更新日: 2024.09.10 その他暮らし
会社の「人間ドック」でポリープが見つかった友人がいます。会社で受けるのは「健康診断」ではないのでしょうか? さすがに「人間ドック」は無料ではないですよね?
そこで本記事では、人間ドックを会社負担によって無料で受けられるのか、人間ドックを受ける場合に利用できる助成制度について説明します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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人間ドックと健康診断の違い
人間ドックと健康診断は、検査内容が違います。健康診断は企業が労働者に対し、毎年実施することを義務付けられています。また、企業に勤めていない人も、住んでいる自治体で無料または低額による健康診断が実施されています。
健康診断の検査内容は人間ドックに比べて簡易的なもので、費用も比較的安く済むでしょう。なお、オプションとしてがん検診や眼科検診なども追加できます。
人間ドックは、企業による実施が強制されていません。そのため、企業が検査費用を負担してくれるケースは少ないでしょう。自治体による助成制度も多くない点に、注意が必要です。
人間ドックの検査内容は多岐にわたり、精密な検査も受けられるため、健康診断では見つからないような病気が見つかる可能性を高められます。費用は比較的高額で保険適用もされず、負担は大きいといえます。
人間ドックは会社で受けられるのか
上述のとおり、健康診断は法律で義務付けられているものの、人間ドックは義務ではありません。しかし、会社によっては福利厚生として人間ドックを無料で受けられることもあります。人間ドックを受けたいという方は、総務や人事などの担当者に確認するとよいでしょう。
また、費用は出ないものの、健康診断部分のみの費用を会社が負担してくれるケースもあります。その場合は、人間ドック部分の費用を自身で負担することとなります。
人間ドックの費用負担をおさえるには
健康診断ではなく、人間ドックで詳しい検査を受けたいと考える人もいるでしょう。人間ドックの費用は比較的高額であるため、できるだけ費用をおさえたいと考える人もいます。
本項では、人間ドックを受ける際に費用をおさえる方法を解説します。すでに加入している健康保険の制度を利用できるため、自分の加入する健康保険で利用できるか確認してみましょう。
健康保険組合に加入している場合
保険組合ごとに、定められた額を補助する制度があります。補助額は健康保険組合や受ける人間ドックの種類によって違うものの、数万円の補助が出るケースもあります。
例えば、協会けんぽでは一般検診に付加検診をプラスすることで、人間ドック並みの検査が可能になります。その際、協会けんぽが費用の7~8割を負担するため、かなり出費をおさえられます。付加検診の内容は、腹部超音波検査・眼底検査・肺機能検査・詳細な血液検査です。人間ドックとは違うものの、より詳しい健診を安く受けられるでしょう。
国民健康保険の場合
自治体ごとに、人間ドックの助成金が出ることがあります。例えば、東京都渋谷区や江東区であれば人間ドックの費用として最大8000円までが助成されます。また、埼玉県日高市では、最大2万円(検査料の2分の1)までが助成対象です。自分が住んでいる自治体で人間ドックの助成制度があるか調べてみましょう。
費用をおさえて人間ドックを受ける方法を知っておこう
人間ドックの受診は健康診断と違って義務ではないため、多くの企業で自己負担になることが多いでしょう。しかし、会社負担により無料や割安で人間ドックを受けられるケースもあります。
健康診断よりも詳しい検査ができる人間ドックを受けたい場合は、加入している健康保険や会社の福利厚生、住んでいる自治体の補助制度を確認してみましょう。それぞれに助成制度などが用意されていて、助成金が出るかもしれません。
人間ドックは、病気の早期発見・治療ができ、予防にも効果的です。ぜひ、費用負担をおさえて人間ドックを受けてみてください。
出典
全国健康保険協会 協会けんぽ 山口支部 令和6年4月スタート ~付加健診の対象年齢が拡大されます~
渋谷区 国保人間ドック受診費用助成(40歳~74歳)
江東区 国民健康保険の人間ドック助成
埼玉県日高市 人間ドックの助成(国民健康保険)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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