「侵入」「窃盗」被害が11.3%増加!「空き巣」に入られないためにできる対策は?

配信日: 2024.12.25

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「侵入」「窃盗」被害が11.3%増加!「空き巣」に入られないためにできる対策は?
近年、侵入窃盗被害が再び増加傾向にあります。令和5年には住宅侵入窃盗の件数が前年より11.3%増加し、その手口はますます巧妙化しています。防犯対策をしていないと、自宅や近隣住宅で空き巣被害が発生するかもしれません。
 
本記事では、侵入窃盗被害の実態や空き巣被害に遭わないための対策を解説します。ぜひ参考にして、ご自身やご家族の安全を守りましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

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侵入窃盗被害の実態

住宅を対象とした侵入窃盗の件数は、平成16年から令和4年まで減少していましたが、令和5年は1万7469件と前年から11.3%増加しました。侵入窃盗の手口で最も多いのは空き巣で、約4分の1を占めています。また、警察庁によると、侵入窃盗は以下のような場所で多く起きているようです。

・一戸建住宅:30.5%
 
・一般事務所:9.7%
 
・生活環境営業(ホテルや旅館、パチンコ店など):8.1%

また、侵入窃盗の手口は昔に比べて巧妙で悪質化しているようで、被害に遭わないためには防犯対策の強化が必要でしょう。
 

侵入窃盗の手口

警察庁の「住まいる防犯110番」によると、侵入窃盗で多い手口は表1の通りです。
 
表1

一戸建住宅 共同住宅
(3階建以下)
共同住宅
(4階建以上)
1位 無締り 無締り 無締り
2位 ガラス破り ガラス破り 合鍵
3位 合鍵 合鍵 ガラス破り

出典:警察庁「住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の脅威」を基に筆者作成
 
どの住宅形態でも、鍵がかかっていない場所から侵入されるケースが多いことが分かります。鍵がかかっていないと簡単に侵入されてしまうため、ゴミ出しなど短時間の外出でも必ず鍵をかけるようにしましょう。
 
また、合鍵を作って入ったり、ガラスを破壊して侵入したりするケースも多いようです。鍵を忘れたとき用に玄関周辺に隠しておくと、侵入者が勝手に合鍵を作って侵入してしまうおそれがあります。鍵は玄関付近に置かないようにしましょう。
 

侵入窃盗の侵入口

同サイトによると、侵入窃盗の侵入口は表2の通りです。
 
表2

一戸建住宅 共同住宅
(3階建以下)
共同住宅
(4階建以上)
1位 表出入口 表出入口
2位 表出入口
3位 非常口 非常口 非常口

出典:警察庁「住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の脅威」を基に筆者作成
 
どの住宅でも窓や玄関、非常口からの侵入が多いことが分かります。特に窓と玄関からの侵入は7割以上と多いため、鍵を必ずかける、防犯性能の高い部品を活用するなどの対策を実施しましょう。
 

空き巣被害に遭わないための対策

空き巣被害に遭わないために、以下のような対策を検討しましょう。

・ドアや窓に補助錠をつける
 
・ドアや窓を防犯性能の高いCP部品に交換する
 
・ドアにガードプレートをつける
 
・窓に防犯フィルムを貼る
 
・死角になる場所にセンサー付きライトをつける
 
・オートロックシステムがある共同住宅を選ぶ
 
・庭に砂利を敷く
 
・必ず戸締まりをする
 
・玄関付近などに合鍵を置かない
 
・自宅で貯金をせず銀行に預ける

防犯グッズを使用することも大事ですが、自分の意識や行動を変えるのも重要です。戸締まりや玄関付近に合鍵を置かないなどは習慣化できるように、日頃から意識して行動しましょう。
 
また、侵入者は連帯感のある地域を避ける傾向にあるようです。侵入窃盗をさせないために、近所付き合いをしたり、日頃からあいさつをしたりして地域全体で防犯対策をすることも重要です。
 

防犯性能の高い部品への交換や防犯意識を高めて空き巣対策をしよう

令和5年の住宅を対象とした侵入窃盗は令和4年から11.3%増加しました。侵入窃盗の手口では空き巣が最も多く、誰にでも起こる可能性があります。
 
空き巣被害を防ぐには、防犯グッズの導入や個人の意識改革が重要です。戸締まりの徹底や地域の連帯感の強化など、日常的な防犯行動が犯罪抑止につながります。安全な地域で生活できるように、この記事で紹介した対策を参考に、ご自身の住まいに合った防犯対策を始めましょう。
 

出典

警察庁 住まいる防犯110番 データで見る侵入犯罪の脅威 【侵入窃盗データ】
警察庁 手口で見る侵入犯罪の脅威
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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