更新日: 2024.03.07 その他暮らし
花粉症なので、洗濯物を「浴室乾燥機」で乾かしたいです。外に干すのと比べて、電気代はどのくらいかかるでしょうか?
本記事では、浴室乾燥機で洗濯物を乾かした場合の電気代について解説します。
執筆者:沢渡こーじ(さわたり こーじ)
公認会計士
浴室乾燥機を使った場合の電気代
浴室乾燥機には電気型の「ヒーター式」と「ヒートポンプ式」の2種類と、ガス型の浴室乾燥機があります。一般的に多く使われている電気型のヒーター式浴室乾燥機を利用した場合、消費電力は1.25kWになります。電気料金の目安単価は、31円/kWh(税込)で、浴室乾燥機を1時間使用した場合の電気代は下記のとおりです。
1.25kW×1時間×31円/kWh=38.75円
重さでみる洗濯物を乾かす時間
通常、洗濯物1kgあたり、浴室乾燥機での乾燥にかかる時間は1時間が目安です。
シーツを毎日洗ったり、運動でトレーニングウェアを着たりなど、各家庭でどれだけの洗濯物が出るかは生活習慣の違いによって異なります。そのため、洗濯物の少ない家庭と多い家庭で分けて、おおよその電気代を算定します。
洗濯物の少ない家庭
洗濯物の少ない家庭として、単身世帯を例にします。1人が1日に出す洗濯物の量を1kgとすると1時間浴室乾燥機を使うことになり、毎日洗濯した場合の1ヶ月の電気代は下記のとおりです。
38.75円×1h×30日=1162円
洗濯物の多い家庭
世帯人数が多く、子どもが運動部で部活動をしているなどといった場合、1人あたりの洗濯物は多くなります。4人家族で、1人が1日に出す洗濯物の量を2kgとすると、浴室乾燥機を使う時間は8時間になり、毎日洗濯した場合の1ヶ月の電気代は下記になります。
38.75円×8h×30日=9300円
洗濯物の多い家庭では、1ヶ月あたりの浴室乾燥機の使用だけで電気代が9300円もかかってしまいます。
電気代を節約する方法6選
浴室乾燥機を使うと、洗濯物の多い家庭ではかなり電気代がかかってしまうことが分かりました。昨今の物価高や増税などもあり、光熱費は少しでも節約したいものでしょう。ここで、浴室乾燥機の電気代を少しでも節約する方法について6つ紹介します。
電気料金の安い時間に使う
電力会社によっては、オール電化などで夜間の電気料金が安いプランがあります。
1例を挙げると、昼間と夜間で1kWhあたりの電気料金が約6円安くなるプランがあります。先ほどの洗濯物が多い家庭の場合、月約1440円電気代を節約できます。
エアコンと扇風機を使った部屋干しを併用する
エアコンの風と扇風機を使って部屋干しをしたほうが、浴室乾燥機を使う場合よりも電気代は安くなります。
エアコンを使う場合は同時に部屋干しをし、扇風機などを併用するとエアコンの働きを助け、電気代が節約できます。
部屋干しをすると生乾きの臭いが気になるものですが、エアコンと扇風機で早く乾かしてしまえば生乾きの臭いは気になりにくいでしょう。
室内である程度干しておき乾燥時間を短縮する
洗濯後にある程度室内で干してから浴室乾燥機にかけることで、浴室乾燥機の使用時間を短縮できます。
夜間プランに入っていない場合は気温の高い昼間に乾かす
夜間に電気代が安くなるプランに入っていない場合は、気温が高い昼間に浴室乾燥をしたほうが短時間で乾かせます。浴室乾燥機に予約機能がある場合は、それを使って昼間に乾かせるように調整しましょう。
浴室内に水分が残らないようにする
浴室に水分が多いと、洗濯物の乾燥までに時間がかかってしまいます。浴槽に残り湯がある場合はふたを閉め、壁や床についている水分はふき取るようにしましょう。
なお、シャンプー類は乾燥時に浴室内の温度が上がると液漏れをする場合があるので、浴室の外に出しておくことをおすすめします。
フィルターを掃除する
浴室乾燥機のフィルターが目詰まりをすると乾燥効率が落ちます。浴室乾燥機のフィルターは1ヶ月に1回は掃除をするようにしましょう。
フィルターの掃除方法は、フィルターを取り外して掃除機でホコリを吸い、水洗いをして乾かすのが基本です。しかし、機種によっては水洗い禁止のものもありますので、掃除前に確認しましょう。
まとめ
浴室乾燥機にかかる電気代は、洗濯物の量で変わってきます。世帯人数が多く、洗濯物の量が多い家庭ではかなりの電気代がかかってしまうため、本記事で紹介した方法などで浴室乾燥機の電気代を節約するように工夫しましょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
JEMA 一般社団法人日本電機工業会 電気洗濯機を選ぶ時のポイント
執筆者:沢渡こーじ
公認会計士