「お通し」が有料のお店、苦手なものが出てきたので断っていいですか?その場合の「お通し代」はどうなる?

配信日: 2023.11.11 更新日: 2023.11.13

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「お通し」が有料のお店、苦手なものが出てきたので断っていいですか?その場合の「お通し代」はどうなる?
居酒屋などで出されることが多い 「お通し」 とは、料理が出てくるまでのつなぎとして、または店舗側から顧客へのおもてなしとして出されるものです。
 
お通しのメニューは顧客が選ぶことができないため、苦手なものであった場合は、断ってもよいのか、疑問を抱く方もいらっしゃるでしょう。また口をつけなかった場合のお通しは、料金を支払わなくてもよいのでしょうか。
 
当記事では、お通しは断ることができるのかどうか、また断った場合の支払いの有無について解説します。
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お通しが苦手なものであれば断ってもよい?

お通しの内容について、もし店舗側から事前説明があったり、メニューに掲載されたりしている場合は、基本的には断れないケースがほとんどです。なぜなら、民法第522条の 「契約は、契約の内容を示してその締結を申し入れる意思表示に対して相手方が承諾をしたときに成立する」 という内容にあたるからです。
 
つまり、店舗側がメニューや看板などでお通しの内容を提示していた場合は、顧客側が店舗に入店した時点でお通しに承諾したとみなされ、契約が成立します。
 
ただし、なかには苦手な食材が入っている場合もあるでしょう。店舗によってはお通しを断れる場合もあるため、相談してみてください。
 
一方で、お通しについての事前説明がなかった場合は、断れる可能性があります。店舗側がお通しについて事前に提示しておらず、また苦手な食材が入っていた場合は、断ってもよいでしょう。
 
ただしお通しの事前説明がなかった場合でも、お通しに口をつけた時点で 「お通しの提供について承諾した」 とみなされるため注意が必要です。
 

お通しに口をつけなかった場合は料金を払わなくてよい?

そもそも注文していないにもかかわらず、お通しが出てくるわけですから、口をつけなかった場合は料金を支払わなくてもよいのではないでしょうか。
 
もし店舗側から事前の提示や説明もなくお通しが出されて口をつけていない場合は、法律上では契約が成立していない状態にあたるため、料金を支払う必要はないとされます。お通しを断ってもよいか、店舗へ聞いてみるとよいでしょう。
 

お店に入る前に看板やメニューをチェックしてみましょう

居酒屋などで出てくることが多いお通しは、注文の品が出てくるまでのつなぎとして提供されるものですが、基本的には料金を支払う必要があります。
 
しかし、お通しは顧客の好みで選べるものではないため、苦手な食べ物が出てくることもあるでしょう。
 
事前にお通しの内容について説明を受けたり、メニューに記載されたりしている場合は、断れない場合がほとんどです。一方で事前の説明がなく、メニューへの記載もない場合は一切、口を付つていない場合に限り、断れる可能性があります。
 
お通しに苦手な食材が含まれていた場合は、断りたいということを1度、確認してみるとよいでしょう。
 

出典

デジタル庁 e-GOV 法令検索 明治二十九年法律第八十九号 民法 第二章 契約 第一節 総則 第一款 契約の成立 (契約の成立と方式) 第五百二十二条
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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