お店側の意見は【楽でいい】キャッシュレス化が10月以降加速するかも?

配信日: 2019.08.06 更新日: 2021.04.05

この記事は約 4 分で読めます。
お店側の意見は【楽でいい】キャッシュレス化が10月以降加速するかも?
最近、新しいスマホ決済サービスが続々と生まれ、市場を獲得すべく競争が激化しています。また、店頭でも「なんとかPay」対応のPOPがレジ横に置いてあったり、多くのお店がスマホ決済に対応しています。
 
さらに、今年10月に予定されている消費増税のタイミングで、キャッシュレス決済を対象にポイント還元制度が導入されます。クレジットカードや電子マネーなど現金以外で支払えば、5%または2%のポイントが還元されるので、ますますキャッシュレス決済が世の中に浸透しそうですよね。
 
株式会社ジェーシービー (本社:東京都港区)は、キャッシュレス決済に関して、全国の 20~60 代を対象にインターネット調査を行いました。※1
 
それでは調査結果を見てみましょう。
 
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

約6割が週に1回以上キャッシュレス決済を利用。店舗は利用を歓迎

最初に、キャッシュレス決済を利用する頻度を尋ねると、58.0%が週に1回以上利用していることがわかりました。中には1日数回利用と、ほぼ現金を使わない人もいるようです。
 
また、キャッシュレス決済を利用している人のうち、多少でもためらった経験がある人が65.8%もいることもわかりました。
 
その理由で最も多かったのが、「使えるかどうかわからない」が32.5%でした。他には「残高が足りるかが心配」31.3%「利用した金額が管理しにくくなる」23.9%というように、お金の管理が面倒だという声も多いです。
 
中には「少額だと、嫌がられる気がする」28.3%「店員が嫌がりそうで不安」8.2%という回答も。
 
しかし、お店側の意見を聞くと、コンビニ店員の81.0%、居酒屋店員の65.0%、タクシー運転手の64.0%が、現金支払いよりもキャッシュレス決済が楽だと回答しています。細かい現金を数えたりする手間や、管理の面などから、キャッシュレスの方がよいと考えているようです。
 

おすすめ関連記事

店舗はキャッシュレス決済に対応した方が、集客力や顧客満足度の点でメリットあり

お店側から見てキャッシュレス決済は集客につながるのでしょうか?キャッシュレス決済が使えない店舗だと53.5%と半数以上の人が「来店意欲が下がる」と回答しました。
 
また、飲食店などでキャッシュレス決済が利用できないとわかって、39.3%が来店をやめたことがあるとのことです。現金を持ち合わせていないときは、カードやスマホ決済ができないと困りますよね。
 
また、店舗などで支払いをするとき、前の人の現金支払いで時間がかかってしまうことに対して、70.7%がイライラすると回答。支払いがスムーズな点もキャッシュレス決済のメリットの一つでしょう。
 
このように、お店側も、キャッシュレス決済に対応した方が、集客力が増し、顧客満足度の向上が期待できると考えているようです。
 

スマホ決済を利用している人は3割弱。10月からのキャッシュレス決済のポイント還元でさらに増加か?

それでは、実際にどのようなキャッシュレス決済サービスが利用されているのでしょうか?
 
株式会社ジャストシステムが実施した「Eコマース&アプリコマース月次定点調査(2019年6月度)※2」によれば、現金以外の支払い方法として最も多くの人が利用しているのは「クレジットカード」(81.6%)で、「カード型電子マネー」(49.7%)、「商品券・ギフト券」(32.7%)がそれに続きました。
 
スマホ決済機能を利用している人の割合は27.4%で、2018年6月の調査(16.3%)から10%以上も増加しました。
 
特に40代以下での利用は3割を超えており、若い人のスマホ決済利用者が急速に増えているようです。各社継続してキャッシュバックキャンペーンを実施しており、今後も増え続ける可能性が高いと思われます。
 
利用しているスマホ決済サービスでは「LINE Pay」が41.2%と、最も多い結果となりました。
 
他には「PayPay」(38.8%)、「楽天ペイ」「楽天Edy」(いずれも30.6%)といったサービスを利用しているという人が多いようです。女性では「LINE Pay」(50.4%)、男性は「PayPay」(38.4%)を利用している人が多いことがわかりました。
 
2019年10月から開始する「キャッシュレス・消費者還元制度」では、キャッシュレス決済をした場合に最大ポイント 5%還元されます。これを機に、75.7%が現金払いよりキャッシュレスを選択すると回答しました。やはり、ポイント還元がキャッシュレス決済利用の動機付けになるようです。
 
日本は世界の中でも現金派といわれていますが、スマホ決済サービスの登場や10月からのポイント還元を機にキャッシュレス化が進むのかもしれません。
 
※1:キャッシュレス決済に関する調査(株式会社ジェーシービー調べ)
※2:Eコマース&アプリコマース月次定点調査(2019年6月度株式会社ジャストシステム調べ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集