更新日: 2019.08.12 その他暮らし
子供からの【留学したい】発言。行かせてあげたいけど「費用をどうしよう」親のリアルな悩みと不安とお金
そのため、「子どもに語学の能力をつけさせたい」「グローバル人材に育てたい」と、高校生から「海外留学」を考える親が増えています。この夏休みも、子どもが短期留学に行ったり、1年の留学に旅立った、という話を聞いたという人もいるのではないでしょうか。
とはいえ、まだ高校生の子どもを一人で海外に住まわせることに不安を抱く人は多いはず。物騒な事件やテロもありますので、全く不安がないということはないですよね。
また、何と言っても「費用をどうしよう」という問題があります。
まず、海外留学支援事業を行っている「ディーサイド留学情報センター」が行った、高校生の子どもを海外に留学させた経験のある保護者を対象とした「海外留学」に関するアンケート調査結果を見てみましょう。※1
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
留学への期待は「語学の習得」「国際感覚の獲得」。事件に巻き込まれないかが一番の心配事
最初に「お子さまが留学する時にどのようなことを期待しましたか?」と尋ねると、「語学の習得(39.7%)」「国際感覚を身に付けてほしい(32.1%)」「様々な人に対するコミュニケーション能力(17.7%)」「適応力を身に付けてほしい(8.6%」という回答が得られました。やはり語学の習得とともに、国際感覚を身に付け、グローバルで活躍する人になってほしいという期待を持っていたようです。
次に、「お子さまを留学させる前に心配なことはありましたか?」という質問をすると、7割以上の方が「はい(74.0%)」と回答しました。どんなことを心配したのか聞くと、最も多かったのが「事件に巻き込まれないか(42.6%)」でした。アメリカは銃社会ですし、最近では学校でのテロ事件もありましたね。子どもを一人で海外に行かせて、不安なあまりつい悪い方向に考えがちになってしまうのも当然でしょう。
また「学校生活になじめるか(23.3%)」というように、言語も文化も違う学校になじめるのか、友達ができるのか心配になるようです。ただ、留学の目的としてコミュニケーション能力を身に付けてほしいという意見もありました。学校生活になじめるかどうかは最初のハードルです。ここは自分で乗り越えられるかどうか静かに見守りたいですね。また「体調を崩さないか(16.4%)」「海外の食生活が合うか(15.9%)」というように、健康に関して気遣う意見も多くありました。
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留学先のトラブルはサポート会社にお任せ。心配で現地まで行っちゃう親も!
留学先でのトラブルへの対処法について尋ねると、「留学時のサポート会社に頼んだ(38.5%)」が最も多い結果となりました。留学のノウハウがある会社に頼むのが安心ということでしょう。「現地の学校の先生に相談した(25.9%)」という意見もありましたが、「子どもに自分で対処させた(19.5%)」という回答も2割程度ありました。トラブルは子どもに対応させ、適応能力を身に付けさせたいものですよね。
中には「電話で直接アドバイスをした(8.3%)」、さらには「心配で留学先に行った(4.4%)」という回答も。親がしゃしゃり出ては当初の目的が達成できません。心配なのはわかりますが、子どもを信頼して見守ることも大切です。
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留学後は語学力や国際感覚を生かした進路に。留学費用は、返済不要な奨学金を利用するのも手
留学させてよかったことを尋ねると、「語学力がアップした」「自立心が芽生えた」「視野が広がった」「自信がついた」という声が多くあがりました。留学後の進路については、「海外事業部に就職」「外国語系大学に進学」「またホームステイで留学」「英語の先生になった」というように、語学力や国際感覚を生かした仕事についていることが多いようです。留学は本人だけでなく、保護者から見ても有意義な体験となっていることがわかりますね。
ところで、留学って一体いくらかかるの?と心配になりますよね。1年の海外留学では、国やプログラムで異なりますが、渡航費や学費等合わせて100万~200万円程度かかることが多いようです。
そんな大金無理!と諦めてしまいがちですが、奨学金がもらえる場合があります。例えば、政府、官民協働の取り組みである留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN(※2)」では返済不要な奨学金が得られるプログラムがあります。昨年は500人以上の高校生がこのプログラムを利用して海外留学したそうです。他にも奨学金がもらえるプログラムがありますので、思い切ってお子さんを海外に羽ばたかせてみませんか。
※1:ディーサイド留学情報センター「『海外留学』に関するアンケート調査」
※2:文部科学省「トビタテ!留学JAPAN」
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部