転売価格でしか売られていない「レアスニーカー」。喉から手が出るほど欲しいのですが、転売ヤーから買うのは避けるべきでしょうか?

配信日: 2024.06.10 更新日: 2024.06.11

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転売価格でしか売られていない「レアスニーカー」。喉から手が出るほど欲しいのですが、転売ヤーから買うのは避けるべきでしょうか?
みなさんの中には、希少性の高いスニーカーが、高額な価格で転売されているのを見かけたことがある人もいるかもしれません。どうしても欲しい商品の場合、高くてもよいから購入したいと考えますが、その行為が悪質な転売を増やしてしまう可能性があります。
 
そこで本記事では、転売ヤーが問題視されている理由や、転売ヤーから高額商品を購入すべきでない理由を紹介します。
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そもそも転売とは

転売とは、購入した商品を再度販売して、利益を得るビジネスモデルを指します。一般的に、ほかの販売者から商品を仕入れて、価格を付けなおして販売する方法です。具体的には、家電量販店やネットショップで購入した商品を、フリマアプリやネットオークションなどを利用して個人間で売却する方法があります。
 

転売自体は違法ではない

転売そのものは、違法行為ではありません。しかし、大量に製品を購入して転売することで、一般の人々が正規価格で製品を購入できないことが問題視されています。近年、品薄の製品や限定商品など、需要の高い商品を大量に仕入れ、高額で転売する行為が倫理的に問題であると指摘されているのです。
 

転売ヤーが問題視されている理由

転売による問題点は、転売ヤーが買い占めることで一般のお客さんが購入できなくなってしまう点です。どうしても欲しいお客さんは、転売ヤーに高額な費用を支払うしかなくなってしまいます。購入できる消費者の範囲が狭くなってしまうだけではなく、メーカーや販売会社に問い合わせがいくことで、大きな混乱をまねくおそれがあるでしょう。
 

スニーカーの購入で転売ヤーを利用しないほうがよい理由

ここでは、限定品や昔のモデルなど希少性の高いスニーカーを、転売ヤーから購入しないほうがよい理由を紹介します。
 

転売行為を増長させてしまう

転売ヤーの買い占めにより通常のルートで購入できなくなってしまっても、価格が高くてもよいから欲しいと考える人もいるでしょう。しかし、転売ヤーから商品を購入してしまうと、当然ですが転売ヤーに利益が入ります。1度もうかると分かれば、転売ヤーは同じように買い占めを行い、転売を繰り返すでしょう。何度も買い占めが行われれば、より通常の購入が困難になってしまう可能性があります。
 

高額で購入しても会社に利益が還元されない

転売ヤーは、一般的な価格よりも高く設定して商品を販売しているため利益がありますが、その利益が販売元の会社に還元されるわけではありません。転売ヤー自身は、販売元から定価で購入しているため、会社には定価分の利益しか入らないのです。そのため、転売ヤーから積極的に高額商品を購入したところで、転売ヤーだけの利益となり、さらなる転売行為を生む可能性があります。
 
利益を上げて転売行為がエスカレートすれば、販売会社側も対応を求められるようになります。本来発生するはずのない転売対策コストが発生し、新規商品・サービスの開発にかける予算とリソースを転売対策に割く必要がでてくるでしょう。
 
新商品やサービスの開発が遅れてしまう上に、既存の商品は買い占めにより手に入らないといった状態が続けば、一般消費者の興味が薄れてしまうおそれがあります。
 
消費者の興味が薄れてしまえば、会社の売り上げにも影響を及ぼし、結果的に経営状態の悪化をまねいてしまう可能性があるでしょう。会社が健全な経営を継続し、新しい商品を開発し続けるためにも、転売ヤーからの購入は避けたほうがよいといえます。
 

手元に届かない可能性がある

転売ヤーから商品を購入すると、トラブルに巻き込まれるおそれがあります。転売ヤーの中には、手元に商品がない状態で先に売買契約を結ぶ無在庫販売を行っている人もいます。そのため、売買契約を結んだにもかかわらず、商品が手に入らず送られてこないといったトラブルが発生する可能性もあるでしょう。
 

レアスニーカーでも正規店で購入しよう

レアスニーカーであっても、転売ヤーからの購入は避けましょう。販売元会社に利益を還元するとともに、さまざまな負担を増やさないためにも正規店で購入するべきだといえるでしょう。悪質な転売を減らすためには、転売ヤーに利益を上げさせないことが大切です。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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