更新日: 2024.11.08 子育て
高校3年生です。親が「大学は高い」と言っています。短大なら安いでしょうか?専門学校と比べてどちらが安く済みますか?
本記事では、短大・大学・専門学校それぞれの特徴と学費の違いについて解説します。進路を決める際の参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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学校別の学費
4年制の大学は学費が高そうだけど、短大や専門学校であれば無理なく通えるのではないかと考える人もいるでしょう。学校に通う費用としては、4年制大学がもっともお金が必要となり、短大や専門学校は費用がおさえられる傾向です。
本項では、各学校の学費と内訳について詳しく解説します。どれくらいの費用が必要になるか知りたい人は、参考にしてください。
短大
日本政策金融公庫「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」によると、短大で必要になる費用は以下のとおりです。
・入学費用……73万円
・年間在学費用……137万円
短大に入学する場合、初年度に210万円が必要になるとわかりました。短大の在学期間2年で必要になる総費用は347万円です。
大学
大学で必要となる費用を日本政策金融公庫「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」をもとに見ていきましょう。
・入学費用……81万1000円
・年間在学費用……149万9000円
大学に入学した場合、初年度に必要な費用は231万円が必要です。大学に4年間在学すると、総費用は680万7000円となることがわかりました。
専門学校
専門学校で必要となる平均的な費用について、東京都専修学校各種学校協会「令和5年度版 専修学校各種学校調査統計資料」を参照して解説します。なお、「専門課程」「昼」の専門学校の平均です。
・入学費用……17万8000円
・授業料……73万6000円
・実習費……12万1000円
・設備費……17万円
・その他……8万1000円
専門学校に入学する場合、初年度は128万6000円かかるとわかりました。専門学校の在学期間が2年だったとした場合、総費用は275万円となります。
短大・大学・専門学校の違い
短大・大学・専門学校は学費の他、勉強内容や卒業後の進路など、さまざまな面で違いがあります。費用のみで進学先を決めるのではなく、学びたいことがあるか・卒業後どのような仕事をしたいのかなど、さまざまな面から見て決めるとよいでしょう。
本項では、項目別に短大・大学・専門学校の特徴を解説します。進路に迷っている人は参考にしてください。
勉強内容
大学は、時間をかけて幅広い知識を学びながら学問を学ぶ教育機関です。一般的な教養から専門的な学問まで学べるでしょう。
短大は、大学と同様に幅広い知識を学べる教育機関ではあるものの、在学期間が短いです。そのため、履修できる科目が少なくなるでしょう。
専門学校は、職業訓練の意味合いが強い教育機関です。実習を通じて社会で即戦力として働ける人を育成します。特定の職業に就くためのカリキュラムを専門的に学ぶことが多いです。
授業以外の学校生活
大学はクラブやサークルなどの学校生活が充実しています。在学期間も長いため、学問以外の活動にもじっくりと取り組めるでしょう。
短大や専門学校では在学期間が短いということもあり、クラブやサークル活動はあまり充実していない傾向です。
卒業後の進路
大学を卒業した場合、選べる職業の選択肢は広いでしょう。大卒以上を応募条件とする企業であっても応募できます。大学院への進学も可能です。
短大の場合も、学んできた分野に近しい職種に就職できるでしょう。しかし、応募条件が大卒以上と限定されている企業には応募できないおそれがあります。
専門学校を卒業した場合、専門的に学んできた分野の職種に就きやすいでしょう。卒業後に就きたい職業が決まっている場合は、専門学校で学ぶとよいでしょう。
特徴を知って進学先を決めよう
短大・大学・専門学校それぞれ学費は違います。特に大学は多額の費用がかかるでしょう。しかし、学ぶ内容や学校での過ごし方、卒業後の進路などの特徴が大きく違います。
進学先を決める際は、学費のみならず学びたいことは何か・卒業後どんな職業に就きたいかなどを考え、総合的に判断するとよいでしょう。学費が足りない場合は、奨学金や教育ローンを借りる方法もありますので、検討してみてください。
出典
公益社団法人 東京都専修学校各種学校協会 専修学校各種学校統計資料
株式会社日本政策金融公庫 令和3年度 教育費負担の実態調査結果
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー