更新日: 2024.05.20 その他家計

「節約のため」とシャンプーを水で薄める義母。1.5倍にして使用した場合、年間でいくらの節約になっていますか?

「節約のため」とシャンプーを水で薄める義母。1.5倍にして使用した場合、年間でいくらの節約になっていますか?
毎日のように行う洗髪。シャンプーがもったいないからと、薄めて使う人もいるかもしれません。しかし、シャンプーを水で薄めた場合、果たしてどれくらいの節約効果があるのでしょうか。また、原液を水で薄めることに問題はないのかも気がかりです。
 
そこで今回は、シャンプーを水で薄めて使用した場合、年間どれくらい節約できるのか検証します。水で薄めることによるメリット、デメリットもあわせて解説しますので、参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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シャンプーを水で薄めた場合、いくら節約できる?

プッシュ式の場合、1プッシュは3ミリリットル程度です。1回に使用するシャンプーの量は髪の長さによって異なり、おおむね以下のとおりです。

ショートヘア:5ミリリットル(1プッシュ半程度)
ミディアムヘア:6ミリリットル(2プッシュ程度)
ロングヘア:10ミリリットル(3プッシュ程度)

日本で一般的に売られているシャンプーの平均価格を計算すると、以下の式のようになります。
 
944円(シャンプーの相場)÷435ミリリットル(平均容量)=2.17円(1ミリリットルあたり)
 
つまり、1ミリリットルあたり2円程度と考えられます。
 
したがって、薄めず使用した場合は
 
2(円)×10(ミリリットル)=20(円)となり、1回20円かかります。
 
シャンプーを水で1.5倍に薄めたとすると、1回に使用するシャンプーの量は
 
10(ミリリットル)÷1.5=6.666666……
 
となり、約6.7ミリリットルです。
 
この値にミリリットルあたりの単価2円をかけると、13.4円です。
 
つまり、1回あたり約6.6円の差が生じることが分かります。
 
毎日1回ずつ洗髪すると仮定して、表1で年間で比較してみましょう。
 
表1

1回の使用量 1回の費用 年間の費用
薄めず使用 約10ミリリットル 約20円 約7300円
1.5倍に薄めて使用 約6.7ミリリットル 約13.4円 約4891円

※筆者作成
 
年間にすると、1人あたり約2409円の差となります。
 

シャンプーを薄めて使うメリット

費用の面では、1人あたり年間にして約2400円以上の節約ができると分かりました。経済的な点以外にも、以下のようなメリットを感じる人もいます。

●洗浄力がおさえられ、髪が傷みにくい
●シャンプーの使用量が減ることでゴミも削減でき、環境に優しい

普段使っているシャンプーでは濃すぎると感じる人、詰め替え容器やボトルのゴミが気になる人にとっては、水で薄めるという選択肢は魅力的なのかもしれません。
 

シャンプーを薄めて使うデメリット

市販のシャンプーは本来、原液のまま使うことを想定してつくられています。したがって、薄めて使うことには、当然ながらデメリットも存在します。
 

洗浄力が低下する

水で薄めることにより、シャンプーの洗浄力が低下するおそれがあります。薄めたシャンプーを原液と同じように使っても、髪や頭皮の汚れが十分に落ちず、脂っぽさやニオイの原因になってしまうかもしれません。
 

保存が難しい

原液のシャンプーには長期保存しても雑菌が繁殖しないよう、防腐効果のある成分が入っていることがほとんどです。しかし、水で薄めることにより、シャンプー内に雑菌が繁殖しやすくなるといわれています。
 
シャンプー容器に水を入れた場合、日数がたつごとに、容器内は雑菌だらけということにもなりかねません。
 
最悪の場合、悪臭が発生したり、使用によって頭皮が炎症を起こしたりする可能性もあります。
 

シャンプーを薄めて使うと費用の節約にはなるが、薄め方に気をつけよう

シャンプーを1.5倍程度に水で薄めて使うことで、ロングヘアの場合年間2400円以上の節約ができる可能性があります。
 
しかし、容器に水を入れたまま長期間保管するのはおすすめできません。
 
もしどうしても節約のために薄めたい場合や、使用しているシャンプーの洗浄力が強すぎると感じる場合は、使用のたびに薄めるようにしましょう。
 
手のひらに原液のシャンプーをとってから水を加えたり、別に小さな容器を用意して1回分ごとに薄めたりすれば、雑菌の繁殖をおさえられます。
 
しかしその場合でも、洗浄力が落ちるのは防げません。「すっきり洗えていないような気がするから」という理由で二度洗いなどしてしまったら、かえってシャンプーの消費量が増えてしまいます。
 
洗い上がりや髪を乾かしたあとの様子から、求める洗浄力が維持できているかを確認しましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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