境の関係性

ラップとひとくちにいっても、実は素材の違いによってさまざまな種類があります。
 
例えば、ポリラップはポリエチレンとよばれる樹脂で作られています。ポリエチレンには炭素と水素しか含まれていません。塩素は含まれないことから、燃やしてもダイオキシンが発生する心配はないといわれています。添加剤も使用されていない素材のため、環境にやさしいラップといえるでしょう。
 
一方で、ポリ塩化ビニリデンとよばれる樹脂で作られているラップがあります。固いという欠点を補うために、柔軟剤や安定剤などの添加物が使用されています。ポリ塩化ビニリデンには、炭素と水素のほかに塩素が含まれている点が特徴です。塩素が含まれているため、燃やすとダイオキシンが発生すると懸念されています。
 

ラップの活用方法

本項では、ラップの費用と環境に配慮した活用方法を紹介します。総務省統計局の「小売物価統計調査(動向編)」で主要品目の東京都区部小売価格(2023年9月)によると、ラップ1本あたりの価格は374円です。1ヶ月で1本使い切ると想定すると、1年で4488円の費用がかかります。
 
また、近年注目を集めているのが、エコラップです。エコラップとは、洗って繰り返し利用できるラップのことで、主にシリコンで作られています。使い捨てではないため、環境にも配慮したラップといえるでしょう。食材を包んだり、料理の入った容器のフタとして使ったり、さまざまな活用方法があります。
 

ラップを使用する際の注意点

ラップは種類によって、電子レンジやオーブン、冷凍庫などでの使用方法に違いがあります。一般家庭では特に、ラップをかけて保存していた料理をそのまま電子レンジで加熱する機会が多いのではないでしょうか。
 
商品の種類によっては電子レンジ加熱ができない場合もあるため、必ず使用前にチェックしましょう。
 

環境にやさしい密閉容器

プラスチックごみの削減のためには、ラップや保存袋、レジ袋などのプラスチック製品の使用を控えることが大切です。そこで、役立つのが密閉容器です。食材や調理した料理の保存にラップを使うのではなく密閉容器を繰り返し利用することで、環境への配慮ができます。
 
ラップや使い捨てのプラスチック容器は手軽で便利なアイテムですが、海洋プラスチックごみ問題においては悪影響を及ぼす可能性があります。繰り返し使える密閉容器を利用することで、プラスチックごみの削減に貢献できるでしょう。
 

密閉容器の活用方法

総務省統計局の「小売物価統計調査(動向編)」で主要品目の東京都区部小売価格(2021年12月)によると、密閉容器1パックあたりの価格は322円です。繰り返し何度も使えるため、ラップと比較するとコスト面で優れているといえるでしょう。
 
密閉容器を選ぶときは、密閉性とサイズに注目すると活用しやすいアイテムを購入できます。密閉力が優秀であれば、雑菌が繁殖して食品が傷む頻度を減らしてくれるでしょう。バリエーション豊かなサイズを用意しておけば、食品に合わせて最適な保存容器の活用が可能です。
 
調理済み料理の保存はもちろん、密閉性が高いものであれば液体状の食品や料理も用意に保存できます。また、耐熱ガラス製の容器であれば、中身を取り出さずそのまま温められて便利です。
 

密閉容器を使用する際の注意点

密閉容器も、素材の違いによって利用できるシーンが異なります。例えば、料理を入れたまま加熱ができる耐熱ガラス製の密閉容器の場合、水分の多い食材やおかずを入れた状態で冷凍保存を行うのは注意が必要です。
 
冷凍すると食品中の水分が膨張するため、水分の多い汁物や煮物などを入れて冷凍すると容器が割れてしまうおそれがあります。
 

エコラップや密閉容器の使用で環境への配慮を

本記事では、ラップと密閉容器の費用を紹介するとともに、それぞれの環境面への影響や、活用方法、注意点などを紹介しました。
 
ラップにはさまざまな環境問題がつきまといますが、近年注目を集めているエコラップは繰り返し使えるうえにごみの削減ができるため、環境にも配慮しているといえるでしょう。
 

出典

総務省統計局 小売物価統計調査(動向編) 主要品目の東京都区部小売価格(2023年9月)
総務省統計局 小売物価統計調査(動向編) 主要品目の東京都区部小売価格(2021年12月)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集