更新日: 2023.10.29 その他暮らし
親子3人で「2LDK」って狭いですか? 子どもが小学校にあがるので広い部屋に引っ越したいですが、家賃が不安です…
本記事では、東京23区内で賃貸物件を借りる際の賃料相場や賃料を安く抑えて物件を借りるコツを紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
3人家族が住むのに適した間取り
国土交通省が示す「住生活基本計画における居住面積水準」によると、3人家族が健康で文化的な生活を送るための必要不可欠な住宅の面積水準(最低居住面積水準)は40平方メートルです。
一方、豊かな住生活の実現へ向け多様なライフスタイルを想定した場合に必要な住宅の面積水準(誘導居住面積水準)は、都心に住む場合で75平方メートルになります。不動産公正取引協議会連合会の「不動産の公正競争規約」によると、1畳あたりの広さは1.62平方メートルです。
こうしたデータで考えると、3人暮らしで最低必要な広さは約25畳、ゆとりのある生活をしたいなら約46畳になります。また、「不動産の公正競争規約」によると、2部屋以上ある物件でLDKと表示する場合、リビングは最低限10畳以上の広さでなければなりません。
約25畳の広さだと、2LDKの間取りでもかなり手狭に感じられるでしょう。少し古いデータではありますが、2008年の子育て世帯の居住面積水準達成状況によれば、大都市圏では最低居住面積以上誘導居住面積未満の広さの物件に住んでいる割合は57.6%です。また、誘導居住面積水準に達している世帯は35.5%となっています。
不動産情報サイトのアットホームが子どものいる278世帯に実施したアンケートによれば、65%が3LDKの間取りに住んでいると回答しました。3LDKであれば、家族がそれぞれ自分の部屋を持つことができ、ゆとりのある生活を送れるでしょう。
23区で3LDKに住む場合の平均賃料
賃貸物件検索サイトであるハウスコムの「東京都の賃貸マンション・アパート・一戸建て物件の平均家賃相場」によれば、同じ3K~3LDKの間取りでも、住居形式によって賃料は大きく異なります。賃貸物件全体の平均額は17万9000円、賃貸マンションは17万6000円、賃貸アパートは11万2000円、一戸建ては23万6000円です。
また、23区内でも地域によって賃料は大きく違います。例えば賃貸マンションの場合、最も高い目黒区は45万3000円、最も安い練馬区は12万8000円です。また、練馬区の賃貸アパートは11万円で、賃貸マンションより賃貸アパートのほうが賃料を抑えられます(数値はいずれも2023年10月26日現在)。
物件の賃料を安く抑える方法
ここでは物件を借りる際に、賃料を抑えられる方法を紹介します。
・最寄り駅から離れている物件を選ぶ
最寄り駅は同じでも駅から近い物件は賃料が高くなる傾向にあります。同じ間取り、広さでも駅から離れていれば安く借りられるでしょう。ただし、電車通勤の人の場合、駅までバスを使うような場所に物件を借りると、交通費が高くなります。賃料を考える際に月々の交通費も合わせて計算し、どちらが得かを考えることが必要です。
・築年数が古い物件を選ぶ
新築や築浅の物件は賃料が高い傾向です。築年数が古いと設備も古くなりがちですが、賃料を抑えられるでしょう。ただし、リノベーション物件を選べば、築年数が古くても最新設備が揃っている場合もあります。
・団地に住む
世帯全員の収入が収入基準の範囲にあることや、いくつかの条件を満たしている場合は公営住宅に申込むことができます。公営住宅の賃料は、民間住宅の賃料と比べて3分の1~半額程度とされています。
23区内でも賃料を抑えて物件を借りられる可能性はある!
3LDKの間取りなら、家族一人ひとりが自分の部屋を持つことができ、ゆとりのある生活を送ることができるでしょう。2LDKに比べると面積も広くなるところも多いため、賃料は全般的に高くなりがちです。
ただし、地域や物件の種類、立地条件、築年数など賃料はさまざまな条件によって決まります。自分にとって譲れない条件、譲歩できる条件を明確にし、物件探しをしてみてはいかがでしょうか。
出典
国土交通省 住生活基本計画における居住面積水準
首都圏不動産公正取引協議会 不動産の公正競争規約
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー