更新日: 2023.10.30 その他暮らし
結婚前に「結納」は必須ですか?「食事会」だけじゃダメでしょうか? 正直、昆布とかスルメとか贈らなくても良いと感じてしまいます…
そこで、この記事では結納の概要や費用の目安、結納で贈るものや結納の必要性について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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そもそも結納とは? かかる費用の目安
ここでは、結納の意味やかかる費用について解説します。
・結納とは
結納は「結婚する両家が結ばれて一つに納まる」という意味を持ち、両家共同で行う婚約の儀式です。結納では、結ばれる家同士でお祝いの品物を形式にのっとり交換します。結納には大きく分けて「正式結納」「略式結納」の2種類があります。
正式結納は仲人が新郎新婦の家を往来する伝統的な形式です。両家は直接顔を合わせず結納が交わされます。一般的に、男性から結納品を預かった仲人が女性の家に行き、品物を届けます。女性側は仲人をもてなし、受書と結納品を預けて男性側に届けてもらう流れです。
一方、略式結納はホテルや料亭などで結納を行う形式です。一般的には男性側は結納品を準備し、女性側は受書のみ用意します。
・結納でかかる費用
結納でかかる費用はケースによっても異なりますが、以下が一つの目安となります。結納式は一般的に会場費、食事を含めて5~20万円程度の費用がかかります。結納品は5~15万円、結納金は100万円前後が目安です。なお、費用はあくまでも目安であり、両家に負担がかからない範囲内に収めることが前提となります。
結納で贈る品物とは?
正式結納を行う場合は、大きく分けると「結納品」「婚約記念品」「受書」「結納金」の4つを準備します。ここでは、それぞれの内容を見ていきましょう。なお、内容や品目数は地域によっても異なります。事前に両家で話し合い、内容を決めておきましょう。
・結納品
結納品は縁起物を9、7、5、3の奇数でそろえることが基本で、9品が正式だといわれています。ただ、現代では3品目程度とするケースも増えているようです。結納品は関東式と関西式があり、内容が異なります。
関東式は基本的に「目録(品名リスト)」「家内喜多留(食事代とお酒代)」「末広(白い扇子)」「友白髪(白い麻紐や麻糸など)」「子有婦(昆布)」「寿留女(スルメ)」「勝男節(鰹節)」「金宝包/御帯料(結納金)」「長熨斗(あわびをのばしたもの)」の9品です。
関西式は「家内喜多留(お酒代)」「松魚料(食事代)」「寿恵廣・末広(白い扇子)」「高砂(白髪の老夫婦人形)」「子有婦(昆布)」「寿留女(スルメ)」「小袖料(結納金)」「結美和(婚約指輪)」「熨斗(あわびをのばしたもの)」の9品となります。
・婚約記念品
基本は男性側には時計、女性側には指輪など高価な宝飾品を贈ります。
・受書
受書は結納品を確かに受け取った証として渡します。
・結納金
結納を交わす際、男性側から女性側へ贈られることが一般的です。女性が嫁入りをするための準備金という意味合いがあります。
結納は必須? 食事会だけではマナー違反なの?
結納は準備の手間もかかるため「必ずしなければならないのか」「食事会だけで済ませたい」と考える人もいるかもしれません。結論からいうと、結納は必ずしも必要ではありません。
現代では結納の代わりに、両家の顔合わせ食事会のみを行うケースも増えています。新郎新婦、また両家両親としっかりと話し合い、結納を行うかを決めると良いでしょう。
必要に応じて結納を行おう
結納は両家の結びつきを象徴する儀式です。結納を行う場合はかかる費用や贈る品物を事前にチェックしておきましょう。なお、結納は重要な儀式ではあるものの、必須ではありません。
まずは新郎新婦で結納を行うかどうか、必要性をしっかりと話し合いましょう。そのうえで両家両親に相談し、結納や顔合わせなどの予定を決定することが大切です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー