手取り19万円で「風呂なしアパート」に一人暮らししようとしています。毎日銭湯に通ったほうが結局高くつきますか?

配信日: 2023.10.29

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手取り19万円で「風呂なしアパート」に一人暮らししようとしています。毎日銭湯に通ったほうが結局高くつきますか?
近年、おもに都市部に住む若い世代の人たちから、風呂なし物件への注目が高まっています。
 
なんといっても家賃が安いため、駅近など、アクセス条件のよい物件に安く住みたいという人に人気です。
 
しかし、お風呂がないということは、銭湯などで入浴を済ませる必要があるため、実際に本当に安く済むのかと、疑問に感じるのではないでしょうか。
 
本記事では、家賃の安い風呂なし物件に住んで銭湯に通う場合と、風呂あり物件に住んで自宅で入浴する場合とでは、どちらが安く済むのかについてご紹介します。
 
シャワーのみ付いていて浴槽がない物件も「風呂なし物件」と呼ぶことがありますが、今回は浴槽もシャワーも付いていない物件を例に考えます。
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風呂なし物件の家賃はどのくらい安い?

風呂なし物件は、相場より2〜3万円ほど家賃が安いといわれています。
 
例えば、東京都新宿区のアパート(1K)の家賃相場は7万5000円ですが、風呂なし物件だと4万5000円程度で借りられます。
 
さらに、管理費や共益費なども、風呂なし物件のほうが安く設定されていることが多いため、月々の費用負担を抑えたい方や、アクセス条件のよい場所にできるだけ安く住みたい方におすすめです。
 

毎日銭湯に通った場合にかかる費用は?

風呂なし物件に住んだとして、毎日銭湯に通った場合にかかる費用はいくらぐらいになるのでしょうか。
 
東京都の銭湯の入浴料金は大人520円(税込み)です。単純に入浴料金のみで計算すると、1ヶ月(30日間)毎日銭湯に通ったとして、1万5600円になります。
 
ただし、歩いて通える距離に銭湯がない場合は、別途交通費がかかります。
 

一人暮らしで毎日お風呂に入る場合の水道代とガス代は?

では、一人暮らしで、毎日家のお風呂に入った場合にかかる水道代とガス代は、いくらになるのでしょうか。
 
まず水道代は、東京水道局が1リットル当たりの水道代単価の目安としている0.24円を使って計算します。
 
浴槽に200リットル(0.2立方メートル)のお湯を張るとして、1回のお風呂にかかる水道代は48円です。1ヶ月(30日間)毎日お風呂に入った場合は、1440円になります。
 
ガス代については、都市ガスを例に挙げて考えましょう。使用量に応じたガス料金を求めるには、「上昇温度×水量×熱効率÷発熱量×基準単位料金(円/立方メートル)」で計算します。

●20度の水を40度のお湯にする
●水量は200リットル(0.2立方メートル)
●給湯器の熱効率は80%
●都市ガスの発熱量は1万750キロカロリー/立方メートル
●ガス代単価は142.45円/立方メートル(東京ガスのB表「23年11月検針分」より)

上記を当てはめて計算すると、ガス代は1日で約42円となり、1ヶ月で考えると、基本料金1056円を加算して、約2316円になります。
 

どちらが自分に合っているか慎重に考えてみよう

家で毎日お風呂に入った場合、水道代とガス代を合わせて1ヶ月で約3756円かかることが分かります。
 
例えば、風呂なしで約4万円の家賃のアパートに住んだとして、毎日銭湯に通った場合にかかる1万5600円を足すと、約5万5600円です。
 
一方、風呂ありで約7万円の家賃のアパートに住み、月々約3756円の水道代・ガス代を払う場合は約7万3756円になるため、その差は1万8156円です。
 
ただし風呂なし物件に住めたとしても、近くに銭湯がない場合は、別途交通費がかかることも考慮しなければなりません。加えて、銭湯へ通う手間も考えつつ、物件を決めましょう。
 

出典

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東京都公衆浴場業生活衛生同業組合 東京銭湯 入浴料金のお知らせ
東京都水道局 よくある質問 質問;家庭でできる節水方法と節約できる金額を教えてください。
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通) 東京地区等 一般契約料金 B表
 
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