更新日: 2023.11.13 その他暮らし

【マイカーvsタクシー】週に1度の子どもの習い事、自宅から「30分」の距離ならどちらが安い? 費用を比較

【マイカーvsタクシー】週に1度の子どもの習い事、自宅から「30分」の距離ならどちらが安い? 費用を比較
かつては自動車を保有することが、社会人としてのステータスの1つとされていたかもしれませんが、いまは維持管理費の負担などを理由に都市部を中心にマイカーを持たない人も増えています。しかし子育て世帯など、買い物や子どもの送迎、休日の移動などで車を利用したいと考える人も多いのではないでしょうか。
 
本記事では、マイカーとタクシーを利用する場合、週に1度の子どもの習い事で自宅から「30分」の距離なら、どちらが安いのかを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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マイカーは維持費がかかる

カーシェアやレンタカーの場合は利用状況に応じて費用が発生しますが、マイカーは仮に全く乗らない場合でも維持費がかかります。東京都在住でトヨタのヤリスやホンダのフィットなどのコンパクトカーを保有するケースを想定して解説します。マイカーを保有することでかかる主な経費は以下のとおりです。

●自賠責保険料や任意保険料
●オイル交換やタイヤ交換など各種メンテナンス費用
●車検代
●駐車場代
●自動車税

マイカーを購入する場合は、これらに加え車体本体と初期手続きでかかる費用が必要となります。
 
損害保険料率算出機構によると、2022年度の自動車保険料の平均は、普通車で年間約5万円から7万円程度となっています。
 
ただし具体的な保険料は車両保険をつけるかどうかだけでなく、加入者の年齢や運転歴や事故の有無、居住地域などによって変わります。等級や免許証の色、年間走行距離によっては最安で1万円台となることもあり、具体的にいくらかかるのか一概に言えない点に注意する必要があります。仮に年間5万円かかる場合は月間で約4200円の負担となります。
 
マイカーを保有すると新車登録後初回は3年後、その後は2年ごとと定期的に車検を受けなければなりません。整備会社やディーラーに車検を依頼する際は、自動車の登録や検査にかかる費用だけでなく、サービス手数料やメンテナンス料が必要となることもあります。仮に3年で10万円かかるとすると、月単位に換算すると3000円程度必要です。
 
車を停める場所も必要です。駐車場を借りる場合は、別途その費用を支払わなければなりません。地方の場合は数千円程度で契約できる場所もあるかもしれませんが、都市部の場合は1万円から3万円程度かかることもあります。今回は月額2万円かかると想定して計算します。
 
自動車税の支払いも欠かせません。自動車税の金額は用途や総排気量、最大積載量などによって決められています。総排気量が1.5リットル以下だと年間で約3万円かかります。月単位に換算すると約2500円です。
 
これらを合算すると1ヶ月あたり約3万円です。このほかガソリン代に加えて、車体本体をローンで購入した場合はさらに費用がかかる一方、ローンや駐車場代も必要ない場合は月1万円程度まで固定費が下がるケースもあります。
 

タクシー利用時にかかる費用はいくら?

ではタクシーで買い物に行く場合、どのくらい費用がかかるのでしょうか。東京23区の場合、タクシー初乗り運賃は約1kmまで500円、加算運賃は255m増すごとに100円かかります。
 
例えば、東京駅から自由が丘まで買い物に行くとします。交通ルートや混雑状況などによって所要時間は大幅に変動する可能性はありますが、一般的には約30分で行ける距離です。タクシー料金についてシミュレーションを行うと、片道5000円から7000円程度かかると算出されます。
 
これをもとに、子どもの習い事のため、片道30分ほどの距離の場所に週1度、タクシーを利用する場合は、1往復あたり1万円から1万4000円程度、月間で4万円から5万6000円程度かかることが分かります。
 

まとめ

本記事ではマイカーとタクシーを利用する場合、週に1度の子どもの習い事で自宅から30分の距離の場合は、どちらが得なのかを解説しました。
 
マイカーの維持費が約3万円、タクシーが約5万円前後となると「タクシーよりもマイカーのほうが得ではないか」と思われるかもしれませんが、今回はマイカー本体の購入費用や初期手続きにかかる費用は含まれていません。
 
中古車を手に入れる場合も、車体本体価格が100万円以上することも少なくありません。週に1度の子どもの習い事以外でも積極的に車を使う場合は別ですが、ほとんど利用しない場合は費用対効果が悪くなる可能性もあるので総合的に判断する必要があります。
 

出典

東京都主税局 自動車税種別割
一般社団法人東京ハイヤー・タクシー協会 タクシー運賃料金表
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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