収入の柱を複数持つ「ハイブリッド・ライフ」への準備は進んでいますか?
配信日: 2020.01.14
執筆者:柴沼直美(しばぬま なおみ)
CFP(R)認定者
大学を卒業後、保険営業に従事したのち渡米。MBAを修得後、外資系金融機関にて企業分析・運用に従事。出産・介護を機に現職。3人の子育てから教育費の捻出・方法・留学まで助言経験豊富。老後問題では、成年後見人・介護施設選び・相続発生時の手続きについてもアドバイス経験多数。現在は、FP業務と教育機関での講師業を行う。2017年6月より2018年5月まで日本FP協会広報スタッフ
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目次
将来の不安要因でお金に関する心配事が上位に
SBI生命保険が行った全国の20〜69歳の男女1000名(全回答者)アンケート結果によると、将来についての不安要因は、1位の「病気(生活習慣病・がんなど)になる」(73.1%)、2位の「災害にあう」(59.5%)、3位の「事故にあう」(59.3%)、次いで4位、5位にそれぞれ「貯金がない」(45.7%)、「もらえる年金の額」(43.0%)となりました。
当然の結果といえるかもしれませんが、大事なのはそこからで、不安要因でも自助努力でなんとかできるものは取り除いたほうがよいのです。災害や事故でも自然災害は難しいかもしれませんが、病気に罹患すること、お金の問題はどうにかしたいですよね。
ハイブリッド・ライフ、超ハイブリッド・ライフは、思い立ったときに開始
ハイブリッド・ライフというのは、「給与収入以外に不労所得など収入の柱をもう1本たてておく」という意味として最近よく使われています。給与収入以外の収入源が2ヶ所以上ある場合は超ハイブリッド・ライフで、収入源は多ければ多いほど安心です。
最近ではどんな大企業であってもリストラやM&Aなど、でいつ退職を迫られるかわかりません。そう考えた時が、開始のタイミングです。先延ばしにしても、ATMにお金はたまりません。
病気にならない、健康は一番の原点
ハイブリッド・ライフにせよ、超ハイブリッド・ライフにせよ、頭・カラダのどちらか、たいていの場合は両方の、自らの資源を使って収入を生み出さなければなりませんから、健康維持は大前提。
定期的な健康診断、日頃の生活など、当たり前のことをおろそかにしない習慣づけをすぐに始めましょう。数年たってからでは何倍ものケアが必要になります。
労働集約か資本集約、どちらが適しているか見極める
健康を前提としたうえで、自分であれば労働集約タイプかそれとも資本集約かどちらか見極めて1つずつ始めましょう。あまり手持ちがない場合は労働集約、つまり皆さんのプライベートな時間を少しずつ削って「収入ができる仕組み」を整えます。
ひと言で副業といっても軌道にのるまでは、契約したり時間を工面したり、もしパソコン作業であれば新しいソフトを入れる、使いこなせるようにする、など思いのほか時間がかかります。
手持ちがある程度ある場合は、自分のリスク許容度に合わせて投資に取り組んでみます。金融商品にするのか、それとも事業に出資するのか見極める力が必要です。その力を養うためには、よき相談者や仲間との意見交換・情報収集は大事ですね。
執筆者:柴沼直美
CFP(R)認定者