更新日: 2023.10.29 その他暮らし
祖父が100万円ほど「タンス預金」していますが、来年「新紙幣」になったら福沢諭吉の1万円札は使えなくなりますか? 今から銀行に預けたほうが良いでしょうか?
今回は、福沢諭吉が描かれた1万円でタンス預金している100万円がどうなるのかということや、タンス預金にはどのようなメリットやデメリットがあるのかということも合わせて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
新紙幣発行後も旧1万円札は使用可能
渋沢栄一が肖像画として描かれている新1万円札が発行されたあとも、福沢諭吉の1万円札は使用可能です。福沢諭吉の1万円札だけではなく、これまでに発行され、すでに発行停止となっている多くの紙幣についても、使用できます。
例えば、1986年に発行停止となっている聖徳太子が描かれた1万円札や、2007年に発行停止となっている夏目漱石が描かれた1000円札も使用可能です。100万円ほどのタンス預金がすべて福沢諭吉の1万円札である場合、新紙幣発行後も1枚あたり1万円として使用できます。
新紙幣発行後もタンス預金をしておくメリット・デメリット
紙幣として旧紙幣を使用することは可能ですが、そもそも、タンス預金をしておく必要性について考える必要もあります。メリットとデメリットがあるため、どちらも認識したうえで、タンス預金を続けるか、銀行等に預けるか決めた方がよいでしょう。ここでは、タンス預金の主なメリット・デメリットを紹介します。
タンス預金のメリット
タンス預金のメリットは、現金が必要なときに速やかに対応できる点です。通信障害などでキャッシュレス決済ができない状態となったときでも、現金であれば支払いや決済が可能です。金融機関の口座が凍結されても、タンス預金を使って買い物や支払いができます。
家族が亡くなった際にその家族の銀行口座が凍結されることがありますが、そのようなときでも現金が手元にあれば安心です。タンス預金には、引き出しの際の手数料もかかりません。
タンス預金のデメリット
自宅に現金を置いておくと、盗難や災害によって紛失するリスクが高まります。現金を置いておいた場所を忘れてしまう可能性もあるでしょう。存在を知らない家族によって捨てられてしまうリスクもあります。保管方法によっては、使用や交換が困難なほどに汚れたり破れたりしてしまう可能性も否定はできません。
防犯の観点からもタンス預金の金額には要注意
タンス預金のメリットとデメリットのどちらを重視するのかは、人や家庭によって異なります。しかし、リスクは最小限に抑えておいた方がよいでしょう。キャッシュレス決済の方法も多様化し、そのすべてが同時に使えなくなるケースは珍しくなってきています。
新紙幣の発行後も福沢諭吉の1万円札は使用可能ですが、防犯の観点からも、必要以上のタンス預金は避けた方が無難です。必要最低限の金額だけ手元に置き、残りは銀行等に預けておく管理方法も検討してみましょう。
旧紙幣も使用可能だが、過剰なタンス預金には注意が必要
新紙幣が発行されても、旧紙幣は引き続き使用可能です。額面も変わらず、福沢諭吉の1万円札は1万円として使えます。ただ、タンス預金をしている場合にはデメリットもあるため注意が必要です。
盗難や災害に遭う可能性や、お金のある場所を忘れるリスクもゼロではありません。そうしたリスクを考慮した場合、必要以上のタンス預金は避けた方がよいでしょう。一部を残して、あとは銀行などに預けておく管理方法も検討の余地があります。
出典
財務省 昔のお金は使えますか
日本銀行 その他有効な銀行券・貨幣
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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