大学受験シーズンが大詰め! 合格したら必要になる費用と期限を紹介
配信日: 2024.02.13
執筆者:前田菜緒(まえだ なお)
FPオフィス And Asset 代表、CFP、FP相談ねっと認定FP、夫婦問題診断士
保険代理店勤務を経て独立。高齢出産夫婦が2人目を産み、マイホームを購入しても子どもが健全な環境で育ち、人生が黒字になるようライフプラン設計を行っている。子どもが寝てからでも相談できるよう、夜も相談業務を行っている。著書に「書けばわかる!わが家の家計にピッタリな子育て&教育費のかけ方」(翔泳社)
大学に支払う費用
最初に大学に支払う費用は、入学金と初年度の授業料の一部です。一般選抜の場合、一般的に私立大学なら2月中旬から3月初旬にかけて合格発表があり、合格発表から1~2週間のうちに入学手続きをする必要があります。国公立大学の場合は3月に合格発表があり、入学手続きの期限は合格発表後1週間ほどです。
入学手続き期限までに、入学金や初回の学費を納めないといけません。下記に2024年度入学者の金額や費用の一例をあげます。
合格発表2月14日、入学手続き締切日2月21日
経済学部:合計82万2500円
内訳:入学金20万円+前期授業料等78万2000円+諸会費4万500円
理工学部:合計107万4000円
内訳:入学金20万円+前期学費103万3500円+諸会費4万500円
合格発表3月10日、入学料納入期限3月15日
入学料28万2000円
前期学費26万7900円は、入学後に納める
大学入学式で必要になるもの
購入が必要かどうかは各家庭によりますが、一般的に入学式に向けて、下記のものが必要になるでしょう。
・入学式用スーツ・靴・かばん
・保護者も入学式に参加するなら、保護者の洋服や靴
大学生活に向けて必要になるもの
大学生活を送るにあたっては、下記のものが必要になるでしょう。
・通学定期券:オンライン授業が多いなら、定期を購入しないほうが得かもしれません。定期を購入するなら通学日数を確認しましょう
・パソコン:大学が指定する仕様を満たしたものなど
・教科書:中古をネットや古本屋で見つけられると節約になる
ひとり暮らしする場合に必要になるものや費用
ひとり暮らしをする場合は、住居費用や新生活用品が必要になり、費用がかさみます。日本政策金融公庫の令和3年度「教育費負担の実態調査結果」によると、自宅外通学を始めるための費用は1人あたり平均38万7000円だそうです。
具体的には、ひとり暮らしを始めるにあたり、下記のような支出が考えられます。
・ひとり暮らしの物件探しにかかる旅費
・敷金、礼金、仲介手数料
・火災保険料
・家電
冷蔵庫・電子レンジ・炊飯器・洗濯機・掃除機などひとり暮らし家電セット6万~12万円が目安
・家具
・生活用品(布団、カーテン、調理器具、食器、日用消耗品など)
・自転車など生活や通学の移動手段
・引っ越し代:荷物の多さや距離によって5万~15万円が目安
冷蔵庫や電子レンジが部屋に設置されるまでは、家で食事をするのも大変です。外食が多くなるかもしれませんから、食費もかさむでしょう。
合格発表後から入学式までの短期間で、ひとり暮らしの準備をしなければなりません。準備できる分については、できるだけ準備しておいたほうが慌てず無駄遣いも少なくなるでしょう。出費が非常にかさむ時期ですから、できるだけ無駄な出費は控えましょう。
出典
青山学院大学 2024年度 入学者選抜要項 一般選抜/大学入学共通テスト利用入学者選抜
東京大学 令和6(2024)年度 東京大学入学者募集要項(前期日程)
日本政策金融公庫 令和3年度 教育費負担の実態調査結果
執筆者:前田菜緒
FPオフィス And Asset 代表、CFP、FP相談ねっと認定FP、夫婦問題診断士