更新日: 2024.08.06 その他暮らし

東北に住む祖父母が年に2回「8万円」をくれます。帰省費用らしいのですが、何もしていないのに受け取っていいのでしょうか?

東北に住む祖父母が年に2回「8万円」をくれます。帰省費用らしいのですが、何もしていないのに受け取っていいのでしょうか?
子どもと一緒に実家へ帰省する場合、遠方に実家があると帰省費用が多くかかる場合があります。交通費や途中の食事代などさまざまな出費がかかるかもしれませんが、今回のケースのように帰省費用を実家が支援してくれるケースもあるようです。
 
本記事では、子どもや孫のために実家の両親(祖父母)がしてくれる金銭的支援の実態をご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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およそ4人に1人が子どもや孫の帰省にかかる費用を負担している

株式会社あおぞら銀行が、全国の55~74歳の男女約2000人を対象に行った調査によると、「年末年始に帰省する子や孫がいる」と答えた人のうち24.6%が、「帰省にかかる交通費を負担している」と回答しました。
 
また交通費以外の費用を負担してあげている人もいるようです。交通費、交通費以外の平均支援額をそれぞれご紹介します。
 

子どもや孫の帰省時の交通費支援額は約3万1000円

表1に、子どもや孫の帰省時に支援する交通費をまとめました(2014~2020年の推移)。
 
表1

平均支援額
2014年 3万800円
2015年 3万400円
2016年 3万2900円
2017年 3万1900円
2018年 3万100円
2019年 2万9700円
2020年 3万4600円
平均 約3万1486円

※株式会社あおぞら銀行「シニアのリアル調査2020」を基に筆者作成
 
おおむね3万円ちょっとの交通費を、実家で支援していることが分かりました。
 

子どもや孫の帰省時の交通費以外の支援額は平均4万6500円

交通費だけでなく、それ以外の金銭的支援を行う人もいます。子どもや孫が帰省しているときに、交通費以外で支援している金額を表2にまとめました(2014~2020年の推移)。
 
表2

平均支援額
2014年 4万7600円
2015年 4万7600円
2016年 4万9700円
2017年 4万6100円
2018年 4万4500円
2019年 4万3700円
2020年 4万6500円
平均 約4万6529円

※株式会社あおぞら銀行 「シニアのリアル調査2020」を基に筆者作成
 
交通費以外では約4万6500円を支援しているようです。交通費と合わせると、8万円近い支援額になります。
 
今回のケースでは、祖父母が年に2回8万円(計16万円)を支援しています。帰省2回に対する支援とすると、1回あたり8万円であるため、平均的な金額といえるかもしれません。
 

1年間で孫のために使うお金は平均「10万8134円」

帰省時に限らず、孫のためにお金を消費しているシニア層の率は高いようです。ソニー生命保険株式会社の調査によると、回答者314名のうち「最近1年間で孫のために出費をした」と回答したシニアは284名で、約90%にのぼりました。
 
また出費額については、「5万円~10万円未満」が27.5%ともっとも多く、それに続いて「3万円~5万円未満」が18.0%、「10万円~20万円未満」が14.1%となっています。全体平均額は10万8134円でした。(ソニー生命調べ)
 
これらの調査結果を総合すると、孫のために金銭的サポートをしている人が一定数おり、また金額も数万円かけているケースが少なくないことが分かります。
 

何もしていないのにお小遣いを受け取ってもよい?

今回のケースのように、帰省したときに「特に何かをするわけでもなく、祖父母の家で過ごしているだけ」という場合、多額のお金を受け取ることに抵抗を感じるかもしれません。
 
お金を受け取ることが正しいかどうかは、祖父母の経済状況や普段の付き合い方、自分の気持ちなどによって状況が変わるため、一概にはいえません。祖父母が「そうしたい」と思って支援してくれているのであれば、「受け取る方がよい」と思う人もいるでしょう。
 
その場合、祖父母のために何かをしてあげることで「お返し」できるかもしれません。前述のソニー生命保険株式会社の調査では、「孫と一緒にしたいこと」として「外食」「会話」「旅行」「公園で遊ぶ」「散歩」などを挙げているシニアがいました。一緒に時間を過ごしたり外食に招待したりするなど、祖父母の望むことをしてあげることで、お金を受け取りやすいと感じるかもしれません。
 

子どもや孫の帰省費用の支援額は約8万円が平均

帰省時の交通費やそれ以外の出費を負担してあげる祖父母は少なくないようです。家庭によって異なりますが、今回参照した調査結果では、平均で約8万円の支援をしていることが分かりました。
 
お小遣いを受け取るべきかどうかは個々の状況によって分かれるため一概に判断できませんが、受け取るのであれば、帰省中に祖父母の気持ちを考えて動くと喜ばれるかもしれません。
 

出典

株式会社あおぞら銀行 シニアのリアル調査2020(PR TIMES)
ソニー生命保険株式会社 ニュースリリース(2023年度) シニアの生活意識調査2023
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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