一生に一度のイベントなので結婚式は彼女の思い出に残るものにしてあげたいです。「ご祝儀で3分の2は戻ってくる」と聞きましたが本当でしょうか?
配信日: 2024.03.13
そこで、結婚式に参列する人からもらうご祝儀で、結婚式にかかる費用をまかなえるのか、費用が戻ってくるのかどうかが気になる人もいるのではないでしょうか。
本記事では、結婚式にかかる費用をはじめ、ご祝儀としてもらえる金額や新郎新婦の自己負担額がどれくらいなのかを解説します。また、ご祝儀以外に結婚費用に充てられる親や親族からの援助についてもまとめているので、参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
結婚式にかかる費用の平均は?
株式会社リクルートの「ゼクシィ結婚トレンド調査 2023 首都圏」によると、挙式、披露宴・ウエディングパーティーの総額は、全国の平均額で327万1000円です。2022年に実施した同調査と比べて23万3000円増えており、かかる費用は年々増加の傾向にあります。
地域によって平均に違いがある
上記の平均額は全国の平均額となり、地域別で見ると図表1のように金額に違いがあります。
【図表1】
地域別 | 平均額 |
---|---|
北海道 | 203万1000円 |
青森・秋田・岩手 | 271万5000円 |
宮城・山形 | 303万3000円 |
福島 | 300万8000円 |
茨城・栃木・群馬 | 335万5000円 |
首都圏 | 356万3000円 |
新潟 | 310万円 |
長野・山梨 | 318万2000円 |
富山・石川・福井 | 309万円 |
静岡 | 346万7000円 |
東海 | 332万5000円 |
関西 | 322万4000円 |
岡山・広島・山口・鳥取・島根 | 289万8000円 |
四国 | 303万5000円 |
九州 | 328万円 |
出典:株式会社リクルート「ゼクシィ結婚トレンド調査 2023 首都圏」
平均額がもっとも高いのは首都圏の356万3000円、もっとも低いのは北海道の203万1000円となり、金額差は153万2000円です。結婚式を挙げる地域が決まっている場合、全国の平均額に加えて、地域別の平均額も参考にしてみるとよいでしょう。
ご祝儀で費用のどのくらい戻ってくる?
同調査によると、結婚式の参列者からもらえるご祝儀は、平均額197万8000円です。挙式、披露宴・ウエディングパーティーの総額で全国の平均額は327万1000円なので、3分の2には満たないものの半分以上の金額をご祝儀としてもらえると考えられます。
ただし、新郎新婦との関係性によって、図表2のように用意するご祝儀の金額に違いがあります。
【図表2】
新郎新婦との関係性 | 平均額 |
---|---|
友人 | 3万円 |
上司 | 4万5000円 |
親族 | 7万9000円 |
恩師 | 4万2000円 |
出典:株式会社リクルート「ゼクシィ結婚トレンド調査 2023 首都圏」
参列者のうち親族が多ければ平均額を上回ったり、逆に友人が中心であれば平均額を下回ったりするケースも想定できるでしょう。
新郎新婦の自己負担の平均額
株式会社リクルート「ゼクシィ結婚トレンド調査 2023」によると、挙式、披露宴・ウエディングパーティーにおける新郎新婦の自己負担の平均額は153万7000円です。新郎新婦の自己負担額と、結婚式の参列者からもらえるご祝儀の平均額197万8000円を合算すると挙式、披露宴・ウエディングパーティーにかかる平均額327万1000円を上回ることが分かります。
ご祝儀以外に親や親族から援助を受けられる場合がある
ご祝儀や新郎新婦の自己負担額以外にも、親や親族から結婚式にかかる費用の援助を受けられる場合があります。
株式会社リクルート「ゼクシィ結婚トレンド調査 2023」によると、 挙式、披露宴・ウエディングパーティーの費用として親や親族から援助があったと回答した人は、全体の73.5%でした。そのうち、援助を受けた金額から挙式、披露宴・ウエディングパーティーに使った金額は、平均163万7000円とのことです。
結婚式に向けて計画的にお金を貯めよう
挙式、披露宴・ウエディングパーティーといった、結婚式にかかる費用の総額は、平均327万1000円です。しかし、これらを新郎新婦だけで負担することはなく、結婚式の参列者からもらうご祝儀や親や親族から援助してもらったお金を充てられます。
とはいえ、ご祝儀は、新郎新婦と結婚式に参列する人との関係性によって、金額差が出る部分です。思うような金額にならなかったとなるケースも、当然ながらあるでしょう。ご祝儀や親の援助を過度に期待するのではなく、新郎新婦も早いうちから結婚式にかかる費用を計画的に貯めておくことが重要です。
出典
株式会社リクルート ゼクシィ結婚トレンド調査2023
株式会社リクルート ゼクシィ結婚トレンド調査 2023 首都圏
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー