更新日: 2023.11.09 その他暮らし

結婚式のご祝儀に「3万円」以外は失礼ですか? 今月は結婚式が2件あるので「2万円」ずつにしたいです。事情を説明すれば問題ないでしょうか?

結婚式のご祝儀に「3万円」以外は失礼ですか? 今月は結婚式が2件あるので「2万円」ずつにしたいです。事情を説明すれば問題ないでしょうか?
ある程度の年齢になると、友人や親戚、職場の同僚などの結婚式に呼ばれる機会が増えてきます。結婚式に呼ばれるのはうれしいものの、出席のたびに渡す必要のあるご祝儀を、少々負担に感じる人も多いのではないでしょうか。さまざまな事情から2万円を包みたいが、3万円以外は失礼にあたるのではないかと悩む人もいるでしょう。
 
今回は、結婚式のご祝儀に3万円以外は失礼にあたるのか、2万円でも問題ないのかについて考えます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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結婚式のご祝儀の相場は3万円

結婚式に包むご祝儀の相場は、3万円とされています。株式会社リクルートが実施した「ゼクシィ結婚トレンド調査 2023」でも、招待客1人あたりのご祝儀額は、新郎新婦と友人関係にある人で、平均3万円でした。首都圏における調査結果ですが、少なくとも、首都圏において地域差はなく、どの都県でも友人1人あたりのご祝儀額は3万円となっています。
 
また、この結果は、2016年の調査から一貫して同じです。上司や親族など、他の関係性をもつ招待客は調査年によって若干上下しますが、新郎新婦の友人の平均ご祝儀額は、常に3万円となっています。結婚式のご祝儀は3万円が相場というよりも、1つの常識となっているといえるでしょう。
 

3万円以外のご祝儀は失礼にあたる?

相場こそ3万円ですが、それ以外の金額を包んでも問題はありません。ただし、ご祝儀の金額に関しては一定のマナーがあるため、注意も必要です。例えば、4万円や6万円など偶数の金額はタブーとされています。偶数は割り切れるので、「夫婦の別れ」を連想させるためです。
 
基本的には奇数の金額が好まれますが、しかし、9万円は「苦」を連想させることから、ご祝儀の金額としても適切ではありません。一方で、8万円は偶数ではあるものの、「末広がり」を連想させるため、むしろ縁起がよいとされています。相場の3万円よりも大幅に金額が多い点も、新郎新婦に歓迎される理由でしょう。
 

・2万円は失礼にあたる?

本来であれば3万円を包みたいものの、短期間に複数の結婚式へと招待されており、お財布事情としても3万円ずつ包むのは厳しいという人もいるでしょう。しかし、1万円は少なすぎるので2万円ずつ包みたいというのは、事情や感情から考慮しても、決しておかしなこととはいえません。問題は、ご祝儀の金額におけるマナーに反していないかという点です。
 
2万円は偶数であり、相場よりも少ない金額であるため、マナー違反と捉える人もいます。しかし近年では「ペア」を連想させることから、特に問題はないという考え方をもつ人も少なくありません。また、この考え方は徐々に広がりつつあります。5万円未満の金額でみた場合には、3万円の次にご祝儀の金額として適切であるといえるでしょう。
 

ご祝儀のマナーは人によって異なる

ご祝儀の金額のマナーは、人や時代によって受け取り方や解釈が変わります。2万円でも特に問題がないと捉える人もいれば、相場よりも少なく、かつ偶数であるためマナー違反であると捉える人もいるでしょう。
 
失礼であると捉える人は少なくなりつつあるものの、結婚する人たちの年代や価値観によっては、金額の選択に注意しなければなりません。
 

・可能であれば相手に説明を

新郎新婦との関係性が良好な場合は、ご祝儀の金額について丁寧に説明するとよいでしょう。結婚式が多く経済的にも余裕がない点や、「ペア」を連想させるために2万円という金額を選択したことを伝えられれば、マナー違反と捉えられる可能性は低くなります。
 
あるいは、経済的に余裕が出てきた段階で、改めて結婚祝いという形で贈り物をすれば、ご祝儀の金額で関係性が壊れてしまうリスクは避けられるでしょう。
 

2万円のご祝儀への反応や解釈は人によって異なるため注意と配慮が必要

結婚式に呼ばれた際に包むご祝儀の金額は、新郎新婦が友人であれば3万円が相場です。しかし、結婚式への出席も含め出費が多いと、3万円ずつ包むのが厳しい人もいるでしょう。
 
2万円は「ペア」を連想させるため、マナー違反とする人は減ってきています。お財布事情が厳しいのであれば、2万円でも問題はありません。ただ、金額に対するマナーの解釈は人によって異なります。可能であれば、2万円とした理由を丁寧に説明しましょう。
 

出典

株式会社リクルート ゼクシィ結婚トレンド調査 2023 首都圏
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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