災害時に備えて、家と外出時で現金をいくらぐらい用意しておけばよいのでしょうか?

配信日: 2024.10.25

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災害時に備えて、家と外出時で現金をいくらぐらい用意しておけばよいのでしょうか?
地震を筆頭に、災害が身近な存在といえる日本において、もしもの場合に向けた備えは必要不可欠です。食料品や飲料水などの防災グッズの準備も必要ですが、併せて重要なのは現金の用意でしょう。なんとなく現金を用意すべきと思っていても、具体的な金額や準備の仕方が分からない方も少なくないはずです。
 
そこで本記事では、災害時における現金の備えについて、家と外出時に分けて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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災害時に備えて現金を用意する理由

キャッシュレス化が急速に進む現代において、日常的に現金のみを使用している方は少数派になりつつあります。キャッシュレス決済は、一定のセキュリティが担保されていて便利な一方、災害時には停電などの影響で利用できなくなる可能性があります。キャッシュレス決済における、一つのデメリットといえるでしょう。
 
災害によりキャッシュレス決済ができない状況で現金を持ち合わせていない場合、避難生活を送るための物資が手に入らなくなる可能性もあります。もし、決済機能が停止するほどの災害であれば、ATMなどで現金を引き出すことも難しいでしょう。以上のことから、災害に備えて現金をあらかじめ用意しておくことをおすすめします。
 

用意すべき金額

災害に備えて現金を用意しておくなら、自宅に保管しておく分と外出時に持ち歩く分とで分別しておくとよいでしょう。
 
大規模な災害が起きるとライフラインが停止することもありますが、金融機関でATMが長期間使用できなくなることも少なくありません。
 
1週間程度はATMを利用せず、十分に生活できるだけの現金を用意しておくとよいでしょう。なお、保管には金庫を使用すると防犯面で安心できるほか、耐火性などに優れていれば災害時に現金を失うリスクを減らせます。
 
非常時のための持ち出し袋にも、2万円ほどの現金を入れておくと緊急避難時に役立ちます。併せて、身分証明書のコピーなども入れておくとよりよいでしょう。
 
また、外出時に常に持ち歩く財布の中にも2万円ほどの現金を入れておくと、外出先で災害に遭った場合の備えになります。
 
なお、これらの現金は1000円札や100円玉などの小額で用意しておくことをおすすめします。災害時には店舗側で釣り銭を用意できない可能性があるため、小銭を少し多めに、満遍なく用意しておきましょう。また、災害時には携帯電話よりも公衆電話のほうがつながりやすい場合もあるので、10円玉は意識して用意しておくとよいでしょう。
 

キャッシュレスと現金の併用が大切

災害時における脆弱性が目立つキャッシュレス決済ですが、利点もあります。最も大きな利点といえば、紛失に強い点でしょう。家事や洪水などにより現金を失った場合、戻ってくる可能性は非常に低いといえます。
 
その点、クレジットカードなどのキャッシュレス決済であれば、紛失しても再発行が可能なため資産には影響しません。資産を守るという点では、キャッシュレス決済にも利点はあります。返金処理ができる分、盗難にも強いでしょう。
 
キャッシュレス決済において懸念点となる停電時の利用状況ですが、自家発電が可能な店舗であれば問題なくATMや決済は行えます。また、モバイル決済やQRコード決済であれば、有線やスマホの充電のみで決済ができる店舗もあります。状況次第では、むしろ有効な決済方法になることも少なくありません。
 
両者に異なるメリットがあるため、災害時においては現金とキャッシュレス決済を併用するのが得策といえます。
 

数日間は生活できる分の現金を

災害時にはキャッシュレス決済やATMが使用できなくなる可能性があるため、自宅には1週間分の生活費、非常用の持ち出し袋と外出時用の財布にはそれぞれ2万円ほどの現金を用意しておきましょう。店舗で釣り銭が用意できない状況が考えられるため、1000円札や100円玉、10円玉などの細かなお金で用意しておくとより安心できます。
 
災害時における脆弱性が心配なキャッシュレス決済ですが、状況次第ではキャッシュレス決済のほうが有効的な場面もあります。どちらかに頼るのではなく、併用して使えるようにしておくとよいでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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