更新日: 2024.03.06 その他暮らし
居酒屋の「有料お通し」に腹が立ちます。そもそもお通しって何ですか? 断ることはできないのでしょうか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
お通しとは
お通しとは、居酒屋などで最初に提供される簡単な料理のことです。お客さまの注文した料理を提供するまでのつなぎとしての役割があり、もともとは「お客さまの注文を厨房(ちゅうぼう)に伝えた」という意味から「お通し」と呼ばれるようになったといわれています。
多くのお店において、お通しのメニューはお店側で決められているため、客側が好きなものを選ぶことはできません。また、お通しが席代やチャージ料としての位置づけとなっているため、お通し代が注文代金に加算されるシステムのお店もあります。
お通し代は、お店によって具体的な金額が異なり、数百円程度のお店が多くありますが、なかには1000円を超えるお通し代を請求するお店もあるため、注意が必要です。
お通し代にいくらかかるか気になる場合は、事前にスタッフに確認するとよいでしょう。お通しとして提供されるメニューもお店によってさまざまです。キャベツや枝豆をはじめ、ポテトサラダや煮物などが提供される場合もあります。
お通しを提供することは、お店側にとって客単価の底上げができたり、オーダーされた料理の提供までの時間を確保できたりするなどのメリットがあります。また、手作りのお通しであれば、お店の自慢の味をお客さまに食べてもらえる点もメリットです。
一方、お客さま側にとっても、オーダーした料理が来るまでのつなぎになり、空腹のまま待つ必要がなくなるなどのメリットがあります。
お通しを断ることは可能か
お客さま側にもメリットがあるお通しシステムですが、「お金を払ってまで注文していない料理を食べたくない」「お通し代を払うのがもったいない」と感じる人もいるでしょう。お通しを断ること自体は、法律的には可能です。
ただし、お通しの提供を断る場合はタイミングが重要になります。お通しは、食べた瞬間にお店側とお客さま側の契約が成立するため、食べてからお通しを断ることは難しくなるでしょう。そのため、お通しを断りたい場合は席についてすぐにスタッフに伝えることが必要です。
なお、お通しの提供について予約時や来店時に説明があったり、メニューに記載してあったりするなど事前の説明や表示があるお店もあります。そのような場合は、お通しの提供に同意していると見なされるため、断れないケースもある点に留意しましょう。
お通しを断ることは法律的には可能
居酒屋でのお通しの提供を断ることは、法律的には可能です。ただし、お通しを口にしてから断ることは契約違反となる可能性があるため、代金の支払いが生じます。
お通しの提供を断りたい場合は、席についてすぐにスタッフに伝えるとよいでしょう。なお、お通しについて、事前に説明がある場合やメニュー表などに明記されている場合などは断れないケースもある点に注意が必要です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー