大きめのミニバンが気になってるけど、日産の「セレナ」は年収いくらで買えますか? 維持費もあわせて解説
配信日: 2024.12.29
本記事では、「セレナ」を新車で購入する場合、年収いくらくらいあれば良いのか解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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セレナを新車で買うといくらかかる?
複数のグレードが展開されており、エンジンやモーターの種類、ボディーカラー、その他オプションの有無を考慮すると、数百万円規模で価格が変化することも珍しくありません。今回は本体価格が最も安い2WDのXモデルで考えてみましょう。
ボディーカラーは追加料金がかからないものを選び、メーカーやディーラーオプションも全くつけなければ、本体価格は271万9200円、登録諸費用や各種税金、保険などを含めると293万1974円となります。
同じXモデルでボディーカラーは特別塗装色のダイヤモンドブラックを選び、約35万円のナビレコお買い得パックのオプションを付けると、諸費用込みの初期費用は約334万円となります。
ほかのグレードを見ると、「e-4ORCE AUTECH(4WD)」は本体価格だけでも約457万円し、同じ「セレナ」でも価格幅が大きいことが分かります。
自身の資金力やこだわり、重視したいポイントで車種選びは変化しますが、車は初期費用を支払って終わりではなく、維持費がかかります。将来的な資金繰りも含めて無理のない範囲で検討することをおすすめします。
セレナの維持費はどのくらい必要?
車のグレードや利用頻度、生活環境などによって変わるため、一律で維持費が決まるわけではありません。2024年8月にソニー損保が公表した全国カーライフ実態調査によると、1ヶ月あたりのミニバンの維持費平均額は1万5400円です。
「意外に安い」と思う人もいるかもしれませんが、この維持費平均額には税金やローン返済、高速道路などの通行料は含まれていません。
また、駐車場代も居住地域によって大きく異なることがあります。特に都市部では駐車場代だけで月額1万5000円程度、高いと3万円以上かかるケースもあります。例えば、駐車場代とそのほかの維持費が2万円ずつかかる場合、毎月の維持費は4万円となります。
想定外の出費をできる限り抑えるためにも、セレナを購入した場合に駐車場はどこを利用するのか、どのくらい乗る可能性があるのかなどシミュレーションしてみましょう。
年収いくらあれば新車を買っても問題ない?
車に乗る際は大きく分けて初期費用と維持費がかかりますが、初期費用を一括で支払うのか、それともマイカーローンなどを組んで分割で支払うのかによっても、その後の家計への影響は変化します。
今回は三菱UFJ銀行が提供する「ネットDEマイカーローン」を利用して、本体価格が最も安い2WDのXモデルの初期費用全額を賄うケースを想定して、次の条件でシミュレーションしてみます。
●借入金額:295万円
●ボーナス返済分:なし
●借入期間:10年
●金利(年率):2%
試算すると毎月の返済額は2万7143円となります。都市部在住で毎月の維持費として別途4万円かかる場合は、ローン返済分と合わせて7万円近くの固定費が発生する形となります。
「車の価格は年収の半分程度が目安」といわれることもありますが、その基準に従えば年収600万円(月収50万円程度)以上は欲しいところでしょう。ただし、実際に車にいくら費やせるのかは、住宅ローンや通信費などの「その他固定費」や変動費の規模によって変わります。
例えば、月収50万円で、毎月の固定費として車に7万円、住居関係費として13万円かかる場合は「収入の4分の1近く」が使われる形となります。車と家以外にも必要な支出は存在します。それらも総合的に考慮して家計のやり繰りが可能なのか判断する必要があるでしょう。
まとめ
「年収いくらあれば無理なく車を買えるのか」は、明確な答えがあるわけではありません。家族構成や住居など別項目の支出規模によって変わってきます。
転職や退職などで将来的に収入が変わる可能性もあります。日々の生活費や預貯金額、将来のライフプランなどを総合的に考慮して、無理のない範囲で見合ったグレードの車を選びましょう。
出典
日産自動車株式会社 SERENA 価格・グレード
ソニー損害保険株式会社 2024年全国カーライフ実態調査
株式会社三菱UFJ銀行 ネットDEマイカーローン(自動車ローン)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー